第1話『大宇宙からの侵略! 新たなる戦いの幕開け』

作者・凱聖クールギン


人類が宇宙へ進出し、すでに5世紀近くが過ぎているにもかかわらず、
まだ第二次世界大戦の終結から半世紀しか経過していないという現代――
――新西暦189年。

「前大戦」と呼ばれる大きな戦乱の危機を乗り越え、
今や旧神聖ラアルゴン帝国やゼントラーディをも傘下に置き、
広大な銀河連邦を構成するまでに至った地球連邦政府は、
他の幾多の惑星文明とも国交を樹立。
地球にも多くの異星人移民や観光客が訪れ、
街中で異星人を見かけることも珍しくはなくなった。

そんな中、死者が当時のままの姿で蘇る(黄泉がえる)という、
原因不明の超常現象が世界規模で多発する。
彼らは、ゾンビや幽霊の姿ではなく、死んだ当時の姿のまま、
自分の事を想い続けてくれた人の前に、ある日突然現れた。
まるで何事もなかったかのように黄泉がえってきた、
最愛の夫、恋人、兄弟。彼らを目の前にして喜ぶ家族、そして戸惑う周囲の人々。
しかし、一度滅んだはずの数多くの悪の組織もまた、
再び地上へとその姿を現し、邪悪な活動を再開したのである。

そして、黄泉がえり現象と時期を同じくして、
世界各地で「時空の穴(クレバス=crevasse)」と呼ばれる、
時空・次元間の移動ゲートがあちこちに発生。
それを通じて異なる時代や次元へと行き来が可能になったが、
それは同時に時空クレバスの向こう側から、
未知なる脅威が襲来する危険性をも示唆していた。

世界征服を企む悪の大軍団ガイスト・ショッカー。
地球至上主義勢力を束ねて暗躍する影の地球連邦政府ロゴス。
銀河の覇権を狙って互いに争うETF、フリーザ軍、ガルマン・ガミラス星間帝国、
ローエングラム朝銀河帝国、アーヴによる人類帝国といった宇宙の列強。
幾多の勢力が巨大な野望を抱いて一斉に動き出し、
さらに時空を越えた過去や未来、剣と魔法のファンタジー世界、
果ては魔界や霊界をも巻き込んで戦乱は限りなく拡大する。

あらゆる世界がかつてない動乱の時代を迎えつつある中、
地球では全宇宙の平和と人々の自由のため、
正義のヒーローの連合部隊ブレイバーズが結成。
これまで地球を守ってきた数多くのヒーローたちが力を合わせ、
迫り来る無数の巨悪に立ち向かってゆくことになった。

かつての前大戦をも超える、史上最大のスーパーバトル。
光と闇の果てしなき戦い――『闘争の系統』の物語は、まだまだ続く!


***東京・渋谷***

光と闇の熾烈な戦いが地球圏を舞台に繰り広げられている中、
世界各地で異常気象や天変地異が続発していた。
それは神の怒りか、それとも地球の悲鳴か…。

カヲル「シンジ君…。今度こそ君だけは幸せにしてみせるよ…」

日本の首都・東京の街並みを見下ろす高層ビルディングの屋上に佇みながら、
歌うような耽美な声でそう呟く銀髪の美少年。
渚カヲル=第十七使徒タブリスのアルビノの瞳は、
どこか遠くを見据えている。

ルテウス「アギト――すなわち神の領域に近づきし人間は、
 その力で恐るべき災厄をもたらす前に全て抹殺せねばならない。
 お前が幸福を願うというその少年とて、
 遠からぬ未来に恐るべきシン化を遂げ、
 いかなる破滅をこの星に引き起こす運命にあるかよく知っているはずだ」

長い真紅のマフラーを首に巻いたジャガーのような姿の怪人、
ジャガーロード・パンテラス・ルテウスは、
厳しく咎めるような口調でカヲルに言った。

カヲル「確かにね。未来は最初から定められているのかも知れない。
 そもそも生と死とは等価値であって、
 例え未来がどうなるにせよそこに何かの意味があるわけじゃない。
 それでも、リリンは懸命にもがき続けているんだ。
 自らの呪われた運命、その重すぎる鎖をどうにかして断ち切るために」
ルテウス「己の歩みを正すことさえ、
 塵に等しい人間たちには不可能な話だ。
 だからこそ、彼らは我々の導きを必要としている」
カヲル「どうかな。
 この街が滅びずに今こうして存在していること自体が、
 幾度となく繰り返されてきた世界の中で、
 彼らがほんの少しでも自分たちの運命を変えることができた証なのかも知れないよ」

天界の言葉ではアギトと称される、
超人的な力に目覚めた人間を脅威として排除しようとするロード怪人と、
そのアギトになる可能性を秘めた一人の少年に心惹かれているカヲルとでは、
同じ天使の眷属同士であっても人間に対する見解が一致しない。
飄々として風のように掴みどころのないカヲルの態度に、
ルテウスは小さく牙を剥きながら不快げに顔をしかめた。

カヲル「そろそろお目覚めのようだね。
 遥か太古からの永い眠りを、地上の騒乱が邪魔してしまったようだ」
ルテウス「アギトの因子を持った人間が、
 また数多く死ぬことになる。
 我々にとっては手間が省けて好都合だ。
 …あまりやりすぎぬ限りは、な」

地震のように大地が激しく揺れ、
カヲルとルテウスの眼下で大型デパートが轟音を立てながら崩壊する。
やがて地面が大きく陥没してクレーターのような穴が開き、
土煙が濛々と立ち込める中、地底から巨大な怪獣が這い出てきた。

ゴモラ「キシャァァァォォ――!!」

恐竜ゴモラザウルスの生き残りが変異した、
三日月型の鋭い角と長い尻尾を持つ焦茶色の皮膚をした怪物。
古代怪獣ゴモラが数千万年の眠りから遂に目覚め、
渋谷のビル街に姿を現したのである!


***東京・メガロシティ***

近年、東京湾を埋め立てて新たに開発されたメガロシティ。
日本の発展を象徴するその未来的な都市を貫く大通りを、
一台の特殊装備のパトカーがけたたましいサイレン音を鳴らしながら、
猛スピードで駆け抜けていた。

シオマネキング「アビアビアビ~ッ!
 メガロシティを火の海にするための爆弾テロ作戦を開始する!
 お前たち、手筈はよいな!」
ショッカー戦闘員「イーッ!」

メガロシティの片隅の港湾地帯にある大きな倉庫の中では、
ショッカー怪人シオマネキングが配下の戦闘員たちに指示し、
ショッカー南米支部から日本に持ち込まれた超高性能爆弾による爆破テロを実行しようとしていた。
だが爆弾を手にした戦闘員たちが倉庫から出て行こうとしたその時、
遠くからサイレンの音が響き、白いスーパーパトカーが猛然と倉庫内へ突っ込んで来る。

圭一郎「動くな! 国際警察だ!」
咲也「お前たちのテロ計画は既に漏れているぞ!」
つかさ「大人しく武器を捨てて投降しろ!」

急ブレーキをかけて停車したGSPOパトカーから降りてきて銃を向けたのは、
朝加圭一郎、陽川咲也、明神つかさの三人。
国際特別警察機構の日本支部に所属する精鋭の刑事たちである。

シオマネキング「国際警察め、我々の動きに勘づいていたか!」
咲也「ニンニンジャーや磁雷矢を初めとする正義の忍びたちが、
 市民を守るために日本中に情報網を張り巡らせているからな」
つかさ「お前たちのメガロシティ爆破計画も、
 隠流のカクレンジャーたちからリークがあった!」
シオマネキング「小癪な忍者どもめ!
 だが、例え計画を察知したところで貴様ら如きに止められはせんぞ。
 悪の大帝国Gショッカーの恐ろしさ、
 愚かな国際警察に思い知らせてやる! アビ~ッ!!」

シオマネキングが叫ぶと、彼の背後に灰色のオーロラが発生し、
その時空の壁を通り抜けて四体の怪人が出現した。

カマキリメラン「デストロン機械合成怪人・カマキリメラン!」
ドクバチジン「ネオショッカー怪人・ドクバチジン!」
スコーピオンイマジン「面倒だ。あまり手間をかけさせるなよ」
ヤギインベス「グォゥゥゥ~!」

現われたのは同じGショッカーの怪人軍団、
カマキリメラン、ドクバチジン、スコーピオンイマジン、
そしてヤギインベスである。
いずれも歴代の仮面ライダーと激闘を演じた怪人たちが、
黄泉がえり現象によって復活したものだ。

シオマネキング「者ども、かかれ!」
ショッカー戦闘員「イーッ!」

シオマネキングの号令で、無数の戦闘員が甲高い奇声を上げ、
四大怪人と共に圭一郎らに襲いかかろうとする。

圭一郎・咲也・つかさ「警察チェンジ!!」

VSチェンジャーの銃口を真上に向けてトリガーを引く圭一郎たち。
「パトライズ! 警察チェンジ!」の電子音声が響き、
三人の刑事はVSチェンジャーから放たれた眩しい光に包まれて、
警察戦隊パトレンジャーに変身した。

パトレン1号「パトレン1号!」
パトレン2号「パトレン2号!」
パトレン3号「パトレン3号!」
1号・2号・3号「警察戦隊! パトレンジャー!!」

颯爽と名乗りを上げるパトレンジャーの三人。
異世界犯罪者集団ギャングラーの首領ドグラニオ・ヤーブンを逮捕した実績もある、
国際警察の日本支部が誇る特殊部隊、それがパトレンジャーなのである!

パトレン1号「国際警察の権限において!」
パトレン2号「Gショッカーに対し!」
パトレン3号「実力を行使する!」
カマキリメラン「おのれ、かかって来いパトレンジャーめ!」
ドクバチジン「貴様らの実力など、
 無敵の我らGショッカーには通用するものか!」
パトレン1号「行くぞ!」

唸りを上げる怪人軍団に敢然と立ち向かってゆくパトレンジャー。
パトレンジャーとGショッカーの戦いがこうして火蓋を切った。


***日本海溝・ブレイバーベース***

太平洋の深海底に鎮座している、全長数千メートルにも及ぶ巨大要塞。
ここは地球の平和と人類の自由を守るため結成された正義のヒーロー連合軍・ブレイバーズの、
秘密基地となっているブレイバーベースである。

エルファ「東京・メガロシティF地区で、
 パトレンジャーがGショッカー怪人と戦闘中です!」

ブレイバーベースを司るメインコンピューターが作り出した疑似人格の少女、
ビッグエンゼル・エルファは、パトレンジャーがGショッカーとの戦闘に突入したことを、
ブレイバーズの総司令室に報告した。

エルファ「付近の高エネルギー反応が一体から五体に増えました。
 敵は怪人四体を戦場にワープさせ、増援に当てた模様です」
佐原「このままでは危ないかも知れんな。
 至急、都内周辺にいるヒーローたちに、
 パトレンジャーの応援に向かうよう連絡を取ってくれ」
エルファ「了解しました。佐原博士」

レッドマフラー隊の司令官で、ビッグエンゼルの設計者でもある佐原正光博士は、
エルファからの通報を受け、近くにいる仮面ライダーらブレイバーズのメンバーを、
援軍としてパトレンジャーの元へ向かわせるよう手配した。

ギルモア「エルファや、
 渋谷C地区に出現したゴモラはどうなっておる?」
エルファ「陸上自衛隊の戦車部隊を壊滅させ、
 北西の方角へ進んでいます」

ブレイバーズ科学陣の長老格、アイザック・ギルモア博士は、
スクリーンに映し出されたゴモラの映像を見て腕組みしながら低く唸る。
自衛隊のメーサー戦車のビームを物ともせず、
ゴモラは渋谷の街を破壊しながら進撃を続けていた。

佐原「かくなる上はスーパー戦隊の巨大ロボを出動させ、
 ゴモラを撃滅しなければ…」
ギルモア「地球守備隊のチェンジロボが、
 既に発進スタンバイを終えておる。
 ここは歴戦の精鋭であるチェンジマンたちにゴモラを任せてはどうかの」
佐原「それは良い考えです。すぐに彼らに出撃を要請しましょう」

かつて大星団ゴズマの侵略から地球を守った五人の青年・電撃戦隊チェンジマンも、
今ではパトレンジャーら後進の若いスーパー戦隊の大先輩にあたるベテランの戦士たちである。
都心で大暴れするゴモラを倒すため、佐原博士はチェンジマンに緊急出動を求めた。


***富士山麓・地球守備隊基地***

翔「よし、みんな行くぞ!」
さやか「OK!」
飛竜「レッツチェンジ!」

ビッグエンゼルを介した佐原博士からの通信に応え、
剣飛竜、疾風翔、大空勇馬、渚さやか、翼麻衣の五人はチェンジマンに変身した。

飛竜「チェンジ・ドラゴン!」
翔「チェンジ・グリフォン!」
勇馬「チェンジ・ペガサス!」
さやか「チェンジ・マーメイド!」
麻衣「チェンジ・フェニックス!」

アースフォースの力を帯びた五色のスーツを纏ったチェンジマンは、
それぞれの巨大マシンに乗り込んで出撃する。

チェンジドラゴン「アースコンバーション・スタート!」

地球守備隊のシャトルベースに格納されていた、
ジェットチェンジャー1とヘリチェンジャー2、
ランドチェンジャー3が発進し、変形して合体。チェンジロボとなった。

チェンジドラゴン「合体! アースコンバーション!!」

三機の合体を終え、完成したチェンジロボが超音速で大空を駆け抜け、
猛威を振るうゴモラを倒すべく東京へと急行した。


***メガロシティ・海防大学付属高校***

メガロシティの一角に広いキャンパスを構える海防大学付属高校。
その総合普通科・法科英文コースに通う二年生の牧村光平は、
今日も学校での授業と部活動を終え、
同居している親友の朝倉慎哉、そしてガールフレンドの沢渡優香と共に下校していた。

光平「いや~、今日のテニス部の練習はきつかったな」
慎哉「でも気合入ってるよな、光平。かなり走り込んだだろ」
優香「二人とも、大会が近いんでしょ? 調子はどうなの?」
光平「ああ、まずまずってとこかな」
慎哉「今度の大会は部としてもぜひ結果を出したいな。
 本番までにしっかり仕上げて、皆で勝ち抜いてみせるぜ」
光平「優香の方はどうなんだよ。
 そっちも、次の大会はかなり大事なんだろ?」
優香「ええ。少しずつだけどタイムが縮まってきてるから、
 きっと本番でもいい走りができると思うわ」

高校ではテニス部に所属している光平と慎哉は、
いよいよ間近に迫った重要な大会に向けてトレーニングに余念がない。
一方、陸上部に所属する優香も、同じく近づいてきた大会に向け、
懸命に練習に打ち込んでコンディションを上げてきている日々であった。
 
慎哉「おっ、ツインラブの曲だ」
優香「ねえ、あの二人、実はプリキュアなんでしょ?
 私はロック系の曲はあまり聴かないけど、
 エレキギターの演奏がすごく素敵なのよね」

光平「ああ。ルールーさんが未来に帰っちゃったから、

 もうツインラブが新曲を出すことはないけどね…」
 
学校からの帰路、駅前のデパートの壁に取りつけられた大きなスクリーンでは、
アイドルユニット・ツインラブの愛崎えみるとルールー・アムールの二人が、
人気の曲を歌う映像が流れていた。
元々はゲリラライブや不定期の公演など小規模な草の根活動から始まったツインラブだが、
その人気はどんどん上昇し、テレビの歌番組などへの出演も増えてきていた。

しかしプリキュアとしての戦いが終わってルールーが未来へ帰ることになったため、

ツインラブは残念ながら活動を終了し解散。

ファンから惜しまれつつ、突如として表舞台から消えてしまったのであった。

 光平「ブレイバーズには芸能界の人も意外と多いからな。
 歌手で女優の野乃ナナさんとか、
 ニンニンガールズのホワイトとピンクの人とかもスーパー戦隊のメンバーで、
 しかも忍者の先輩と後輩の関係でもあるし」
慎哉「一口に正義のヒーローと言っても、色々な人がいるよな。
 光平みたいな学生の戦士も少なくないみたいだし」
光平「ああ。中には小学生の子たちもいるよ。
 ライジンオーの地球防衛組なんて、
 小学校のクラス一つが丸ごと地球を守るために戦うチームなんだからな」

正義と平和を守るため結成されたヒーローたちの連合組織・ブレイバーズ。
実はかく言う光平も、その巨大な防衛部隊に所属している戦士の一人である。
もちろん、それはここだけの秘密なのだが…。


えみる&ルールー「力を合わせて~♪ 奇跡を起こすよ~♪」

画面の中のステージで、エレキギターを軽快に弾き鳴らして歌うえみるとルールー。
ところが曲がサビの部分に入ったその時、
映像が急に途絶えてスクリーンが暗転し、
しばらくして画面がニューススタジオからの中継に切り替わった。

アナウンサー「番組の途中ですが、ここで臨時ニュースをお伝えします。
 先ほど午後三時頃、東京・渋谷に怪獣ゴモラが出現しました!」

報道ヘリからの生中継で、渋谷の街を破壊するゴモラの姿が大画面に映し出される。
スクリーンの中のゴモラは鉄道の高架を叩き折り、
その上を走っていた電車に齧りついて車両を噛み砕くという凶暴ぶりを見せていた。

優香「た…大変だわ!」
慎哉「おいおい…。遂に東京にも怪獣出現かよ!」

都心が怪獣災害に見舞われ、鉄道の路線も破壊されてしまったのを受けて、
光平たちが乗ろうとしていた電車も急遽、渋谷方面への発車を見合わせて運休となる。
ダイヤの乱れを報せるアナウンスが駅の構内に流れる中、
光平が身に着けていたブレイバーズ専用の通信機が鳴った。

光平「はい、こちら牧村です」
エルファ「光平くん、メガロシティF地区で緊急事態です。
 パトレンジャーがGショッカーの怪人たちと戦っていますが目下苦戦中。
 すぐに応援に向かって下さい」
光平「了解。すぐ行きます!」

戦場となっているベイエリアのF地区はここからそう遠くない距離である。
エルファからの連絡を受けた光平は、
急ぎパトレンジャーの救援に向かうことにした。

光平「慎哉、優香を頼む! ここは安全だと思うけど、
 万が一の時は避難誘導に従って一緒に逃げていてくれ」
慎哉「分かった。気をつけろよ光平」
優香「光平くん、頑張って!」

優香を慎哉に任せてその場から駆け出した光平は建物の陰に隠れ、
誰にも見られていないのを注意深く確かめてから、
全身に気合を入れると、力強く変身のポーズを取った。

光平「翔着(シグ・トランス)!!」

叫びと同時に光平の体が炎に包まれ、
赤いフェニックスのような装甲を纏った超戦士の姿へと変貌する。
天凰輝シグフェル。
全宇宙を覆う空前の動乱のさ中、この地球に誕生した新たなスーパーヒーロー。
それが光平のもう一つの顔なのである!


***メガロシティ・港湾地帯***

倉庫外の港の埠頭へと戦場を移し、
パトレンジャーとGショッカー軍団の戦いは続いていた。
襲いかかる無数の戦闘員の群れをたちまち蹴散らしてみせたパトレンジャーだが、
戦闘員とは段違いのパワーを誇る怪人たちには苦戦を強いられる。

スコーピオンイマジン「つまらん…。
 警察戦隊どもの始末など、手っ取り早く終わらせてもらいたいところだ」
ドクバチジン「ククク…そうだな。
 まずはリーダーであるレッドの貴様から、
 俺様の毒針で楽に死なせてやるとしよう!」
パトレン1号「くっ…!」

五体の怪人の攻撃で次第に追い込まれてゆくパトレンジャー。
だがその時、横から飛んで来た三枚の手裏剣が怪人たちの足元に突き刺さった。

シオマネキング「ムッ、何奴だ!?」
ハリケンレッド「俺たちさ!」

皆が一斉に振り返った方向に立っていたのは、
忍風戦隊ハリケンジャーのハリケンレッド、ハリケンブルー、
そしてハリケンイエローの三人。
かつて宇宙忍群ジャカンジャの魔の手から地球を守った疾風流の忍者たちである。

ハリケンレッド「風が鳴き、空が怒る! 空忍ハリケンレッド!」
ハリケンブルー「水が舞い、波が踊る! 水忍ハリケンブルー!」
ハリケンイエロー「大地が震え、花が詠う! 陸忍ハリケンイエロー!」
ドクバチジン「おのれ、国際警察と連携している疾風流の忍者どもか!」
ストロンガー「こっちにもいるぞ!」
カマキリメラン「何っ!?」

更に、ブラックサタンやデルザー軍団を滅ぼした、
「栄光の七人ライダー」の一人である仮面ライダーストロンガー、
ファンガイアを倒すため仮面ライダーキバと共に戦ってきた仮面ライダーイクサ、
眼魔との戦いを経て現世に魂を復活させた仮面ライダーゴーストの三人ライダーが、
埠頭のコンテナの上から飛び降りてきてパトレンジャーの前に並んだ。

ストロンガー「大丈夫か、パトレンジャー」
パトレン1号「ありがとうございます。仮面ライダーの皆さん」
イクサ「Gショッカーの怪人軍団…。
 その命、神に返しなさい!」
ゴースト「全ての悪を滅ぼすために、俺たちは命を燃やすぜ!」

佐原博士から連絡を受けて駆けつけたブレイバーズの六大ヒーローが勢揃いする。
シオマネキングらの怪人たちもこれには慄き、その勇姿に圧倒された。

シオマネキング「仮面ライダーにハリケンジャーか。
 ちょうどいい。まとめて地獄へ送ってやる! アビ~ッ!」
ストロンガー「よし、みんな行くぞ!」
パトレン2号「了解!」
ハリケンイエロー「おおっ!」

こうして戦闘が再開された。
ハリケンブルーは超忍法・水流破で水を勢いよく指先から噴射し、
ドクバチジンを怯ませる。
そこへハリケンレッドとハリケンイエローが忍刀・ハヤテ丸で斬りかかり、
ドクバチジンの両肩に同時攻撃を浴びせた。

ハリケンレッド「宇宙統一忍者流剣技・疾風斬!」
ドクバチジン「ぐわぁぁっ! ネオショッカーに栄光あれ~!!」

ハリケンレッドの強烈な斬撃を受けて倒れ、
ドクバチジンは己の所属組織を賛美する断末魔と共に大爆発した。

パトレン2号・3号「ハァッ!」
スコーピオンイマジン「消えてなくなれッ!」

一方、パトレン2号と3号はスコーピオンイマジンが発射する、
鋏からの光弾にVSチェンジャーで応戦し、激しい銃撃戦を展開する。

イクサ「邪悪なイマジン…。この剣の前に跪きなさい!」
スコーピオンイマジン「グォォォッ!!」

イクサはベルトにカリバーフエッスルをリードし、
VSチェンジャーの弾丸を受けて弱ったスコーピオンイマジンを、
刃に光熱を纏ったイクサカリバーで斬りつけた。
スコーピオンイマジンもたまらず爆死し、炎となって消滅する。


カマキリメラン「俺様のブーメランで叩き斬ってやる!」
パトレン1号「くっ、負けてたまるか!」
ストロンガー「気をつけろ。あれを喰らえば無事では済まんぞ」

武器のブーメランを握って激しく振り回し、
パトレン1号とストロンガーを追い詰めていくカマキリメラン。
後ろへ大きく飛び退いて間合いを取ったパトレン1号に向けて、
切れ味抜群のブーメランを投げつける。だが…。

パトレン1号「つぁッ!」
カマキリメラン「何ィっ!?」

拡声警棒・パトメガボーを構えて精神を集中させたパトレン1号は、
回転しながら勢いよく飛んで来たブーメランの軌道を見切り、
野球のバットのようにパトメガボーを振るってブーメランを打ち返した。

ストロンガー「ナイスバッティングだ。トゥッ!」

快心のホームランの如く空高くへ舞い上がったブーメランに、
大ジャンプしたストロンガーは空中で高圧電流のキックを浴びせた。

ストロンガー「ストロンガー・電キック!」

ストロンガーの足から一万ボルトの電流を流し込まれたブーメランは蹴り落とされて急降下し、
持ち主であるカマキリメランの胸にぐさりと突き刺さった。

カマキリメラン「ぐぁぁっ…デストロン…万歳~ッ!!」

感電して黒焦げになりながら倒れ、爆死を遂げるカマキリメラン。
一方、ゴーストはオレ魂からムサシ魂にゴーストチェンジし、
剣豪・宮本武蔵の魂を体に憑依させてヤギインベスと戦う。

ゴースト「天下無双! かかって来いっ!」
ヤギインベス「グォォ~!」

二刀流のガンガンセイバーを巧みに使いこなし、
突進してくるヤギインベスの頭の角と激しく切り結ぶゴースト。

ゴースト「よーし、止めだ!」

二振りの剣の猛攻でヤギインベスを薙ぎ払ったゴーストは、
ガンガンセイバーをベルトのグリントアイにかざし、
エネルギーをガンガンセイバーに受信させて必殺のオメガスラッシュを発動させた。

ゴースト「つぁぁぁっ!!」
ヤギインベス「グァァァッ!!」

二本のガンガンセイバーを連続で叩き込まれ、ヤギインベスも爆破炎上。
こうして正義のヒーローたちの圧倒的な強さの前に、
Gショッカー怪人軍団はシオマネキングを残して敢えなく全滅した。

パトレン1号「これ以上の抵抗は無駄だ! 潔く降参しろ!」
シオマネキング「アビ~ッ!
 なかなかやるな。だが情報戦においては、
 我らGショッカーの方が貴様らより一枚上手だったようだ」
イクサ「何っ!?
 それはどういう意味なのか説明しなさい!」
シオマネキング「貴様らが嗅ぎつけたこのテロ計画は、
 ブレイバーズの注意を引きつけるための陽動だ!
 真の標的はメガロシティではなく、東京の中心である新宿!
 貴様らがここで我ら囮部隊と戦っている間に、
 本物の爆弾を持ったゲバコンドルが新宿を火の海にする作戦よ!」
ハリケンイエロー「しまった! 罠だったのか」
シオマネキング「そろそろ作戦が実行される頃合いだ。
 今から動いても間に合わんぞ。アビアビアビ~ッ!」

勝ち誇ったように高笑いするシオマネキング。
罠に嵌められたと知ったブレイバーズの一同には動揺が走った。

パトレン3号「とにかく、この怪人だけでも制圧する!」
パトレン2号「よし!」
パトレン1号「行くぞ! 警察ブースト!」

パトレンジャーの三人はVSチェンジャーにトリガーマシンバイカーをセットし、
必殺のバイカー撃退砲を一斉発射した。
回転する三発のタイヤ型光弾がシオマネキングの肉体を削るように破壊し、
シオマネキングは傷口から白い泡を噴き出しながら仰向けに倒れる。

シオマネキング「アビ~ッ!!」

断末魔と共に大爆発するシオマネキング。
こうして戦いはブレイバーズの勝利に終わった。

パトレン1号「怪人は倒したが…。敵の真の狙いは新宿だ!」
ストロンガー「まんまと引っ掛けられたな。
 今頃はゲバコンドルが爆弾を持って新宿に向かっているぞ」
ハリケンブルー「そんな…。どうしたらいいの?」

急ぎブレイバーベースに敵の新宿爆破計画を報告したパトレンジャーたちだったが、
今からゲバコンドルを捕捉してテロを阻止するのは至難の業である。
新宿をGショッカーから守る術はもはやないのであろうか…!?


***聖都大学付属病院***

その頃、渋谷の地下から出現したゴモラは破壊の限りを尽くしながら、
聖都大学付属病院のある方角へと進撃していた。
ここは宝生永夢=仮面ライダーエグゼイドが、
小児科医として勤務している大学病院である。

永夢「怪獣がこっちに近づいています! 
 皆さん急いで避難して下さい!」

怪獣襲来の報を受け、病院内は大パニック。
永夢は各病棟を駆け回り、他の医師や看護師らと共に入院患者たちの避難誘導に奔走する。
しかしケガや病気で入院している患者たちは身動きさえ自由にはできず、
急に逃げるのは難しい者が多かった。

木場「オルフェノクの王は滅びた…。
 せっかく生き返っても、僕らには死しか待っていないのかも知れない」

喧騒の中、病室のベッドの上でただ一人、
憂鬱げに呟いているこの男性の名は木場勇治。
数年前、交通事故死の際にホースオルフェノクに覚醒した人物である。

木場「乾巧…ファイズ…。
 君ならこの運命にどんな答えを出すだろう?」

木場はかつての戦いでアークオルフェノクを道連れに死亡したが、
黄泉がえって今は再び現世に生を得ていた。
しかしオルフェノクの王を失った木場たちオルフェノクには、
急激な進化の代償として激しく消耗するようになった肉体の寿命が迫っている。
体が徐々に弱ってきているのを、木場自身も少しずつ感じていた。
数日前に階段で転び、大した落ち方ではなかったにも関わらず、
右足を骨折して入院する破目になったのも恐らくそのせいだろう。

ゴモラ「キャォォーン!!」

太く長い尻尾を振り回し、周囲の建物を破壊しながら病院に迫るゴモラ。
自衛隊と地球連邦軍の戦闘機がミサイルを雨の如く浴びせるが、
ゴモラは怒って凶暴性を増すばかりでその前進を止められない。

木場「とにかく、逃げないわけには行かないな」

死が定められているだけの人生に絶望しかけているとはいえ、
このまま怪獣に病院ごと踏み潰されて死ぬのはやはり御免である。
木場は痛みに耐えながら、手術したばかりの右足を引きずるようにして避難を始めた。


木場「くっ…やっぱりつらいな」

ギブスで固定した右足を引きずりつつ、病院の外へ避難する木場。
足を痛めているため走れず、他の患者たちから遅れて後ろに取り残されてしまう。
もっと急がなければ…。そう思って木場が足に力を込めようとしたその時、
物陰から出てきた一匹のおぞましい怪物が彼の前に立ちはだかった。

フェンリルイーバ「グォォ…!」
木場「…!?」

北欧神話に登場する狼の魔獣を擬人化したようなその怪人は、
両腕にはプロテクターとレーザー砲を装備している。
堕神の使徒・フェンリルイーバである。

木場「僕を殺すつもりか」
フェンリルイーバ「グォォ…!」

フェンリルイーバは獰猛な唸り声と殺気を発するばかりで、
木場の問いかけに答えようとはしない。
命の危機を感じた木場はやむなくホースオルフェノクに変身しようとした。
傷ついたこの体で、果たしてどこまで戦えるかは分からないが…。

永夢「あっ、木場さん!」
木場「宝生先生!」

逃げ遅れた患者がいないか確認のため戻ってきた永夢が、
木場の窮地を見てこちらへ走って来る。
小児科医の永夢は整形外科に入院している木場の担当医ではないが、
入院中、ひょんなことから会話が弾んでそれなりに親しくなっていた。

木場「宝生先生、危険ですよ。
 先生だけでも早く逃げて下さい」
永夢「いや、そうは行きませんよ。
 …ちょっとビックリさせちゃうかな。変身!!」

自分が戦っている間に何とか永夢だけでも逃がそうと考える木場だったが、
微笑した永夢はゲーマドライバーにライダーガシャットを差し込み、
仮面ライダーエグゼイドに変身する。
アクションゲーマー・レベル1。
ずんぐりとした三頭身のエグゼイド第一形態である。

木場「………」
 エグゼイド「仮面ライダーエグゼイド!
 天才ゲーマーの腕前、見せてやるぜ!」
木場「あれが、仮面ライダー…?」

仮面ライダーとはっきり名乗ったのが聞こえたものの、
自分が知っているファイズやカイザといった仮面ライダーとは大違いの、
まるでゆるキャラかギャグキャラのようなエグゼイドの外見に木場は唖然とする。
確かに永夢の言った通り、これは驚きであった。

フェンリルイーバ「グォォッ!」
エグゼイド「おっと! こいつはバグスターじゃないみたいだが、
 それでもノーコンティニューでクリアしてやるぜ!」

周囲の景色がまるでゲームの画面のように変化し、
CGのような電子的なオブジェクトがいくつも現れる。
そんな体型でまともに動けるのかという木場の不安を他所に、
意外にも軽快な走りを見せたエグゼイドは数メートルの高さに生成されたブロックの上に飛び乗り、
フェンリルイーバの突撃をかわした。

木場「これは…」

エグゼイドの奇想天外な戦いぶりに戸惑う木場。
怒ったフェンリルイーバはエグゼイドに向けて両腕のビーム砲を放つ。
ブロックから地上に飛び降りたエグゼイドはライダーガシャットのレバーを引き、
更なる強化フォームへとレベルアップした。

エグゼイド「大・変・身!!」

アクションゲーマー・レベル2。
よりスマートな体型の強化形態にフォームチェンジしたエグゼイドは、
武器のガシャコンブレイカーを振るってフェンリルイーバに接近戦を挑む。


木場「ハァァァッ…!!」

善戦しながらもやや押され気味になっているエグゼイドを助けるため、
意を決して木場もホースオルフェノクに変身。
エグゼイドに加勢してフェンリルイーバに掴みかかった。

エグゼイド「えっ、木場さん…?」
ホースオルフェノク「こっちも驚かせちゃいましたね。
 一緒に戦いましょう。先生」

傷ついた右足を庇いつつフェンリルイーバに格闘戦を挑む木場。
だがフェンリルイーバも持ち前の凶暴性を露にし、
二対一の数的不利を跳ねのけて二人を続けざまに殴り倒す。

エグゼイド「大・大・大変身!!」

アクションゲーマー・レベル2ではまだ力不足と判断したエグゼイドは、
ゲキトツロボッツガシャットをゲーマドライバーにセットし、
ロボットのような形態のロボットアクションゲーマー・レベル3に変身した。

フェンリルイーバ「グォォッ!」
エグゼイド「パワーはなかなかだな。だが効かないぜ!」

怪力でエグゼイドを殴りつけるフェンリルイーバだが、
ロボットアクションゲーマーの胸に装備されたガードアクチュレーターで、
防御力を大幅にアップさせたエグゼイドは強烈な打撃を難なく跳ね返す。

エグゼイド「これでゲームクリアだ!」

エグゼイドはキメワザスロットホルダーにゲキトツロボッツガシャットを装填し、
ホルダースイッチを押して必殺技を発動させた。
左手のゲキトツスマッシャーをロケットパンチにして射出し、
更にそれを右手のパンチで敵の体に押し込むというゲキトツクリティカルストライクである。

フェンリルイーバ「グォッ!」
エグゼイド「なっ!?」

だが、フェンリルイーバは自分の前に小型のワームホールを出現させ、
飛んで来たゲキトツスマッシャーをその中に吸い込んでしまった。
そして次の瞬間、エグゼイドの背後にもう一つのワームホールが開き、
消えたゲキトツスマッシャーがそこから飛び出してきてエグゼイドの背中を直撃したのである。

エグゼイド「うわぁっ!」
ホースオルフェノク「な…何なんだ今のは…」

フェンリルイーバは小型の時空クレバスを発生させ、
それをバリアの代わりにしてゲキトツスマッシャーを吸収。
更に出口となるもう一つの時空クレバスを作ってこれをワープさせ、
エグゼイドに向けて撃ち返したのであった。
これまでにもブレイバーズの幾多の戦士を苦しめてきた、
イーバが得意とする時空クレバスを利用した防御&攻撃の技である。

エグゼイド「とんでもない裏技を使う奴だな」

時空クレバスを自在に操るフェンリルイーバの前に飛び道具を封じられ、
一転してピンチに陥るエグゼイド。
フェンリルイーバは両腕のビーム砲を乱射し、
一方的な遠距離攻撃で圧倒する。

エグゼイド「くっ…!」
ホースオルフェノク「落ち着いて下さい先生。
 その技は通じないのはもう分かったはずでしょ」

エグゼイドは再び左腕を前に突き出し、
もう一度ゲキトツスマッシャーを発射する構えを見せた。
だがホースオルフェノクの言う通り、
そのまま撃ったのではまた自分に目掛けて撃ち返されるだけである。
現にフェンリルイーバは時空クレバスを前面に生成し、
エグゼイドが撃ってくるのを今や遅しと待ち構えている。

エグゼイド「いや、ここは上級テクニックだ!」

エグゼイドは大きくジャンプし、
ゲームエリアに出現していたエナジーアイテムを取得した。
スピードを一時的に上げる効果のある金色のメダルである。

エグゼイド「行くぜ! スピードアップ!」

高速で動けるようになったエグゼイドは、
フェンリルイーバが反応不能なほどのスピードで側面に素早く回り込み、
横から敵の脇腹にゲキトツスマッシャーを撃ち込んだ。
前方に展開していた時空クレバスを張り直す暇もなく、
ロケットパンチをまともに喰らったフェンリルイーバは弾き飛ばされる。


フェンリルイーバ「グォォ…ッ!」

大ダメージを受けて倒れながらも、
なおも立ち上がろうとするフェンリルイーバ。
だがその時、地面が大きく揺れて轟音が響いた。
とうとうゴモラが病院のすぐ目の前まで近づいてきたのである。

ゴモラ「キャォォーッ!!」
ホースオルフェノク「あっ、危ない!」

エグゼイド「うわぁぁぁっ!!」

ゴモラの長い尻尾が病院に隣接するタワーマンションを直撃。
倒壊したマンションが病院の敷地内で戦っていたエグゼイドたちの上に崩れ落ちてきた。
逃げる暇もなく、エグゼイドもホースオルフェノクもフェンリルイーバも、
倒れてきたマンションの下敷きになってしまう。

ゴモラ「キャォォーッ!!」

タワーマンションを倒壊させたゴモラは病院に迫る。
しかしそこへ一機の巨大ロボットが上空から舞い降り、
病院の前に敢然と立ち塞がった。
チェンジマンの五人が操縦するチェンジロボが遂に到着したのである。

チェンジドラゴン「行くぞゴモラ! チェンジロボミサイル!」

チェンジロボの腹部から発射されたミサイルがゴモラに命中。
仰向けに倒れるゴモラだが、重厚で頑丈なボディに致命傷を与えるには至らない。

ゴモラ「キャォォーッ!!」

攻撃を受けて怒ったゴモラは猛然と突進し、
頭の角を突き立てての体当たりでチェンジロボを弾き飛ばした。

チェンジペガサス「うわぁぁっ!」
チェンジフェニックス「チェンジシールドで体当たりを防がなきゃ!」

大型の楯を構えてゴモラの突撃を受け止め、
そのまま強烈なパンチを浴びせて押し返すと、
チェンジロボはチェンジシールドから必殺武器の電撃剣を引き抜いた。

チェンジドラゴン「電撃剣・スーパーサンダーボルト!!」

力強く振り下ろされた電撃剣がゴモラを一閃!
プラズマエネルギーがスパークし、大爆発が巻き起こった。
そして爆炎が収まった時には、ゴモラの姿はそこに無かったのである。

チェンジマーメイド「倒したの?」
チェンジグリフォン「いや、逃げたんだ。あの穴を見ろ」

爆発の跡には、地下深くへと続く大きな穴が開いていた。
ゴモラは咄嗟に地面を掘り、素早く地底へ逃げ込んで姿を晦ましたのだ。

永夢「くっ…イテテテテ…」
木場「危ないところでしたね…。
 オルフェノクと仮面ライダーでなければ、二人とも死んでましたよ」

戦闘終了後、瓦礫の山から何とか這い出てくる永夢と木場。
二人とも体中にケガをしてしまったが命は無事であった。
ゲキトツスマッシャーの直撃を受けて瀕死だったフェンリルイーバは息絶えてしまったらしく、
瓦礫に埋もれたまま起き上がってくる気配がない。

永夢「まさか木場さんがオルフェノクだったなんてビックリしたなぁ。
 でもとにかく、病院が無事で良かった…」

チェンジマンの活躍で聖都大学付属病院はゴモラから守られ、
病院の建物はほとんど無傷で済んだ。
患者や病院スタッフに犠牲者が一人も出なかったのは何よりである。

木場「さっきの怪物は、僕を狙っていた…?」

フェンリルイーバは無差別に患者を襲うのではなく、
木場個人の命を狙って出現したように見えた。
黄泉がえり現象の謎とそれにまつわるイーバの目的について、
木場はまだ真実を知らない…。


***メガロシティ上空***

ゲバコンドル「フェ~ッ!
 ブレイバーズの奴らめ、まんまと罠にかかったな」

ブレイバーズと怪人軍団の戦場となった港湾エリアを横目に、
爆弾の入ったアタッシュケースを片手に提げて悠々とメガロシティの上空を飛ぶゲバコンドル。
ショッカー南米支部で製造された爆弾は実はメガロシティの別の場所から水揚げされており、
シオマネキングらがパトレンジャーらを釘づけにしている間に、
本物の爆弾をゲバコンドルが空輸して新宿の街を吹き飛ばす。
これがGショッカーの作戦だったのである。

ゲバコンドル「では急ぐとするか。フェ~ッ!!」

新宿に向かって飛行速度を上げていくゲバコンドル。
だがその時、パトレンジャーらの救援に行こうとしていたシグフェルが逆方向から飛んで来て、
都心の方角へ向かう怪しい異形の飛翔体の姿を目に止めた。

シグフェル「あれは…Gショッカーの怪人か!」

咄嗟に旋回して進行方向を転じ、
ゲバコンドルに対して追跡態勢に入るシグフェル。

ゲバコンドル「ムッ!? 追って来るのは誰だ!」

シグフェルの追尾に気づき、全速力で振り切ろうとするゲバコンドル。
シグフェルもスピードを上げ、両者は空中で激しい競り合いを繰り広げた。

シグフェル「つぁっ!」
ゲバコンドル「フェ~ッ!!」
 
空中戦の末、飛行速度で優るシグフェルはゲバコンドルの真上を取り、
強烈なエルボーを見舞ってゲバコンドルを地上に叩き落とす。

ゲバコンドル「フェ~ッ! おのれシグフェル!」

墜落しながらも何とか空中で体勢を立て直し、ゲバコンドルは着地する。
シグフェルも遅れて地面に舞い降り、ファイティングポーズを取った。

シグフェル「ショッカーの改造人間だな!」
ゲバコンドル「いかにも。
 幾多のショッカー怪人の長所を集めて作られた、
 吸血怪人ゲバコンドルとは俺様のことよ」

持っていたアタッシュケースを地面に置き、シグフェルに襲いかかるゲバコンドル。
かつて仮面ライダー1号を苦しめた強豪怪人のパワーは凄まじく、
応戦したシグフェルは腕を掴まれて投げ飛ばされる。

シグフェル「とぅっ!」
ゲバコンドル「グォォッ!」

宙に放り投げられたシグフェルは翼を羽ばたかせて揚力を発生させ、
体を捻りながら空中で方向転換してゲバコンドルに飛び蹴りを浴びせた。
これまでの戦いの中で会得した赤心少林拳の型に倣った鋭いパンチの連続で、
シグフェルはゲバコンドルを攻め立てる。

ゲバコンドル「フェェ~ッ!!」
シグフェル「今だ! 火炎十字の舞(クロスプロミネンス)!!」

愛剣フレアセイバーを取り出したシグフェルは、
焼けつくような炎を纏った刃でゲバコンドルを真っ向から一閃。
更に間髪入れず横薙ぎの一撃も浴びせて十文字に斬りつけた。
さしものゲバコンドルも致命的な打撃を受け、地面にくずおれる。

ゲバコンドル「フェ~ッ! む…無念…!
 こうなれば、この爆弾で貴様を道連れに爆死してやる…!」
シグフェル「…しまった!」

ふらふらとした足取りで歩み寄り、
地面に置かれていたアタッシュケースに抱きつくようにして倒れ込むゲバコンドル。
この街中で起爆されればシグフェルだけでなく、
周辺一帯にいる大勢の都民が犠牲となってしまう。


ゲバコンドル「これで最期だ……グェッ!?」

ゲバコンドルがアタッシュケースから爆弾を取り出し、
爆弾の起爆スイッチを押そうとした刹那、
横から一筋のレーザービームが飛んで来てゲバコンドルの胸を貫いた。

ゲバコンドル「フェェェェ~ッ!!」

悲痛な呻き声を上げたゲバコンドルは、
爆弾の起爆スイッチに指をかけたまま力尽きて絶命。
その肉体は形象崩壊し、紫色の液体となって蒸発してゆく。

シグフェル「…!」
グラシエ「フフフ…さすがは天凰輝シグフェル。
 ショッカーが誇るエース級の怪人を相手に快勝を収めてみせるとは、
 なかなかの腕前のようですね」

ビームでゲバコンドルを射殺したのは異形のエイリアンであった。
黒いマントをはためかせ、青い大きな眼をライトのように発光させたその異星人は、
慇懃な口調で語りながらゆっくりとこちらに歩を進めてくる。

シグフェル「お前は誰だ!?」
グラシエ「失礼。自己紹介が遅れました。
 私は大宇宙の皇帝エンペラ星人陛下にお仕えするバット星人、
 名をグラシエと申します」
シグフェル「バット星人、グラシエ…?」
グラシエ「銀河バイブルに予言された伝説の鳳凰…。
 確かにかなりのライフエナジーを帯びているようですが、
 それでも宇宙一の強さを誇る陛下の脅威となるほどとは思えませんね。
 それとも、まだ誕生したばかりで完成形ではないということでしょうか」

まるでシグフェルを品定めするかのようにじっくりと眺め渡すグラシエ。
彼から感じ取れるどす黒い邪悪なオーラに、
シグフェルは背筋が凍りつくような寒気を覚えた。

シグフェル「俺のことを知っているようだな」
グラシエ「勿論ですとも。
 自覚はないでしょうが、あなたは有名人ですからね。
 それも、遥か遠い悠久の昔から」
シグフェル「遠い昔から? どういう意味だ」
グラシエ「我々ETFが全宇宙征服の大志を成し遂げるためには、
 あなたには消えていただかなくてはならない。
 古代の予言によれば、そういう定めにあるという意味です」

グラシエが片手を挙げると、不思議な現象が起こった。
周囲の景色が急に変わり、東京の街並みの中から、
真っ赤な溶岩が燃えたぎる灼熱の惑星へとワープしたのである。

シグフェル「ここは…!?」
グラシエ「ここは私たちが滅ぼした無数の惑星の一つ…。
 かつては地球のように緑豊かな美しい星でしたが、
 我々が撃ち込んだミサイルで地殻が貫かれて内部のマグマが地表に噴き出してしまい、
 今はご覧の有様です」

生命の息吹のない、焼けただれた岩ばかりの地表には、
かつてこの星の知的生命体が築いていた文明の痕跡らしき建物が、
崩れかけた黒焦げの残骸となってあちこちに点在している。
ETFの攻撃とそれが引き起こした大災害によって、
滅び去ってしまった異星人の遺物である。

ブラックキング「グォォォーッ!!」
ネオパンドン「キャァォォーッ!!」
シグフェル「あれは…!」

わずかに残った廃墟の建造物を踏み潰しながら、
業火の燃え盛る地獄のような世界を闊歩する怪獣たち。
かつてウルトラマンジャックを一度は倒した用心棒怪獣ブラックキングと、
ウルトラセブンを苦しめた双頭怪獣パンドンの強化種にあたる双頭合成獣ネオパンドンである。

グラシエ「邪魔な住民の方々を全て清掃した後、
 この星は怪獣たちの養殖場として使わせていただいています。
 これから地球や他の惑星を侵略するための大事な戦力となる宇宙怪獣が、
 星のエネルギーを吸ってすくすくと成長していますよ」


グラシエ「偉大なる皇帝エンペラ星人陛下の御名において、
 地球人とブレイバーズに通告します。
 直ちに我々ETFに無条件降伏し、謹んで陛下の軍門に降りなさい。
 この星のような悲惨な破滅の運命を辿りたくなければ、ですがね。フフフ…」
シグフェル「ふざけるな!
 俺たちブレイバーズは地球の、そして全宇宙の平和のために戦い抜く。
 お前たちのような悪が例えどんなに強大だろうと、
 絶対に負けはしない!」
グラシエ「威勢がよろしくて大変結構なことです。
 ならば、我らETFはこの場を借りて、
 地球とブレイバーズに正式に宣戦布告いたします。
 そして天凰輝シグフェル、あなた個人に対してもね」
シグフェル「俺に…?」
グラシエ「銀河バイブルの予言によれば、
 地球に生まれ出た紅蓮の鳳凰は我々の全宇宙制覇の最大の障害となる存在…。
 そんなあなたを一刻も早くこの世から排除するようにと、
 我々は陛下の厳命を受けているのですよ」

遠い昔、万能の神によって石板に書き記されたという銀河バイブル。
そこにシグフェルのことが予言されていたとグラシエは言う。
そして、その忌まわしき予言を覆すために自分たちはシグフェルの命を狙うのだと…。

シグフェル「何だかよく知らないが、
 かかって来るなら相手になるぞ!」
グラシエ「せいぜい努力して健闘することですね。
 いずれあなたも地球人全ても、
 我々の絶大な力の前に抵抗する気力さえ失ってしまうでしょうから」

地上を当てもなく徘徊していたブラックキングとネオパンドンが、
急に動きを止めて巨体をこちらに向け、シグフェルを睨みつけた。
二匹の怪獣は大きく息を吸い込み、攻撃の構えを見せる。

ブラックキング「グォォーッ!!」
ネオパンドン「キャォォーッ!!」
シグフェル「うわぁぁーっ!!」

ブラックキングとネオパンドンの口から、
同時に超高熱の火炎が吐き出されてシグフェルを襲う。
巨大な熱波の直撃で吹き飛ばされたシグフェルは、
気がつくと灼熱の惑星ではなく、
先ほどまでいた東京都内の路面のアスファルトの上に転がっていた。

光平「うぅっ…、何だったんだ一体」

戸惑いつつ立ち直り、変身を解除してシグフェルは光平の姿に戻る。
まるで悪夢か幻を見せられたような不思議な心境だったが、
恐らく今の体験は仮想空間などではなく現実のものである。
幾多の星を滅ぼしてきた凶悪な異星人連合軍・ETFが、
遂に地球にその魔の手を伸ばすと宣言してきたのだ。
そしてシグフェルに対しても…。

光平「俺は、自分が何者なのかさえよく知らない。
 このシグフェルの力が一体どんな源から来たものなのか、
 はっきりしたことはまだ何も分かっていない。
 でも、それがもし大昔に記された銀河バイブルに予言されていたものだとしたら…」

シグフェルとは、何か途轍もなく巨大な宇宙の摂理の中で、
定められた運命によって生まれてきた存在なのだろうか?
ETFの地球侵攻による新たな戦いの幕開けと共に、
光平は自分を巡る宇宙規模の壮大な物語が動き出したことを感じていた。


○パトレン1号→ショッカーのテロ計画を阻止するため出動。シオマネキングを倒す。
○パトレン2号→ショッカーのテロ計画を阻止するため出動。シオマネキングを倒す。
○パトレン3号→ショッカーのテロ計画を阻止するため出動。シオマネキングを倒す。
○ハリケンレッド→パトレンジャーの救援に現れ、ドクバチジンを倒す。
○ハリケンブルー→パトレンジャーの救援に現れ、ドクバチジンを倒す。
○ハリケンイエロー→パトレンジャーの救援に現れ、ドクバチジンを倒す。
○チェンジドラゴン→チェンジロボでゴモラを撃退する。
○チェンジペガサス→チェンジロボでゴモラを撃退する。
○チェンジグリフォン→チェンジロボでゴモラを撃退する。
○チェンジマーメイド→チェンジロボでゴモラを撃退する。
○チェンジフェニックス→チェンジロボでゴモラを撃退する。
○仮面ライダーストロンガー→パトレンジャーの救援に現れ、カマキリメランを倒す。
○仮面ライダーイクサ→パトレンジャーの救援に現れ、スコーピオンイマジンを倒す。
○仮面ライダーゴースト→パトレンジャーの救援に現れ、ヤギインベスを倒す。
○仮面ライダーエグゼイド→ホースオルフェノクと共にフェンリルイーバと戦う。
○木場勇治→足を骨折して聖都大学付属病院に入院中。

 仮面ライダーエグゼイドと共にフェンリルイーバと戦う。
○佐原正光→仮面ライダーストロンガーらにパトレンジャーの救援に向かうよう要請する。
○アイザック・ギルモア→ゴモラを倒すためチェンジロボの出動を要請する。
○愛崎えみる→ツインラブの曲を歌う映像が駅前のスクリーンで流される。
○ルールー・アムール→ツインラブの曲を歌う映像が駅前のスクリーンで流される。
△渚カヲル→渋谷でゴモラの復活を見届ける。
●ジャガーロード・パンテラス・ルテウス→渋谷でゴモラの復活を見届ける。
●シオマネキング→メガロシティ爆破計画の指揮を執るが、パトレンジャーに倒される。
●カマキリメラン→シオマネキングの援軍に現われパトレンジャーと戦うが、

 仮面ライダーストロンガーに倒される。
●ドクバチジン→シオマネキングの援軍に現われパトレンジャーと戦うが、

 ハリケンジャーに倒される。
●スコーピオンイマジン→シオマネキングの援軍に現われパトレンジャーと戦うが、

 仮面ライダーイクサに倒される。
●ヤギインベス→シオマネキングの援軍に現われパトレンジャーと戦うが、

 仮面ライダーゴーストに倒される。
●ゲバコンドル→新宿を爆破するために爆弾を空輸中、シグフェルに捕捉され倒される。
●ゴモラ→渋谷の地下から出現。聖都大学付属病院を襲うが、チェンジロボに撃退される。
●バット星人グラシエ→シグフェルとブレイバーズにETFからの宣戦布告を伝える。

●ブラックキング→灼熱の惑星で成長中。ワープさせられて現れたシグフェルを攻撃する。
●ネオパンドン→灼熱の惑星で成長中。ワープさせられて現れたシグフェルを攻撃する。


○牧村光平/シグフェル→ゲバコンドルを倒した直後、バット星人グラシエから挑戦を受ける。
○朝倉慎哉→下校中、渋谷にゴモラが出現したとの報に触れる。
○沢渡優香→下校中、渋谷にゴモラが出現したとの報に触れる。

○エルファ→パトレンジャーがGショッカー怪人と戦闘になったことを佐原博士らに報告する。
●フェンリルイーバ→木場勇治の命を狙って現れ、仮面ライダーエグゼイドと交戦。

 ゴモラが倒した建物の下敷きとなり絶命する。


【今回の新規登場】

○朝加圭一郎/パトレン1号(快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー)
パトレンジャーのレッドでリーダー。
犯罪ゼロを目指す真面目で実直な熱血警察官で、
ルールを重視し、ギャングラーだけでなくルパンレンジャーに対しても、
逮捕対象として真っ向から敵視し戦いを挑むが、
やがてルパンレンジャーにも何らかの事情があることに理解を示したり、
後に参戦した惑星ネメシスでのスーパー戦隊最強バトルでは、
感銘を受けた風切大和/ジュウオウイーグルに勝負を譲ったりする柔軟性や芯の強さも持っている。

○陽川咲也/パトレン2号(快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー)
パトレンジャーのグリーン。
お人好しで騙されやすい性格だが、射撃の腕前は一流。
当初は「モテたい」という動機で国際警察に入ったという軟派な一面があるが、
正義感は強く、悪に対しては迫力ある態度で敢然と立ち向かってゆく。
ルパンレンジャーのことは義賊として好意的に捉えており、
早見初美花/ルパンイエローに一目惚れしてビストロ・ジュレに通い詰めになった。

○明神つかさ/パトレン3号(快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー)
パトレンジャーのピンクで紅一点。
男性的な口調で話す男勝りの女性警察官だが、
ぬいぐるみが大好きという女の子らしい一面もある。
クールな性格で、熱くなりがちなリーダーの朝加圭一郎/パトレン1号を宥める場面も多い。
ルパンレンジャーに対しては中立の立場を取っており、
時には協力することもある。

〇剣飛竜/チェンジドラゴン(電撃戦隊チェンジマン)
チェンジマンのリーダーで、スーツカラーは赤。
元は地球守備隊の航空部隊将校。
熱血漢でやや暴走気味な面もあるがリーダーシップは抜群。
高校時代は野球部のエースで、ドラゴンボールという消える魔球を投げることもできる。

〇疾風翔/チェンジグリフォン(電撃戦隊チェンジマン)
チェンジマンの一人で、スーツカラーは黒。
元は地球守備隊のレンジャー部隊将校。
パワーに優れる剣の使い手。
戦いの最中でも櫛を持ち歩いて身だしなみにこだわるなど二枚目を気取るが、
純情で人情に厚く努力家な一面もある。

〇大空勇馬/チェンジペガサス(電撃戦隊チェンジマン)
チェンジマンの一人で、スーツカラーは青。
元は地球守備隊の陸上部隊将校。
射撃の達人でメカニックと爆弾技術のエキスパート。
スマートな体格ながら怪力の持ち主で食いしん坊な一面もある。

〇渚さやか/チェンジマーメイド(電撃戦隊チェンジマン)
チェンジマンの一人で、スーツカラーは白。
元は地球守備隊の作戦部隊将校。
明晰な頭脳と優れた洞察力で冷静な分析や緻密な作戦を考える参謀格。
軍人としてはクールに振る舞うが、素顔は明るく可愛らしい女性。
大星団ゴズマのイカルス王子の母親と瓜二つの外見でもある。

〇翼麻衣/チェンジフェニックス(電撃戦隊チェンジマン)
チェンジマンの一人で、スーツカラーはピンク。
元は地球守備隊の諜報部隊将校。
天真爛漫で男勝りな、行動力のあるお転婆娘。
諜報活動に優れ、オートバイの操縦テクニックも抜群。

〇椎名鷹介/ハリケンレッド(忍風戦隊ハリケンジャー)
忍風館・空忍科の第507期生。
ハリケンジャーのリーダー格で、物事をあまり深く考えない猪突猛進型。
空忍の超忍法を使い、空中戦や剣での戦いを得意としている。
人材派遣会社に登録して様々な仕事をしながらジャカンジャと戦ってきた。
後に「椎名鷹介なんでも屋本舗」を設立し、
各国の紛争地域でボランティア活動を行いながら世界中を旅している。

〇野乃七海/ハリケンブルー(忍風戦隊ハリケンジャー)
忍風館・水忍科の第507期生。
ハリケンジャーの紅一点で、勝気で明るい性格。
水忍の超忍法を使い、水辺での戦いを得意としている。
芸能界にスカウトされ演歌歌手・野乃ナナとして活動しながらジャカンジャと戦ってきたが、
戦後はアイドル歌手に転向し有名なスターになった。
後に海璃という子供が生まれており、一児のママとして子育てにも励みながら、
女優業とヒーローとしての活躍をこなしている。

〇尾藤吼太/ハリケンイエロー(忍風戦隊ハリケンジャー)
忍風館・陸忍科の第507期生。
ハリケンジャーの三人の中では一番年上のブレーン役。
陸忍の超忍法を使い、持ち前のパワーを活かした力強い戦いぶりを見せる。
両親を早くに亡くして養護施設で育っており、
訪問介護士の仕事をしながらジャカンジャと戦ってきた。
後に結婚して二児の父親となっている。

 

○城茂/仮面ライダーストロンガー(仮面ライダーストロンガー)
ブラックサタンに殺された親友の仇を討つため、
自ら志願してブラックサタンの改造人間となり、自己催眠で洗脳を免れて脱走。
改造電気人間・仮面ライダーストロンガーとなってブラックサタンと戦った。
ブラックサタン壊滅後に現われたデルザー軍団との戦いの中で強化改造を受け、
体内に超電子ダイナモを装備してパワーアップ。
歴代仮面ライダーとの共闘で見事デルザー軍団を滅ぼした。

○名護啓介/仮面ライダーイクサ(仮面ライダーキバ)
「素晴らしき青空の会」に所属し、世界中の犯罪者を追って懸賞金を稼ぐバウンティハンター。
稼いだ懸賞金は恵まれない子供たちに寄付し、捕まえた犯人の服からボタンを奪って保管している。
対ファンガイア用パワードスーツ・仮面ライダーイクサの適合者で、
当初は仮面ライダーキバを危険視して敵対していたが、
ファンガイアとの戦いを通して仲間となり共闘。
非常に生真面目な性格で、独自の正義感を強烈に信じているが、
その癖の強すぎる個性ゆえに斜め上の暴走ぶりを見せてしまう場面も多々ある。

○天空寺タケル/仮面ライダーゴースト(仮面ライダーゴースト)
亡きゴーストハンター・天空寺龍を父に持つ青年。
18歳の誕生日に眼魔に襲われ、幼馴染の月村アカリを庇って死亡。
三途の川で知り合った仙人から変身ベルト・ゴーストドライバーを授かり、
仮面ライダーゴーストとなって眼魔と戦うことになった。
現世に戻った際は幽霊の状態で、復活のため99日以内に15個のゴースト眼魂を集めて戦う中、
いつしか眼魔と人間の和解を目指すようになってゆき、
最終的にグレートアイと和解して現世に復活。
その後は生前通っていた高校に再び通うようになる。

○宝生永夢/仮面ライダーエグゼイド(仮面ライダーエグゼイド)
聖都大学付属病院に勤務している若き小児科医。
「患者が治っても笑顔が取り戻せないと意味がない」という信念を持ち、
常に患者のことを第一に考えて真摯に接する好青年。
天才ゲーマー「M」というもう一人の人格を内包しており、
仮面ライダーエグゼイドに変身すると口調や人柄が一変する。
当初は研修医として働きながらバグスターと戦っていたが、
晴れて正式に一人前の医師となった。

○木場勇治/ホースオルフェノク(仮面ライダー555)
両親を乗せて車を運転中に事故に遭い、死亡してオルフェノクに覚醒した青年。
同じくオルフェノク化していた長田結花や海堂直也と共同生活し、
人間とオルフェノクの共存を目指すようになる。
乾巧/仮面ライダーファイズを当初激しく敵視していたがやがて和解。
一時は人間に絶望しスマートブレインの社長の座に就いて人類殲滅に乗り出そうとしたが、
最後は再びファイズと共闘しアークオルフェノクを道連れにして死亡した。

○佐原正光(大鉄人17)
国際平和部隊の科学者で、沈着冷静なレッドマフラー隊の指揮官。
自分が作ったブレインの破壊活動から人々を守るために、
ブレインを超えるコンピューターの製作を計画しビッグエンゼルを設計した。

○アイザック・ギルモア(サイボーグ009)
サイボーグ技術の権威であるユダヤ系ロシア人の科学者。
大きな四角い鼻が特徴。
ブラックゴーストのサイボーグ兵士開発計画に沿ってゼロゼロナンバーを改造したが、
良心の呵責に駆られ自作のサイボーグ達と共に組織を脱走。
我が子のように愛情を注ぐゼロゼロナンバーの良き理解者として彼らの戦いを支えながら、
ブラックゴーストの野望に立ち向かってゆくことになった。

○愛崎えみる/キュアマシェリ(HUGっと!プリキュア)
ラヴェニール学園小等部の6年生で、野乃はな/キュアエールの妹・ことりのクラスメイト。
赤いリボンで結んだツインテールの髪型をしている。
過剰なまでの心配性で、その極端な心配ぶりが周囲を困惑させるが、
それは皆を危険や不幸から守りたいという優しさの表れでもある。
絶対音感の持ち主で、音楽が好きでエレキギターを特に愛用する。
共にプリキュアに覚醒した親友のルールー・アムール/キュアアムールと、
アイドルユニット・ツインラブを結成し音楽活動も行っていた。

○ルールー・アムール/キュアアムール(HUGっと!プリキュア)
クライアス社が製作した人類管理用アンドロイド。
未来を奪われて時間を止められた人々を管理するためのロボットで、
プリキュアの秘密を探るため人間のふりをして野乃はな/キュアエールに接近するが、
そうしてはな達と交流していく内に知能回路にバグ=人間の心が芽生え、
遂にクライアス社を離反、愛を知りキュアアムールに覚醒した。
共にプリキュアに覚醒した愛崎えみる/キュアマシェリとは特に親友となり、
アイドルユニット・ツインラブを結成して音楽活動を行なうようになる。
戦いが終わった後は仲間たちに別れを告げ、未来へと帰っていった。

 

△渚カヲル/第十七使徒タブリス(新世紀エヴァンゲリオン/ヱヴァンゲリヲン新劇場版)
特務機関ネルフに送り込まれてきたフィフスチルドレン。
正体は第十七使徒タブリスとされるが、その魂は第一使徒アダムのものであり、
ゼーレによりサルベージされたアダムの魂に人間の肉体が与えられたもの。
常に微笑みを浮かべ柔和な印象とどこか超然とした雰囲気を纏う美少年で、
難解で謎めいた言葉をしばしば口にする。
碇シンジに強い興味を抱いて接近し、特別な好意を寄せている。

●シオマネキング(仮面ライダー)
シオマネキの能力を持つショッカーの改造人間。
口から発火性の毒泡を吐き、左手の大きな電磁鋏を武器としている。
水中での活動を得意とし、紀伊半島沖にショッカー海底基地を建設するため、
海洋学者の坂井博士を拉致しようとした。

●ゲバコンドル(仮面ライダー)
コンドルの能力を持つショッカーの改造人間。
人間の若い女性の血液を食糧とし、空中戦を得意としている。
過去に倒されたショッカー怪人たちの長所を集めて設計されており、
仮面ライダー1号を一度は倒したほどの強力怪人。

●カマキリメラン(仮面ライダーV3)
カマキリとブーメランの能力を持つデストロンの機械合成怪人。
肩に装備したブーメランを武器としている。
デストロン・レインジャー第一部隊を率いて陽動作戦を行ない、
仮面ライダーV3の注意を引きつけてヒーターゼミの別動隊をアシストした。

●ドクバチジン(新・仮面ライダー)
蜂の能力を持つネオショッカーの改造人間。
背中の羽根で空を飛び、口から発射する毒針を武器としている。
人間改造学の権威である田代博士を乗っていた飛行機ごと捕らえ、
乗客らを改造人間に変えさせようとした。

●スコーピオンイマジン(仮面ライダー電王)
童話「バッタを採る子供とサソリ」から実体化したサソリのイマジン。
斧を武器とし、左手の鋏からは光弾を発射する。
大企業・鷹山グループを解雇された社員の増田明夫と契約し、
増田が恨む鷹山家から金をむしり取るためその家族を誘拐した。

●ヤギインベス(仮面ライダー鎧武)
ヤギの姿をしたインベス。
瞬発力に優れ、捻れた長い二本の角と鋭い蹄を武器としている。
猛烈な突進攻撃で仮面ライダー鎧武を一度は破った強敵。

●ジャガーロード・パンテラス・ルテウス(仮面ライダーアギト)
ジャガーもしくは豹に似た姿の超越生命体。
赤いマフラーを首に巻いており、時速300kmという高速で疾走することができる。
人間を木に埋め込んで殺害するという超能力を使う。

●古代怪獣ゴモラ(ウルトラマン/ウルトラギャラクシー大怪獣バトル 等)
中生代の恐竜ゴモラザウルスが変異した怪獣。
頭の三日月状の角と長い尻尾が武器で、
初代ウルトラマンを一度は撃退したほどのパワーを誇る。
ジョンスン島から出現した最初の個体には特殊能力はなかったが、
角から放つ熱線・超振動波という必殺技や、
ミサイルや金縛り光線などの多彩な技を使う個体も存在している。

●触覚宇宙人バット星人グラシエ(ウルトラゼロファイト)
触覚宇宙人バット星人の一人。
長剣を武器とし、時にユーモアも交えながら常に丁寧な敬語で話すが、
その本性は例え味方であろうと命を軽んじる冷酷で残忍な性格。
怪獣墓場でウルトラマンゼロの前に現れ、
自らが蘇らせた怪獣軍団「地獄の四獣士」の魂を取り込んで勝負を挑んだ。

●用心棒怪獣ブラックキング(帰ってきたウルトラマン)
ナックル星人がウルトラマンジャック打倒のため連れて来た宇宙怪獣。
口からは超高熱のマグマ光線・ヘルマグマを吐き、
訓練によってスペシウム光線やウルトラブレスレットの直撃に耐えるほどの防御力を身に着けている。
ナックル星人と組んで一度はジャックを倒した強豪。

●双頭合成獣ネオパンドン(ウルトラセブン EVOLUTION五部作)
双頭怪獣パンドンの強化種。
パンドンとは異なり二つの頭が完全に分かれているのが特徴。
二つの口から赤と青の火炎を噴く。
ガルト星人に唆された地球防衛軍のスワ隊員に操られ、
 パンドンにトラウマを抱いていたウルトラセブンを一度は倒した。

 

○牧村光平/天凰輝シグフェル(闘争の系統オリジナル)
海防大学付属高校・総合普通科・法科英文コースに通う高校2年生。17歳。
クラブはテニス部に所属。父・光一郎は、主に中東で活躍していた日本の外交官。
母・エメリアは、アルジェリアの石油王一族の令嬢。
二人は駆け落ちの末に結ばれ、光平はその間に生まれた日本人とアルジェリア人のハーフという事になる。
両親は光平が小学生の頃に、海外でテロに遭い死亡。その後は父の仕事の縁で朝倉家に引き取られた。
海外の紛争地域での和平調停活動などに奔走していた父の影響で、
差別や争いごとといった事には敏感に反応し、正義感も強い。
謎の人体実験で天凰輝シグフェルとなり、ブレイバーズとも大きな関わりを持っていくことになる少年である。

○朝倉慎哉(闘争の系統オリジナル)
海防大学付属高校・総合普通科・情報処理技術コースに通う高校2年生。17歳。
クラブはテニス部に所属。牧村光平の幼馴染み。
家族構成は父(大手商社マン)、母(専業主婦)、姉(女子大生)。
両親は仕事の都合でニューヨークに在住。姉も家を出て一人暮らししているため、
日本の自宅で一人留守を守っている。
父の仕事の縁で、光平を自宅に居候させている。実は優れたハッカー技術を持ち、
過去に「守護者/ゴールキーパー」や「電子の女帝/サイバーエンプレス」といった
名だたるネット上の伝説的大物にハッキング勝負を挑み、あと一歩のところで惜敗している。

○沢渡優香(闘争の系統オリジナル)
海防大学付属高校・総合普通科に通う高校2年生。17歳。
生徒会副会長。クラブは陸上部に所属。牧村光平のガールフレンドである。

○エルファ/ビッグエンゼル(闘争の系統オリジナル)
ブレイバーズの本拠地である超巨大海底移動要塞ブレイバーベースの心臓部とも言うべきメインコンピューター。
かつての巨人頭脳ブレインとの決戦において活躍した初代ビッグエンゼルから数えて二代目だが、
こちらは自分の意思を持ち、必要に応じて人語も話す。
エルファはビッグエンゼルの擬似人格である質量を持った立体映像であり、
自分を創造したブレイバーベース科学陣の博士たちを父親のように慕っている。
基本的にブレイバーベースの外に出ることはできないが、

中継器を用いればある程度の距離の外出も可能。
 

●フェンリルイーバ(闘争の系統オリジナル)
北欧神話に登場するフェンリルに似た狼のような姿のイーバ。
両腕にビーム砲を装備している。