『メカゴジラ発進せよ』-1

作者・凱聖クールギン

797

***愛媛県・鬼ヶ城山***

鬼ヶ城山のネオショッカー基地をメタルダー達が壊滅させた翌日、
通報を受けたGUYS JAPANのZATが現地へ到着し、
この山に繁殖した古代昆虫メガヌロンの駆除作戦を開始した。

森山「この山は現在、ZATが作戦行動中です。
 一般の登山客の皆さんは、安全が確保されるまで山への立ち入りを禁止します」

山の麓に停められた特殊装甲車ウルフ777の隣に立って、
ZAT紅一点の森山いずみ隊員が登山口の通行を監視する。

学「さすがZAT。格好いいなあ~」
トップガンダー「だが、あの程度の大きさの怪物なら、
 わざわざ彼らを呼ばずとも俺達の手で退治できるはずだが…」
八荒「まあ、餅は餅屋って言うことだし、
 全部で何匹いるかも分からない虫の化け物、
 ここは怪獣退治のプロに任せるのが一番だよ。
 舞ちゃんの雑誌のお遍路取材も、まだまだ撮り残した場所があるしね」
舞「ええ、そうね。
 でも、今回はそれどころじゃない大スクープに出くわしちゃったわ」

倒されたメガヌロンの死骸を映した写真を眺めながら、
舞は溜息をつく。

山では、二谷一美副隊長が指揮するZAT隊員達が、
茂みや洞窟に隠れているメガヌロン達を虱潰しに捜し出し、
ZATガンで始末していた。

南原「おっ、また現れたぞ!」
北島「飛んで火に入る夏の虫ってのはこいつらの事だな…。
 よし、攻撃だ!」

巣のある水源の近くまで踏み込んできたZATに、
メガヌロンは巣を守ろうと次々姿を見せて攻めかかるが、
これが索敵の手間を省かせるだけの結果となり、
出て来た順からZATガンの銃火の餌食となる。

メガヌロン「キュキュキュキュキュ――」

藪の中から、一際大きなメガヌロンの個体が姿を現した。
ZATの北島哲也、南原忠男両隊員がすかさずZATガンを撃ちかけるが、
このメガヌロンは生命力も他よりいくらか強靭で、
銃撃を浴びて苦しみながらもしぶとく地面を這って前進してくる。

南原「副隊長! 弾丸が効きません!」
二谷「よし…。レーザーに切り替えて熱線で焼いてしまうんだ!」
北島「了解!」

二谷一美副隊長の指示でZATガンのカートリッジを交換し、
実弾からレーザーに切り替えた北島と南原がメガヌロンを再攻撃。
光線を受けたメガヌロンは痺れたように動きを止め、
地面にうつ伏せに沈んだ。

南原「やった!」
北島「…待て、様子がおかしいぞ!?」

北島が異変を感じたその時、
全身にビーム光を迸らせながらうずくまっていたメガヌロンが痙攣を起こし、
呻くような奇声を発したかと思うと、
見る見るうちに巨大化した!

南原「うわぁっ!!」
北島「しまった…。
 レーザーのエネルギーを吸収して異常成長を起こしたんだ」
二谷「こんな事になるとは…。
 とにかく、ひとまず退避!」

798

***宇和島市街***

巨大メガヌロン「キュキュキュキュキュ――」

ZATガンのビームエネルギーを吸収し、
細胞分裂が刺激されて体長30mほどに巨大化したメガヌロンは、
山を下りて麓の街を破壊し始めた。

八荒「な、何だありゃあ!?」
学「あの虫の怪獣だ!」
流星「あの虫は突然変異を起こしたんだ。
 全身の細胞が異常に成長している」
闘破「とにかく、ここから逃げよう!」

ZATは戦闘機スカイホエールとスーパースワローに乗り込み、
空からメガヌロンを攻撃する。

二谷「怪獣をこれ以上前進させるな。攻撃開始!」
南原「了解!」

二機の戦闘機からミサイルが撃ち込まれるが、
体細胞が異常進化したメガヌロンは耐久力も各段に向上しており、
凄まじい集中砲火を浴びてもびくともしない。

北島「タフな奴だな…。
 通常のミサイルじゃあ、まるで効果がない」
二谷「凄まじい生命力だ。
 太古の昔、苛酷な原始の地球環境で進化してきた古生物の矜持と言うべきかな」
南原「副隊長、感心している場合じゃありませんよ」
北島「そうだ。虫には、やっぱり殺虫剤がいいんじゃないか?」
二谷「よし…。奴に殺虫剤を噴霧しよう。
 ベープ作戦開始だ!」

スカイホエールの機体下部にある化学分析室で殺虫剤が調合され、
同時に毒性薬剤の被害が出ないよう、
周辺住民のより遠くへの避難が進められる。

森山「副隊長、一般市民の避難は完了しました」
南原「風向きもOKです。
 町とは反対の山の方に吹いています」
二谷「よし、ベープを投下しろ!」

スカイホエールから巨大なベープ(殺虫剤噴霧器)が
メガヌロンの傍に投下され、稼働して霧状の殺虫剤を撒き散らす。
噴霧された殺虫剤を浴びたメガヌロンは痙攣を起こして動きを止めた。

南原「副隊長! 効果は抜群ですよ!」
北島「だが、奴はしぶといぞ…。
 あれだけ大量に浴びてもまだ生きている」
二谷「それでも、音を上げるのは時間の問題だ。
 このまま絶命するまで浴びせ続けるんだ!」

文字通り虫の息となったメガヌロンに、
フル回転で殺虫剤をしつこく浴びせ続ける巨大ベープ。
海からの風が吹き、散布された薬剤を乗せて山の方へと流れて行った…。


***鬼ヶ城山・四合目***

ジラース「zzzzzz…。グ…ググゥゥゥ――」

鬼ヶ城山の洞窟の中へ、麓から潮風が流れ込む。
洞窟の奥で眠っていた怪獣ジラースの鼻腔を、毒々しい薬剤の匂いがくすぐった。
時間と共にどんどん洞窟内に溜まって行く有毒な空気は、
徐々にジラースを窒息させてその安眠を妨げた。

ジラース「グゥゥ……ギャォォォ――ン!!」

苦しくなったジラースは遂に目覚め、
怒りの雄叫びを上げながらその黒い巨体を持ち上げた。
鬼ヶ城山の岩壁の一角が崩れ、中からジラースが姿を現す。

南原「副隊長! 怪獣です! あれはゴジラ…!?」
北島「いや、首に大きな襟巻がついている。
 あれはジラースだな」
二谷「あんなものが山の中に眠っていたとは…。
 やむを得ん。ジラースも退治するぞ!」
森山「でも、メガヌロンは…?」

麓へ下りてきたジラースは背鰭を青く発光させ、口から熱線を発射。
メガヌロンを絶命寸前まで追い詰めていたベープを焼いて破壊してしまった。

二谷「しまった…! あと一息だったものを」
南原「メガヌロンが息を吹き返すぞ!」

殺虫剤の散布が止まったため、
死にかけていたメガヌロンが一命を取りとめ、
凄まじい生命力で生気を回復していく。

ジラース「ギャォォォ――ン!!」
メガヌロン「キュキュキュキュ――!!」

ジラースとメガヌロンは野獣の本能によって引き合い、
街を破壊しながら戦い始めた。

799 

***九州・阿蘇山***

その頃――。
阿蘇山の麓に張られたテントの中で、
パソコンの画面が刻々と映し出すグラフと睨めっこしていた山根健吉は、
グラフの数値が突然異常に跳ね上がったのを見て思わず身を乗り出した。

健吉「大変だ…!
 ラドンが目覚めようとしている!」

健吉はテントから飛び出して阿蘇山の頂上を見た。
火口から煙が上がっているが、噴火ではない。
中で猛烈な突風が起き、土砂を巻き上げているのだ。

ラドン「キャォ――ォォォン!!」

火口の中で、永く休眠状態にあった身体をマグマの熱で温め、
生気が漲るのを待っていたラドンは遂に復活し飛び立った。
大きな翼を羽ばたかせて火口内の土砂を巻き上げ、
揚力を起こしてそのまま空へと力強く飛翔する。

健吉「うわっ!?」

火口から現れたラドンが真上を通過した――。
そう思った瞬間、強烈な風が健吉の背後のテントを中の機材ごと吹き飛ばした。
高速飛行するラドンが衝撃波を起こしているのだ。

健吉「こちら阿蘇ラドン観測隊。
 土橋さん、応答願います。ラドンが復活しました!」

自分も突風に吹き飛ばされながら、
健吉は必死の思いで東京の土橋竜三に連絡した。
 
 
***東京・総理官邸***

土橋「総理、非常事態です。
 阿蘇山のラドンが目覚めました」
剣「直ちに航空自衛隊を出動させ、迎撃するんだ!
 特殊作戦室の黒木特佐に指揮権を預ける」
土橋「分かりました。今、黒木特佐と連絡を取ります。
 …黒木君、私だ。ラドンが出現した。
 直ちに出動を……
 何? 今メカゴジラの格納庫前にいる?」

土橋からの電話に応えた黒木翔特佐は、
つくば基地の格納庫に鎮座するメカゴジラの元へと早足で歩いているところであった。

黒木「ラドンを倒すには通常兵器では明らかに威力不足です。
 愛媛にはジラースとメガヌロンも同時に出現しました。
 この事態に対処できる兵器は、メカゴジラしかありません」
土橋「しかし……メカゴジラは未完成だ。
 兵器の最終テストがまだだし、
 メインエンジンのエネルギーチャージも完了していない。
 そんな状態でどれだけ戦えるか…」
黒木「やれるだけやってみます。
 勝つには、それしかありません」

メカゴジラの頭部コクピットに乗り込んだ黒木は、
スロットル・レバーを力強く押し込みジェットエンジンを吹かした。

黒木「メカゴジラ、リフトオフ…!!」

轟音とともに背部のロケットを噴射して浮上したメカゴジラは、
空を切り裂く超音速で西へと急行した。

800

***東京・総理官邸***

剣「黒木君のことだ。きっとやってくれるだろう。
 ここは彼を信じ、判断を尊重しよう」
土橋「しかし総理…」
剣「メカゴジラの応援として、航空自衛隊にも出動を命じる。
 九州方面の総力を結集してラドンを倒す!」

ラドン復活に備えてかねて臨戦態勢を取っていた自衛隊に、
剣桃太郎首相は出動命令を下した。
九州各地の航空自衛隊基地と佐世保港に停泊中の空母から、
F‐15戦闘機とメーサー攻撃機が次々と発進する。

剣「ラドンの進路は…?」
土橋「北西へ向かっています」



***佐賀県・佐賀市***

阿蘇山を飛び立ったラドンは佐賀へ襲来。
ソニックブームで佐賀市内を破壊し始めた。

「避難警報! 避難警報! 怪獣が出現しました!
 全校児童は教師の指示に従って、直ちにグラウンドへ避難して下さい!」
鵺野「か、怪獣…!?」

佐賀の小学校で授業をしていたぬ~べ~こと鵺野鳴介の教室に、
突如、避難警報のサイレンが響く。
鵺野が児童に避難の指示を出す暇もなく、校舎の真上をラドンが通過した。
窓ガラスがことごとく割れ、プリントが突風に舞い、机や椅子が風圧で引っ繰り返る。

鵺野「みんな、怪我はないか!?」

子供達が驚きと恐怖で泣き始める。
教室内のパニックを鎮めて、鵺野はガラスの割れた窓の向こうを見た。
ラドンを追うように、戦闘機の編隊が轟音と共に上空を飛び去って行く。

鵺野「ラドン、か…。こりゃ大変だ」

航空自衛隊はラドンに攻撃を開始した。
ラドンの背後を取ったF-15戦闘機のサイドワインダーが次々発射され、
巨大怪獣の体熱を感知したサイドワインダーが横へかわそうとしたラドンを追尾する。
命中! ラドンの左右の翼が爆炎を上げた。
すかさずメーサー攻撃機も怯んだラドンにメーサービームを撃ち込み、
背中の皮膚を超高熱のマイクロ波で焼き払う。

ラドン「キォォォ―――ン!!」

攻撃を受けて怒ったラドンは方向転換し、反撃に出た。
正面から体当たりを仕掛け、二機のメーサー攻撃機を翼で粉砕。
更に戦闘機を凌駕するスピードで旋回して背後を取り、
後方からクラッシュしてF-15戦闘機一機を叩き落とした。
犠牲を払いながらも航空自衛隊は果敢に攻撃を続け、
数的有利を活かして多方向から絶え間なくミサイルの猛火を浴びせる。

黒木「ラドンに接近。これより戦闘に入ります」

つくばから全速力で飛んで来たメカゴジラが空中戦に参戦。
ラドンも一際巨大な敵の出現に注意を引きつけられ、凶暴な闘志を向ける。

黒木「レーザーキャノン、発射!」

メカゴジラの両眼からレーザーが発せられ、ラドンに命中。
強烈な衝撃を受けたラドンは墜落するように高度を下げたが、
すぐに体勢を立て直し、再び猛然と上昇してくる。

黒木「4式レールガン、射撃開始!」

腕に装備されたレールガンによる連射でラドンを牽制しつつ、
背後を取って追跡するメカゴジラ。
その後方に編隊を組んで続く自衛隊機からも、
ミサイル弾とメーサー光線が一斉に撃ち込まれる。
怒り狂ったラドンは方向転換し、メカゴジラに正面衝突を仕掛けようと
猛然と突っ込んで来た。

黒木「メガ・バスター、ファイア!!」

メカゴジラの口から虹色の熱線が発射され、ラドンの頭部を直撃!
さしものラドンも大きく後ろへ吹き飛ばされる。

黒木「熱線の命中により、ラドンの速力半減!」

顔から血を流したラドンが、空中で怒りの雄叫びを上げる。
傷つきながらも再び加速し、メカゴジラに向かって来ようとしたその時、
急にラドンの表情が変わった。

ラドン「――?」

小さく首をかしげる仕草をしたラドンは突如、方向転換。
戦いをやめて戦闘機の間をすり抜け、戦場から離脱してしまった。

土橋「ラドンが逃げた…!?」
剣「いや違うな。
 何かを嗅ぎつけてそこへ向かったような…。まさか…!」

桃太郎と土橋が見守る対策本部のレーダーが映す光点は、
ラドンが全速力で南東の方角へ向かった事を示していた。

801

●メガヌロン→ZATに駆除されるが、ビームを受けた一体が異常成長して巨大化。
      宇和島市街を破壊し、ジラースと戦う。
●ジラース→ZATの噴霧した殺虫剤のため苦しくなって眠りから覚醒。
      宇和島市街を破壊し、メガヌロンと戦う。
△ラドン→阿蘇山の火口から飛び立ち、佐賀に襲来。
     航空自衛隊とメカゴジラを相手に空中戦を展開するが、途中で離脱する。
○メカゴジラ→黒木翔特佐の操縦でつくば基地を発進。
        佐賀でラドンを捕捉し空中戦を展開する。
○二谷一美、北島哲也、南原忠男→鬼ヶ城山のメガヌロンを駆除するが、ZATガンのビームで巨大化させてしまう。 巨大メガヌロンにベープ作戦を仕掛けるがジラース出現により失敗。
○森山いずみ→地上で市民の避難誘導を行なう。
○山根健吉→阿蘇山のラドン復活を土橋竜三へ報告。
○黒木翔→ラドンを倒すため、メカゴジラに乗り込み発進。
       佐賀でラドンと空中戦を展開する。
○剣桃太郎→ラドン撃滅のため、九州各地の航空自衛隊に出動命令を出す。
○土橋竜三→ラドン対策の進言を剣総理に行なう。
○北八荒→メガヌロンの件をGUYS JAPANへ通報。
○鵺野鳴介→小学校での授業中、ラドン襲来の被害を受ける。


【今回の新規登場】
○二谷一美(ウルトラマンタロウ)
 ZAT副隊長。前任の荒垣修平に代わり極東支部に赴任してきた。
 涙もろく負けず嫌いで、年配だがバイタリティーでは若い隊員にも遅れを取らない。

○北島哲也(ウルトラマンタロウ)
 ZAT隊員。情報分析とメカニックが得意の知性派。
 海へ行くと任務を忘れて釣りを始めてしまうほどの大の釣り好き。
 初恋の幼馴染をドルズ星人に連れ去られ怪獣に改造されてしまった辛い過去を持つ。

○南原忠男(ウルトラマンタロウ)
 ZAT隊員。射撃やマシン操縦の腕前は一流。
 九州出身で、自分を「太陽の子」と呼ぶほど明るい性格。

○森山いずみ(ウルトラマンタロウ)
 ZAT隊員。紅一点で主に本部での通信を担当するが、実戦の腕も実は一級品。
 気配りが良く、明るい笑顔でムードメーカーとしても活躍する。

○メカゴジラ(ゴジラVSメカゴジラ/ゴジラ×メカゴジラ/

 ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS /半オリジナル)
 対ゴジラ決戦兵器として自衛隊が完成させた巨大ロボット。
 過去に作られたGフォース製メカゴジラと3式機龍の長所を併せ持つ。
 武器は口からのメガ・バスター、目からのレーザーキャノン、腕の4式レールガン、
 バックユニットの多連装ロケット弾、胸部のアプソリュート・ゼロ、
 腹部のプラズマ・グレネイドなど多数。


『メカゴジラ発進せよ』-2

作者・凱聖クールギン

802

***愛媛県・宇和島市***

ZATのスカイホエールとスーパースワローが旋回する下で
激しく戦い続けるジラースと巨大メガヌロン。

ジラース「ギャァォォ――ン!!」
メガヌロン「キュキュキュキュキュ……!!」

メガヌロンの前脚の鋏がジラースの首へ伸び、
自慢の襟巻に切り傷をつける。
怒ったジラースはメガヌロンの鋏を掴み、力ずくで引き千切った。

メガヌロン「キュゥッ――!?」

片方の鋏を失い、悲鳴を上げて後退するメガヌロン。
もぎ取った巨大な鋏を勝ち誇るように持ち上げ、ジラースは脇へと放り投げた。
投げ捨てられた鋏がガスタンクに落下して刺さり、爆発を起こす。

舞「きゃあっ!」
楽珍「ひゃあっ!」
八荒「舞ちゃん大丈夫!? …って、
 ちょっ、楽珍さんまで抱きついて来るなよ~!」
学「す、凄えや…」
流星「これが、怪獣同士の戦いなんだ」
ベンK「街も、寺も神社もお地蔵様も
 ちっぽけな玩具のように踏み潰されて行く…。何てことだ」
トップガンダー「………」
闘破「磁雷神があれば、あの怪獣達を倒すことができるのに…!」

避難場所から戦いを見守る剣流星、山地闘破らの面々も、
巨大怪獣がぶつかり合う死闘に戦慄を覚えていた。

ジラース「グゥゥゥ……!!」

ジラースがメガヌロンへ挑みかかろうとした時、上空の大気が振動した。
異変を察知して空を見上げるジラース。
北西の方角から、ラドンとそれを追うメカゴジラが超音速で飛来したのだ。

ラドン「キォォォ――ン!!」

一際高いビルの屋上に舞い下り、周囲を睥睨するラドン。
数秒遅れて、メカゴジラも瓦礫の山と化した市街地の中に着陸した。

黒木「ジラース及びメガヌロンを確認。
 ラドンも地上に降下しました」

土橋「これは、一体どうなるんだ…!?」
剣「……」

一機の巨大ロボットと三大怪獣とが輪のような形で等間隔に陣取り、
しばし威嚇しながら互いの様子を窺い合う。

ラドン「キォォォゥ――!!」

最初にラドンが動いた。
ラドンがここへ来たのは、大好物のメガヌロンを捕食するためである。
獲物を横取りする敵と判断したジラースに飛びかかり、
衝撃波で引っ繰り返してから覆い被さって嘴で滅多刺しにするラドン。
だが、ジラースは至近距離から熱線を吐いてラドンを弾き飛ばす。
ガスタンクをもぎ取って持ち上げ、ラドンに向けて投げるジラース。
ラドンはそれを嘴で突き刺して撃墜するが、噴き出したガスを顔に浴びてむせ返る。
自慢げに勝ち誇るジラースはそのまま突進するが、
ラドンは軽やかに上へ飛んで避けてしまう。
ビルに衝突して瓦礫に埋もれるジラース。今度はラドンが得意顔をする番だ。
目当てのメガヌロンからジラースを十分引き離したと判断したラドンは、
ここで勝負をお預けとして本来の獲物に襲いかかった。

ラドン「キォォォ――ン!!」
メガヌロン「キュキュキュ……!!」

ラドンの嘴がメガヌロンの背中を刺す。
メガニューラの幼虫であるメガヌロンは通常、
幼虫のままこのサイズにまで成長することはない。
ラドンにとっては思わぬ特大の御馳走だが、
獲物が大きくなったということは、それだけ反撃のリスクも高まったということ。
現にメガヌロンは残った一本の鋏を振るい、喰われまいと必死に抵抗した。
普段なら丸呑みしても喉につかえない程度の小さな鋏が、
今はラドンを刺殺しかねない凶器となって激しく突き出される。

ラドン「キォォ――ン!!」

メガヌロンの鋏がラドンの喉を一刺し!
うめきながらラドンは仰向けに倒れた。
捕食者を振りほどいたメガヌロンは逃げようとする。

二谷「昆虫怪獣は弱っている。今がチャンスだ」
北島「了解。ナパーム弾投下!」

ZATのスカイホエールからナパーム弾が投下され、
傷を負って逃げるメガヌロンを容赦なく炎に巻いた。

メガヌロン「キュキュ…キュ……!!」

焼け崩れてゆくメガヌロン。
立ち直ったラドンは燃え盛るナパームの炎をものともせず、
丸焼きとなった好物をついばんで食べ始める。
その野性の凄まじさに、二谷副隊長らZATの面々も思わず息を呑む。

803

一方…。
ラドン対メガヌロン、及びZATの活躍を横目に、
黒木特佐の駆るメカゴジラはジラースに狙いを定める。

黒木「ジラースを撃滅します。
 多連装ロケット弾発射!」

バックユニットからのロケット砲撃で牽制しつつ、
背部ジェットでホバリングしたメカゴジラは正面からジラースに接近。
距離を詰めて体当たりし、更にパンチで弾き倒した。

土橋「気をつけろ! メカゴジラはまだ万全の状態じゃない」
剣「ジラースはゴジラの亜種とも言われる、
 ゴジラにとてもよく似た特徴を持つ怪獣だ。
 この戦いは、今後の対ゴジラ戦のためにも格好の実戦テストとなる…」

モニター越しに戦況を見守りながら、剣首相も思わず手に汗を握った。
メカゴジラは更に目からのレーザーキャノン、
口からのメガ・バスター、肩に装備したパラライズ・ミサイルを続けざまに撃ちかけ、
ジラースを傷めつける。

ジラース「ギャォォォ――ン!!」

ジラースは怒って背鰭を発光させ、白熱光を口から吐いた。
青い熱線がメカゴジラの胴体を直撃し、機体が大きく揺れる。

黒木「くっ…! プラズマ・グレネイド、オープン」

メカゴジラの腹部に隠されていた光線反射装置、プラズマ・グレネイドが展開。
これは怪獣が放った熱線を吸収し、数万倍に増幅して撃ち返すという強力兵器である。
だが…。

土橋「黒木君! 今のメカゴジラのエネルギーでは、
 プラズマ・グレネイドは一発が限界だぞ!」
黒木「分かっています。
 しかし、これを使わなければ奴に致命傷を与える事はできません」

ジラース「ギャォォォ――ン!!」

着地して地面にどっしりと構え立ったメカゴジラに、
再びジラースは得意の熱線を浴びせかけた。
腹部からせり上がったミラーが青白い光熱を吸収し、
内部に溜め込んでプラズマエネルギーに変換し増幅させる。

黒木「プラズマ・グレネイド、ファイア!!」

吸収された白熱光が数万倍の威力のビームとなって撃ち出され、ジラースを直撃!
大爆発が起こり、ジラースは一撃で数百メートル後ろまで吹き飛んだ。
同時に、凄まじいエネルギーを使用したメカゴジラもエネルギー切れを起こし、
電源が落ちて機能停止に陥る。

土橋「ふう…。何とか倒せたようですね、総理」
剣「………」
土橋「…総理?」
剣「…奴はまだ生きている」

濛々と立ち込める爆煙の中で青い稲妻がスパークし、
熱線がメカゴジラ目掛けて飛んで来た。
胸を鮮血に染めたジラースが立ち上がり、怒りの目を剥いて唸る。

黒木「しまった…!」
土橋「そんな……黒木君!」

ジラースの熱線が再びメカゴジラを直撃し、
メカゴジラは横倒しとなって地面に沈む。

二谷「メカゴジラを援護する! ジラースを攻撃!!」
北島「了解!」

スカイホエールとコンドルが旋回してミサイルを放つが、
凶暴性を増したジラースは熱線でたちまち二機を撃ち落としてしまう。

二谷「脱出!」

パラシュートで機体から脱出するZAT隊員達。
炎上した戦闘機が市街地に墜落し、爆発を引き起こした。

黒木「これまでか…!」

804

その時…。
ジラースとメカゴジラとの間に、白く眩い光がスパークした。
光はやがて実体化し、銀と赤の巨人の姿となって顕現する。

二谷「あれは…!」
土橋「ウルトラマン…!」
学「ウルトラマンジャックだ!」
流星「新ウルトラマン…!」
舞「ウ、ウルトラマン!?」

興奮気味に喜んで拳を上げる学の横で、
舞はカメラを取り出しウルトラマンの雄姿を撮影する。

ジャック「ジャッ!!」

メカゴジラの前に敢然と立ちはだかり、
ジラースに向けてファイティングポーズを取る新マン。

ジラース「ギャォゥゥ――!!」

新たな敵の不意の出現にも怯まず、怒りに任せて突進するジラース。
新マンはそれを受け止め、背負い投げで地面に叩きつける。

ラドン「キォォォ――ン!!」

メガヌロンを食べ尽くしたラドンも雄叫びを上げ、
低空飛行で突進し新マンを転倒させる。
二大怪獣に挟み撃ちにされたウルトラマン。
投げられたウルトラブレスレットが光の刃となって
ジラースの首の襟巻を削ぎ落す。
更に新マンは突進して来たラドンを持ち上げ、空高く投げ飛ばした。

ジャック「ウルトラハリケーン!!」

回転させられながら投げ飛ばされたラドンは流石に方向感覚を失い、
目を回して空中でよろめいた。
振り向いた新マンはジラースにスペシウム光線を発射!
初代ウルトラマン直伝の必殺技が、
ゴジラの兄弟とも言うべき大怪獣の巨体を爆破炎上させた。

ラドン「キォォォ――ン!」

空の大怪獣が強制回転飛行に怯んだのはほんの一瞬のことである。
ラドンは何事もなかったようにウルトラマンの正面に降り立ち、威嚇の視線を向けた。

ジャック「シャッ!」

ウルトラマンのカラータイマーが点滅している。
ラドンが負った傷も決して浅くはない。
しばし対峙する両者。
ウルトラマンは再びスペシウム光線の構えを取った。
翼を広げて睨みつけるラドン。
だが次の瞬間、ラドンは羽ばたいて飛び上がり、
そのまま空の彼方へ去って行った。

ジャック「シュワッ!!」

ウルトラマンも去って行く。
夕焼けが空を赤く染め始めた頃、戦いは終わった。

八荒「ふう…。これでやっと一件落着だな」
舞「凄い写真撮っちゃった…。
 これはもう、次回の『週刊アップ』はウルトラマン特集に決まりね」
学「やった!」
ベンK「フッ、子供達には、弘法様よりウルトラマンか」
楽珍「ま、世の中そんなもんってね。
 こりゃ大スクープよ」
闘破「ガラドー…。そして巨大な怪獣達…。
 俺もしばらく、お遍路なんてしている暇はなさそうだな」
トップガンダー「………」
流星「どうした? トップガンダー」
トップガンダー「あの巨大化したメガヌロンが、
 本当に最後の一匹だったとは思えない…」
流星「えっ…?」



***鬼ヶ城山・地下水脈***

メガヌロン「キュキュキュキュ……」

ZATに駆除され、巨大化した最後の一匹もラドンに捕食されて
全滅したかに見えたメガヌロン。
だが、彼らは全滅してはいなかった。
地下水脈に逃げ込んだ生き残りは地底湖を泳ぎ進み、
海へと逃れて行く。

メガヌロン「キュキュキュキュ……」

瀬戸内海へ出たメガヌロンは群れを成し、
人知れずいずこかへ泳ぎ去って行った…。

805

○ウルトラマンジャック→地球へ到着。メカゴジラの危機を救い、
                ジラースをスペシウム光線で倒しラドンを追い払う。
○メカゴジラ→ラドンを追って宇和島へ。ジラースと戦うが、
         プラズマ・グレネイドの使用でエネルギー切れを起こし機能停止。
         現れたウルトラマンジャックに危機を救われる。
○黒木翔→ラドンを追って宇和島へ。メカゴジラでジラースと戦うがエネルギー切れに陥り、
       現れたウルトラマンジャックに危機を救われる。
○剣桃太郎、土橋竜三→メカゴジラで戦う黒木特佐に東京から指示を送る。
○剣流星、仰木舞、北八荒、トップガンダー、ベンK、
  山地闘破、山地学、ヘンリー楽珍→怪獣達の戦いを見守る。
○二谷一美、北島哲也、南原忠男→メガヌロンをナパーム弾で退治する。
△ラドン→メガヌロンを狙って宇和島へ飛来。 ジラースと戦い、メガヌロンを捕食するが、
       ウルトラマンジャックと戦った末に退散。
●ジラース→メガヌロン&ラドンと戦う。
        メカゴジラを追い詰めるが、現れたウルトラマンジャックに倒される。
●メガヌロン→巨大化した一体はZATに倒され、ラドンに捕食されるが、
         生き残りは地下水脈を通って海へ逃れる。


『プリキュア、学園都市へ』-1

作者・ユガミ博士

806

***学園都市・公園***

学園都市へとやってきたマナ達。真琴のライブの打ち合わせを終え、
さっそく学園都市に出没するという怪物の噂の実態を調べる為に探索。
学園都市内の公園へとやって来た。

六花「やっぱり、学園都市は広いわね。」
亜久里「それに、町も美化に取り組んでいてブラボーですわ!」

学園都市は無人ロボットによって、清掃されている。六花や亜久里が
学園都市の感想を言う。

マナ「ん?あれは・・・。」

マナは向こうの自動販売機で1人の女子中学生が、前に立っているのを
見つける。

ガン!

すると、その女子中学生は自動販売機を何と蹴ったのである。

六花「ちょ、ちょっと、あれって犯罪よ!」
マナ「・・・注意してこよう!」
ありす「(あの方は・・・確か!)」

マナは注意をする為、その女子中学生の下へと向かう。

その女子中学生-御坂美琴は自動販売機に金を入れたが、缶ジュースが
出てこないのでいつものように自動販売機に蹴りを入れて、缶ジュースを
出した。

???「そこのあなた!自動販売機を蹴るのは犯罪だよ。」
美琴「寮監!?何で、ここに。・・・って、誰?」

美琴はその似ている声から自分の住む学生寮の寮監かと思い、振り向くと
意外にも自分と同じくらいの少女だった。

美琴「ここの自販機って、お金を入れてもジュースが出てこないのよ。
   ・・・よかったら、飲む?」
亜久里「いかなる理由があろうと、そういう事をしてはいけません!」

美琴は理由を話して、大量に出てきた缶ジュースをマナに勧められるが、
亜久里が「それはいけない」とビシッと言い放つ。

レジーナ「でも、缶ジュースが出てこないなら、仕方ないよね~。」
真琴「そんな事、言っちゃいけないわ。レジーナ。」

レジーナは美琴の行動を肯定するが、真琴が諌める。

美琴「(どうしよう・・・こんな小さい子に見られるなんて、
   でも、自販機がちゃんと動かないのが悪いわけだし・・・)」

美琴は小学生である亜久里に、自分の行動を見られて恥ずかしくなるが、
自販機が壊れているのが悪いと葛藤が生まれ、美琴の中にあるプシュケー
が少し黒く染まる。

???「ふっふっふ、プシュケーが黒く染まり丁度いい。ジコチューになってもらうぞ!」

すると、サングラスをかけた中年男性に囁かれるのであった。 

807

少し、時間を遡り学園都市の上空に三人の男女が空を浮いていた。
サングラスをかけた中年男性-『ベール』
ロングの髪をした女性-『マーモ』
そして、少年-『イーラ』
彼らは人々の心に生まれた自己中心的な感情を怪物に変えるジコチューの
幹部達である。プロトジコチューが倒れて1万年の眠りについていたのだが、
Gショッカーによってジコチューたちが再び目覚め、彼らもまた復活したのだった。

ベール「ふっふっふ、感じるぞ。この町の奴らの黒いプシュケーを。
     こいつらを上手く使えば、俺はジコチューのナンバー1、
    いや、Gショッカーのナンバー1だ!」

ベールは学園都市の住民が抱える心の闇-能力者が無能力者を
見下す優越感、無能力者が能力者に対する嫉妬・・・等を感じ取り、
彼らを皆ジコチューに変えようと目論んでいた。

マーモ「ふ~ん。」
イーラ「勝手にすれば。」
ベール「・・・何だよ。ノリが悪いなぁ。」
マーモ「だって、ようやく眠れたと思ったら、急に起こされたのよ。」
ベール「今の時代、アイツらがいるんだ。やるだけ、無駄だよ。」

イーラとマーモは、どうやらやる気がないようである。

イーラ「だから、勝手にやってくれ。」シュン!!
マーモ「私も消えるわ。」シュン!!

イーラとマーモはそう言い残して、ベールの前から消えてしまった。

ベール「フン、勝手にしろ。・・・さて、手ごろな奴はいるかな?」

ベールは学園都市を見下ろして、ジコチューになりそうな奴を探す。
そして、公園でマナ達と御坂美琴を見つけるのであった。

ベール「げ、何でここにプリキュアが!?・・・隣の女、プシュケーが黒く
 染まっているなぁ。ふっふっふ、プシュケーが黒く染まり丁度いい。
 ジコチューになってもらうぞ!」
美琴「キャァァ!」

ベールは美琴にジャネジーを送り、プシュケーを真っ黒に染め上げる。

自販機ジコチュー「ジ~コ~チュ~!」

美琴は自販機ジコチューになってしまうであった。

808

○ドキドキプリキュア→学園都市を探索。
○御坂美琴→マナ達と出会い、ベールにジコチューに変えられてしまう。
●ベール→美琴をジコチューに変える。
△イーラ→やる気が起きず、離脱。
△マーモ→イーラ同様、やる気が起きず、離脱。

【今回の新登場】
●ベール(ドキドキプリキュア)
 ジコチューの幹部。自称「ジコチューのNO.2」初期の頃はやる気をなかなか
 見せなかったが、その内心は強い野心を秘めており、ジコチューのNO.1に
 なろうとしている。キングジコチューが倒れた後、プロトジコチューを
 取り込むが、逆に取り込まれる。その後、ネズミのような姿になった。
 名前の由来は七つの大罪の「怠惰」から。

△マーモ(ドキドキプリキュア)
 ジコチューの女性幹部。自分の美貌を優先する。人口コミューンを
 手に入れ、「キューティーマダム」を名乗り、名声欲を得るため、
 自作自演を行った事がある。プロトジコチューが倒された後、1万年の
 眠りについた。名前の由来は七つの大罪の「強欲」から。

△イーラ(ドキドキプリキュア)
 少年の姿をしたジコチューの幹部。最初に地球でジコチューを暴れさせた。
 雷に打たれたショックで、記憶を無くした時に六花に助けられる。その後、
 記憶を取り戻し敵に戻るも、六花を気にかける所を見せている。
 プロトジコチューが倒された後、1万年の眠りについた。
 名前の由来は七つの大罪の「憤怒」から。

●自販機ジコチュー(ドキドキプリキュア/半オリジナル)
 御坂美琴のプシュケーから生まれた自動販売機のジコチュー。
 缶を発射させて暴れる。


『プリキュア、学園都市へ』-2

作者・ユガミ博士

809

自販機ジコチュー「ジ~コ~チュ~!」

ドーン!ドーン!

自販機ジコチューは缶を発射して、公園を暴れまわる。

一同「「「「「「ジコチュー!」」」」」」

一同は美琴がジコチューに変わった事に驚愕する。

黒子「何々ですの!この騒ぎは。」
初春「か、怪獣ですぅ~!」
佐天「はっ、あそこに御坂さんが倒れています!」
美琴「お姉さま!」

美琴を探していた黒子達は騒ぎを聞きつけて、マナ達のいる所へと
やって来た。そして、プシュケーが抜けて倒れている御坂を見つける。

ベール「いよぉ~、久しぶりだなぁ!プリキュア。」
マナ「ベールさん!」
レジーナ「あんた、生きていたの!?」
ベール「俺はネズミの姿になっていたが、Gショッカーに拾われて
     元の姿に戻ったのだ!」
黒子「そこのあなた!仰っている意味が分かりかねませんが、
  お姉さまが倒れているのはあなたのせいなのですわね!?」
ベール「何だぁ?関係ない奴はすっこんでいてもらおう。
     やれ、ジコチュー!!」
自販機ジコチュー「ジ~コ~チュ~!」
マナ「だったら、皆変身よ!」
一同「「「「「ええ」」」」」
シャルル「分かったシャル!」
ラケル「やっと、出番だケル!」
ランス「任せるでランス~!」
ダビィ「ダビィ!」
亜久里「アイちゃん!」
アイちゃん「キュピ~!」

マナ達の前に現れ、マナ達諸共黒子達を攻撃するように命令する
ベール。マナ達はパートナーの妖精を呼び出し、プリキュアへの
変身の準備に入る。

マナ&六花&ありす&真琴「「「「プリキュア、ラブリンク!」」」」
亜久里「プリキュア、ドレスアップ!」

L.O.V.

アイちゃん「キュピラッパ~!」

妖精達はラブリーコミューンに変わり、マナ達はプリキュアへと変身。
亜久里はアイちゃんの力を借りて、小学生の体から大人の女性へと変わる。

キュアハート「みなぎる愛、キュアハート!」
キュアダイヤモンド「英知の光、キュアダイヤモンド!」
キュアロゼッタ「ひだまりぽかぽか、キュアロゼッタ!」
キュアソード「勇気の刃、キュアソード!」
キュアエース「愛の切り札、キュアエース!」

ドキドキプリキュア「「「「「響け愛の鼓動!ドキドキプリキュア」」」」」
レジーナ「そして、レジーナよ!」

ミラクルドラゴングレイブを構えたレジーナを加えて、6人は
プリキュアへの変身を完了した。

810

キュアハート達は自販機ジコチューへ立ち向かい、繰り出してくる缶を
パンチやキックで蹴散らしていく。

ベール「させるか!」

ベールは自販機ジコチューに加勢し、プリキュアと戦う。

黒子「あの方達は・・・?」
佐天「プリキュア!プリキュアですよ。キュアハート達、ドキドキプリキュアですよ。」
初春「あの大貝町で戦った!」

黒子達は初めて目の前で戦うプリキュアに驚く。すると、自販機ジコチュー
の攻撃が黒子達に襲い掛かる。

キュアロゼッタ「プリキュアロゼッタリフレクション!」

キュアロゼッタはラブハートアローにロゼッタローラビーズをセットして発動。
黒子達を障壁で守るのであった。

キュアロゼッタ「大丈夫ですか?」
初春「あ、ありがとうございます。」
佐天「御坂さんは、一体どうなったんですか?」
キュアロゼッタ「…(やはり、彼女は学園都市の第3位、御坂美琴さんでしたのね)
  彼女の持つ心=プシュケーはあのジコチューに変えられたのです。」
黒子「お姉さまが、あの怪物に・・・。」
キュアロゼッタ「ここは、危険です。安全な場所まで避難してください。」
黒子「・・・いいえ、私は風紀委員ですの。学園都市の危機が起きているので
 あれば風紀委員として立ち向かわせていただきます。
 初春、警備員<アンチスキル>に連絡を。」
初春「はい、白井さん!」

キュアロゼッタに助けられた黒子は、初春に警備員<アンチスキル>に
連絡するように指示をする。

キュアダイアモンド「プリキュアダイアモンドシャワー!」
キュアソード「プリキュアスパークルソード!」

キュアダイアモンドはダイヤモンドシャワーの氷で自販機ジコチューの
動きを止め、キュアソードがスパークルソードで自販機ジコチューを
切りつけるのであった。

811 

自販機ジコチュー「ジ、ジ、ジコチュー!」

しかし、自販機ジコチューが暴れるのをやめずに氷を破り、
缶を発射していく。

キュアソード「キャア!」

その攻撃に当たりそうになるキュアソードだが、それは当たらなかった。

キュアソード「え?」
黒子「大丈夫ですか。間一髪でしたわね。」
キュアソード「あ、ありがとう。」

キュアソードを助けたのは黒子がテレポートで助けたのである。

レジーナ「もう、いい加減おとなしくしなさいよ!」

レジーナはミラクルドラゴングレイブで自販機ジコチューにダメージを与える。

キュアエース「今です。彩れ、ラブキッスルージュ!
 ときめきなさい、エースショット!ばきゅーん!!」
自販機ジコチュー「ラ~ブラ~ブラ~~ブ!」

すかさず、キュアエースはラブキッスルージュで必殺の「エースショット」を
撃ち出し、自販機ジコチューを浄化。浄化されたプシュケーは元の美琴の
体へと戻った。一方、キュアハートはベールと激闘を繰り広げていた。

キュアハート「ベールさん、怪物の噂は本当なの?」
ベール「噂~?俺がジコチューを出現させたのは、今日が初めてだよ!」
キュアハート「(それなら、噂の怪物って・・・)」

ラッシュのパンチを繰り広げながら、キュアハートはベールに以前から
ジコチューを出していたのか聞くと、どうやら怪物の噂の真相は
ジコチューでないらしい。

キュアハート「貴方に届け!マイスイートハート!」
ベール「うぉっと!」

キュアハートは必殺のマイスイートハートで、ベールを浄化しようとする。
しかし、ベールはそれを避けるのであった。

ベール「せっかく、ジャネジーを取り戻したのに、また無くしてたまるかぁ!
  ・・・それにジコチューも元に戻ってしまった今は仕方がないが撤退だ!」

ベールはジャネジーが削られるのを恐れ、ジコチューの無くなったので
撤退するのであった。

812

美琴「う、う~ん。あれ、私何してたんだろう?」
黒子「お姉さま(泣)」
美琴「ちょ、黒子?!」

美琴はしばらくして、目を覚ました。無事に目覚めた事により
黒子は喜びのあまり美琴に抱きつく。

マナ「大丈夫?私は相田マナ、キュアハートです。」
美琴「え?!」
六花「マナ、いきなりその自己紹介じゃ分からないわよ。」
美琴「どういう事?」

目覚めて状況の分かっていない美琴に、今までの経緯と自己紹介を
するのであった。

美琴「・・・そんな事が起きていたのね。その・・・ありがとう。」
マナ「気にしないで。そういう気持ちは誰にでもあるから。」

美琴は照れくさそうにマナ達にお礼を言う。

初春「アイちゃんやシャルルちゃん達、かわいいですぅ~。」
シャルル「シャル~」
アイちゃん「きゅぴ~」
佐天「いいなぁ~、私も妖精が来てくれたらプリキュアになれるかなぁ?」
ランス「それは分からないでランス~。」

初春と佐天は妖精やアイちゃん達の可愛さに夢中になる。

真琴「噂の怪物がジコチューで無いとすると正体は何?」
黒子「・・・そういえば、スキルアウトが何らかのアイテムで怪物に
  なるという事件がありましたわ。」
佐天「それ!都市伝説のサイトにも載っていました。」
レジーナ「えぇー、そんなアイテムあるの!?」
ありす「―!?(アイテムを使って怪物になる・・・ガイアメモリによる
 ドーパントかスイッチによるゾディアーツでしょうか?)
 明日ライブがありますが、しばらく学園都市に滞在する事になるかも
 しれませんね。」

新たな友達を得たマナ達、ドキドキプリキュア。しかし噂の怪物はジコチュー
ではなかった。彼女達の学園都市の調査は続く。

○ドキドキプリキュア→自販機ジコチューを浄化。
○御坂美琴→プシュケーが浄化された事で、元に戻る。
○白井黒子→テレポートで六花を助ける。
●ベール→ジコチューが倒されたことで撤退。
●自販機ジコチュー→ドキドキプリキュアによって浄化される。

【今回の新登場】
○シャルル(ドキドキプリキュア)
 マナのパートナーであるウサギに似たトランプ王国の妖精。3兄弟の長女。
 パートナー思いで、忙しいマナの手伝いをしようと人間に変身する能力を
 身に着け、マナそっくりな少女の姿となる。

○ラケル(ドキドキプリキュア)
 六花のパートナーである子犬に似たトランプ王国の妖精。三兄弟の長男。
 一度、人間の女性に惚れた事がある。人間に変身すると背が低い少年の
 姿をしている。

○ランス(ドキドキプリキュア)
 ありすのパートナーである小熊に似たトランプ王国の妖精。三兄弟の次男で
 末っ子。甘えん坊でのんびり屋だが、時々毒舌になる所がある。またよく
 アイちゃんに耳をかじられている。人間の姿は金髪の天然パーマが特徴の
 少年となる。

○ダビィ(ドキドキプリキュア)
 真琴のパートナーである猫に似たトランプ王国の妖精。人間の女性「DB」
 となり、真琴のマネージャーを勤めており、自動車の運転免許も取得している。

○アイちゃん(ドキドキプリキュア)
 卵から生まれた赤ん坊。プリキュアに力を与えたり、キュアラビーズを
 生み出したり、念動力などの超能力を使う事ができる。後に亜久里の
 パートナーとなる。実はプシュケーを失ったマリー・アンジュ王女が妖精
 として生まれ変わった姿。


『プリキュア、学園都市へ』-3

作者・ユガミ博士

813

***学園都市・第7学区***

青髪ピアス「なぁなぁ、ニュースを見たか?カミやん。」
上条「ニュース?」
土御門「まこぴーのことだにゃ~。」

上条のクラスメイトで三バカ(デルタフォース)と称される土御門元春、
青髪ピアスは学校の帰りを歩いていた所、先日ニュースに出ていた
剣崎真琴の話題になった。

土御門「チケットはすぐに完売したらしぃにゃー。」
青髪「いや~、まさか中学生で異世界出身でアイドルでプリキュアで
  どれだけ属性もっているやろなぁ~♪あと、テレビで他のプリキュアの
  子たちもみたけど、皆めっちゃかわいかったで~♪」

青髪ピアスという男はその女性の守備範囲はものすごく広い。その為か
アニメや漫画に出てくるようなプリキュアの女の子達のファンでもあった。
その後、上条は夕飯の買い物をする為に2人と分かれた。

上条「…(そういえば、店のポイントカードは財布にあったかなぁ?)」

上条はポイントカードの確認をしようと財布を開いて探した。

上条「よかった、在った!」

~ピュー!!

上条「あっ!ポイントカードが。」

ポイントカードが見つかったので、財布から出した上条。
だがそこに、風が吹いてポイントカードが飛んでいってしまう。

上条「だぁぁ、もうすぐポイントが貯まって半額になるのにー!
   不幸だーー!」

上条は風に飛ばされたポイントカードを追うのであった。
そして追っている間に上条は人気の少ない場所へやって来てしまう。

上条「よかった~、今回はポイントカードを無くさなかったなんて良い事
   でもあるのかwwん?」

ポイントカードを無事、見つけられて安堵する上条。すると、怪しげな
動きをしている影を見つける。不審に思った上条はその様子を探る。

九条綾「これが目的のガイアメモリよ。」
学生「これが・・・ゴクリ。」
九条綾「これであなたの目的を果たしなさい。」

そこにいたのは、新生ミュージアムの一員となった九条綾が学園都市の
学生にガイアメモリを売っていた所だった。

上条「…(USBメモリ?何やっているんだ?)」ジャリ!!
九条綾「誰!?」
上条「しまった!」
九条綾「・・・取引を見られたなら、始末するしか無いかしら?
    あなたは行きなさい。」
学生「う・・・うわぁぁ!」
上条「あっ、待て!」
九条綾「そうはいかないわ。」

”トライセラトプス”

上条はよく見ようとしたが、見つかってしまう。その取引の内容を
知られないように九条綾は取引をした学生を逃がし、自身は
ガイアメモリでトライセラトプス・ドーパントに変わった。

814

一方、学園都市を歩き回る探偵-左翔太郎は学園都市に出回り始めている
ガイアメモリの売買ルートを探していた。ちなみに相棒のフィリップは学園都市の
ホテルで留守番をしている。

学生「うわぁぁぁ。」ドン!!
翔太郎「うぉっと!何だ?」

路地裏から出てきた学生にぶつかった翔太郎は、不審に思いながら
路地裏の方へ向かっていた。

トライセラトプス・ドーパント「はぁ!」

ドン!!

上条「うわっと!」
翔太郎「あいつは・・・九条綾!」

そこで翔太郎は刑事でありながら、ミュージアムの幹部になろうとした
九条綾の変身したトライセラトプス・ドーパントが上条を襲っている所を
目撃した。

翔太郎「そこまでだ、九条綾!」
トライセラトプス・ドーパント「貴様は、左翔太郎!?風都にいるはずのお前が何故、ここに。」
翔太郎「どうやら、ガイアメモリについては本当だったようだな。
    大丈夫か?」
上条「あ・・・はい。何とか。」

倒れた上条を翔太郎は起こす。

翔太郎「危ないから、離れていろ。アイツは俺に任せな。」
上条「でも、1人にはさせられませんよ。」
翔太郎「大丈夫だ。・・・フィリップ。」

翔太郎はホテルにいるフィリップとWへ変身しようとするが、反応がなかった。

フィリップ「・・・いきなり団子は熊本県の郷土料理であり、材料はサツマイモ
 餡、餅が作られており・・・ブツブツ」

フィリップはどうやら検索に熱中しているので、気づいていなかった。

翔太郎「・・・しかたねぇ。こいつでいくか。」

翔太郎は懐からロストドライバーを取り出し、腰に装着。そしてジョーカー
メモリを取り出して、起動させた。

“JOKER”

翔太郎「変身!」

“JOKER”

ロストドライバーにジョーカーメモリを入れる事で、翔太郎の体は
黒い姿-仮面ライダージョーカーに変わった。

上条「か・・・仮面ライダー!?」
仮面ライダージョーカー「さぁ、お前の罪を数えろ!」

仮面ライダージャーカーとなり、トライセラトプス・ドーパントと戦闘開始。
お互いパンチやキックを繰り出す。

仮面ライダージョーカー「風都以外でもガイアメモリを売り捌きやがって!」
トライセラトプス・ドーパント「ふん、邪魔はさせないわ。」

トライセラトプス・ドーパントは武器を振り回して攻撃、その影響で壁や
地面に穴が開いていく。

上条「(どうする?あの姿に<幻想殺し>は効くのか?)」

自身の能力が効果あるのか考える上条。そうこうしている内に決着が
つこうとしていた。仮面ライダージョーカーはマキシマムドライブにはいる。

“JOKER MAXIMAMDRIVE”

仮面ライダージョーカー「ライダーパンチ!」
トライセラトプス・ドーパント「まだ、倒されるわけにはいかないわ!」

必殺のライダーパンチを前にトライセラトプス・ドーパントは盛大に壁を
壊し、砂煙を起こす。砂煙によって、視界が悪くなり、その隙に
トライセラトプス・ドーパントは消えていた。

翔太郎「くそっ、逃げられたか。」
上条「今の怪物は何なんだ?」
翔太郎「今のはドーパントだ。」

変身を解除して、元の姿に戻った翔太郎は上条にドーパントについて
教えた。そして、さっき逃げた学生がガイアメモリを受け取っていた事を知る。

翔太郎「どうやら、事件はまだ終わらないみたいだな。」
上条「あ、あの俺にも手伝わせてくれませんか?」
翔太郎「おいおい、ドーパントは危険だ。止めとけ。」
上条「だけど、そいつがこの町で悪さをするっていうのなら、
  俺は見過ごす事が出来ない。頼む!」
翔太郎「・・・分かった。なら一緒に探してくれ。俺は左翔太郎、探偵だ。」
上条「俺は上条当麻・・・です。」

翔太郎は危険だからと止めるが、上条の決意は変わらなかった。
その目に自分と通じている物を感じた翔太郎は上条の協力を認めるの
だった。

815

○上条当麻→ミュージアムの取引を目撃。翔太郎に助けられる。
○土御門元春→上条、青髪ピアスと剣崎真琴の話題を出す。
○青髪ピアス→上条、土御門と剣崎真琴の話題を出す。
○左翔太郎→トライセラトプス・ドーパントと戦闘。
○フィリップ→宿泊しているホテルで留守番。
●九条綾→ガイアメモリを学園都市で売買。翔太郎と戦闘。

【今回の新登場】
○土御門元春(とある魔術の禁書目録)
 上条のクラスメイト。同じ寮の隣の部屋に住む。いつもサングラスに
 アロハシャツを着ており、「~にゃー」「~だぜい」が口癖。義妹を
 深く愛しているシスコン。実は魔術サイド、科学サイド両方のスパイで
 両陣営が戦争にならないように暗躍している。風水魔術の最高位だが、
 学園都市に住む内に「肉体再生(オートリバース)」の能力に目覚めた為、
 魔術を使用すると吐血する等、肉体に負担が掛かるようになってしまった。

○青髪ピアス(とある魔術の禁書目録)
 エセ関西弁を話す上条当麻のクラスメイト。身長は180cmあり、
 上条、土御門を含めて三馬鹿と呼ばれている。本名は不明。オタクで
 ドMの変態であり、ロリ体系の小萌先生が好き。またロリだけでなく、
 未亡人や人外の幽霊等守備範囲はかなり広い。


『プリキュア、学園都市へ』-4

作者・ユガミ博士

816

***学園都市・第73活動支部***

黄泉川「私が、ここの「警備員(アンチスキル)」の現場責任者、黄泉川愛穂じゃん。」
照井「俺は風都署、超常犯罪捜査課の照井竜だ。こちらで、怪物事件に
  ついての情報があると聞いたが?」
黄泉川「学園都市に現れた怪物の事件はコレじゃん。」

学園都市に到着した照井竜は、ドーパント事件を知る第73活動支部に
訪れた。照井を迎えたのは、上条の学校の体育教師でもある警備員の
黄泉川愛穂である。黄泉川はPCを操作して、暴れているドーパントの画像
を照井に見せた。画像に映っているのは、溶岩の怪物、氷の怪物等だった。

照井「マグマ・・・アイスエイジ・・・他にも見た事があるな。間違いない、
   こいつらはドーパントだ!」
黄泉川「そのドーパントっていうのは、何々じゃん?」
照井「ドーパントっていうのは・・・」

プルルルル♪

黄泉川「ちょっと待つじゃん。」

照井がドーパントの説明をしようとした時、黄泉川の携帯に連絡が入る。

黄泉川「もしもし・・・え、また怪物が現れたじゃん!?」
照井「!?」
黄泉川「場所は・・・うん、うん・・・分かったじゃん。すぐに現場へ急行する 
   じゃん。」Pi
黄泉川「どうやら、そのドーパントっていう怪物が出たらしいじゃん。」
照井「俺も行こう。案内してくれ。説明は移動しながら話す。」

照井と黄泉川はドーパントが出現した場所へと向かう。

817

-Sideプリキュア&超電磁砲-

一方、ジコチューから戻った御坂達と共に学園都市を探索するマナ達だった。

ぷるるるる♪

ありす「はい。・・・セバスチャン、情報は何か分かりましたか?」
セバスチャン『はい、お嬢様。さらに調べてみました所、国安0課からの
  情報で風都署超常犯罪捜査課が動いた模様です。』
ありす「風都・・・やはり怪物というのはドーパントのようですわね。
   ありがとうございます、セバスチャン。」
セバスチャン『いえ、マナ様達とどうかご無事で。』

セバスチャンから情報を聞いたありすはマナ達にドーパントについて
教える。

黒子「ガイアメモリにドーパント・・・まことに信じられませんわね。」
佐天「どこで、そのアイテムを手に入れるのかしら?」
六花「初春さんは、情報収集が得意って聞いたけど、調べられる?」
初春「う~ん、難しいかもしれませんが、やってみます。」
マナ「とにかく、学園都市探索を続けよう!」

ドゴーン!!

御坂「何、今の音!?」
真琴「行ってみましょう。」

方針を決めた所で、突如近くで爆音が上がる。そこへ行ってみると、
溶岩のような怪物-「マグマ・ドーパント」が街中で暴れていた。

マグマ・ドーパント「いつもいつも、無能力者だからって馬鹿にしやがってー!」
御坂「あの言動からして、レベル0の学生が変身したようね。」
六花「それで、能力者の学生に復讐ってわけね・・・悲しいなぁ。」
亜久里「とにかく、あの方を止めて人々を助けましょう。」
初春「警備員には既に連絡しました。」
マナ「よ~し、みんな変身よ!」

マナ達のパートナーの妖精はコミューンに変身し、プリキュアへの変身
準備にはいる。

マナ&六花&ありす&真琴「「「「プリキュア、ラブリンク!」」」」
亜久里「プリキュア、ドレスアップ!」

L.O.V.
アイちゃん「きゅぴらっぱ~!」


ドキドキプリキュア「「「「「響け、愛の鼓動ドキドキプリキュア!」」」」」
キュアハート「愛を失くした悲しいマグマさん、このキュアハートが
  あなたのドキドキを取り戻してあげる!」
黒子「風紀委員ですの!おとなしく投稿しなさい。」

ドキドキプリキュア、御坂達がマグマ・ドーパントと対峙する。

818 -SideW&上条-

翔太郎と上条は一旦、相棒のフィリップと合流すべく泊まっているホテルへと
向かっていた。

ドゴーン!!

翔太郎「何だ!?今の爆音は。」
上条「こっちです。」

爆音のする方へと行くと、マグマ・ドーパントとプリキュア、御坂達が戦っていた。

上条「あれも、ドーパント何すか?」
翔太郎「ああ、だがあそこで戦っている女の子は?」
???「あれはドキドキプリキュア。ジコチューという怪物と戦っていた
    伝説の戦士の1人さ。」

翔太郎の下へ近づいてきたのは、ホテルにいる筈の相棒フィリップだった。

翔太郎「お前、ホテルじゃなかったのかよ。」
フィリップ「その上条当麻という少年に興味が出てね。こっちから来たよ。」
上条「俺!?」
フィリップ「上条当麻・・・学園都市に住む学生の1人で、学業はよく補修授業を
  受けている。しかし、無能力者だが<幻想殺し>というあらゆる能力の
  持ち主・・・魔術、科学どちらの事件にも関わってる少年。」
上条「何で、俺の事をそんなに知っているんだ!?」

初対面の筈のフィリップが自分の事をスラスラと喋る事に驚く。

翔太郎「説明は後だ。まずはあのドーパントを何とかするぞ。」
フィリップ「そうだね。何たって僕らは・・・」
翔太郎&フィリップ「「2人で1人の仮面ライダーだからな。」さ。」

翔太郎はダブルドライバーを取り出して腰につける。すると、フィリップにも
同じようにダブルドライバーが出現する。

“CYCLONE”“JOKER”

翔太郎&フィリップ「「変身!」」

“CYCLONE”“JOKER”

フィリップはダブルドライバーの右側のスロットルにサイクロンメモリを
入れると、意識と共に翔太郎の方へと転送。一方、翔太郎は左側の
スロットルにジョーカーメモリを入れ、サイクロンメモリと共にドライバーを
起動。翔太郎のボディは風と共に包まれ、半身がそれぞれ黒と緑の
仮面ライダーWとなった。

W(フィリップ)『僕のボディを頼むよ。上条当麻。あっ、直接は右手で触れないで
 くれよ。何があるか分からないからね。』
上条「え、ちょっと!?」

フィリップの体を上条に任せて、Wは戦いに向かう。 

819

一方、プリキュア達とマグマ・ドーパントの戦いでは、マグマ・ドーパントは
溶岩を周囲にぶつけて攻撃していた。

キュアロゼッタ「プリキュアロゼッタリフレックション!」
キュアソード「プリキュアスパークルソード!」

ロゼッタが防御して、ソードはスパークルソードで攻撃した。

キュアエース「学生の皆さん、ここは私達に任せて早く逃げてください。」
佐天「慌てないでね。」
初春「風紀委員です。間もなく警備員も来ますので周囲から離れてください。」

キュアエース達は逃げ遅れた人達の避難誘導を行う。

御坂「ねぇ、ちょっと考えたんだけど・・・」ゴニョゴニョ
レジーナ「?・・・面白いわね。いいわよ、ミラクルドラゴングレイブ!」

レジーナはミラクルドラゴングレイブからエネルギー弾を放つ。

御坂「はぁ!」
マグマ・ドーパント「ぐわぁぁ」

そこに御坂が電撃を放ち、強力なエネルギーとなってマグマ・ドーパント
にダメージを与える。

キュアハート「はぁぁ!」

キュアハートもすかさず、パンチやキックのラッシュを与える。

マグマ・ドーパント「舐めるなぁー!」

だがマグマ・ドーパントは怯まず、火の玉をぶつける。そして、キュアエース達
の方へと向かう。

キュアエース「危ない!」
初春「きゃぁぁ!」
???「はぁぁぁぁ」

ドーン!!

佐天「あれ?何ともない・・・。」
初春「一体!?」
W「大丈夫かい?お嬢さん達。」
上条「間一髪・・・って所か。」

助けたのは変身したWと上条だった。Wは火の玉を蹴って破壊し、
上条は<幻想殺し>でマグマを消したのである。

W(翔太郎)「というか上条、異能を消せるって聞いたけど無茶だぞ!」
上条「あ・・・無我夢中で。」
御坂「何でいるのよ、アンタ!?」
上条「あ、ビリビリ!?」
御坂「ビリビリ言うな!」

上条がいる事に動揺する御坂だった。

キュアロゼッタ「そのお姿・・・風都を守っている仮面ライダーWさんですね?」
W(フィリップ)「そういう君はキュアロゼッタ・・・四葉ありすだね?」
キュアロゼッタ「はい。ならば、あのドーパントをお願いできますか?」
W(翔太郎)「任せな。行くぜ、フィリップ。『ああ、翔太郎。』」

Wの事を知っていたロゼッタはマグマ・ドーパントの事を頼む。

キュアハート「私、キュアハートです。」
W(翔太郎)「俺達は仮面ライダーWだ。ここからは任せな。」
W(フィリップ)『その前に、キュアダイアモンド。君の力を借りたい。』
キュアダイアモンド「私!?」

W(フィリップ)はキュアダイアモンドに作戦を伝える。

マグマ・ドーパント「ごちゃごちゃと無駄だー!」

マグマ・ドーパントが再び、火の玉をぶつける。

“METAL”

Wとキュアダイアモンドは賺さず避ける。そして、Wはメタルメモリーを起動させ
サイクロンジョーカーからサイクロンメタルにフォームチェンジした。

820

W(フィリップ)『行くよ、キュアダイヤモンド。』
キュアダイヤモンド『はい。プリキュアダイヤモンドシャワー!」

キュアダイヤモンドが必殺のダイヤモンドシャワーで氷を撒き散らす。
さらにWもメタルシャフトで回転させ、風を巻き起こして氷の威力を上げる。

マグマ・ドーパント「こ・・・これは・・・」

その攻撃でマグマ・ドーパントの体は凍りつき、体が動かなくなる。

W(フィリップ)『メモリブレイクだ!』
W(翔太郎)「ああ、フィリップ」

サイクロンメタルからサイクロンジョーカーに戻ると、ジョーカーメモリを
腰のスロットルに入れて、必殺のメモリブレイクの体勢に入る。

“JOKER MAXIMAMDRIVE”

Wの体は風によって宙に浮き、マグマ・ドーパントへと向かう。そして、
その体は見事に2分割された。

上条「か、体が真っ二つになった!」
黒子「どういう体になっていますの!?」

上条達はその異様な必殺技に驚く。

W「「ジョーカーエクストリーム!」」
マグマ・ドーパント「ぎゃぁぁぁぁぁ」

必殺のジョーカーエクストリームが決まると、マグマ・ドーパントは倒れ
体からマグマメモリが飛び出して砕けた。

その後、黄泉川と照井が到着。ドーパントだった学生は連行されていった。
そして、照井は翔太郎達から事情を聞く。

照井「なるほど、九条が・・・。この学園都市にやつらの拠点があるみたいだな。」
翔太郎「ああ、そこを潰さないと事件は終わらないだろうなぁ。」
黄泉川「話は聞かせてもらったじゃん。その拠点探しは、こっちも全力で探すじゃん。」

照井達は警備員と協力して、ミュージアムの拠点を探す事に決まった。

マナ「さて、一先ず事件は終わったし明日はまこぴーのライブだね。」
佐天「まこぴーの歌、すっごい楽しみ。」

マナ達は明日のライブを楽しみにする。

御坂「・・・あんた、怪我とか大丈夫なの?」
上条「おお、今回は病院にお世話になるような事がなくてよかったよかった。」

上条を心配する御坂。しかし今回は怪我も大した事がなくガッツポーズを決める
のであった。そして、明日のライブに続く。

○ドキドキプリキュア→マグマ・ドーパントと戦う。
○左翔太郎→仮面ライダーWに変身して、マグマ・ドーパントと戦う。
○フィリップ→仮面ライダーWに変身して、マグマ・ドーパントと戦う。
○照井竜→ドーパント事件を追って、学園都市に入る。
○上条当麻→マグマ・ドーパントに立ち向かう。
○御坂美琴→プリキュアに協力。
○黄泉川愛穂→照井にドーパント事件の情報を与える。
●マグマ・ドーパント→学園都市で暴れ、仮面ライダーWやドキドキプリキュアに倒される。

【今回の新登場】
○黄泉川愛穂(とある魔術の禁書目録/とある科学の超電磁砲)
上条当麻の学校の体育教師で、第73活動支部に所属する警備員。
「~じゃん」が口癖。小萌先生とは親しい仲。一方通行や打ち止めの
保護者でもある。

●マグマ・ドーパント(仮面ライダーW)
「溶岩の記憶」を持つドーパント。火の玉を出して攻撃する。
その力はビルを倒壊する程、強力である。


『プリキュア、学園都市へ』-5

作者・ユガミ博士

821

***学園都市・スキルアウトのアジト***

学園都市にあるスキルアウト達のアジトでは、先日アンチスキルに捕まった
マグマ・ドーパントの話になっていた。

スキルアウトのリーダー「何~?アンチスキルに捕まっただと~!」
スキルアウトA「ああ、何でも常盤台の超電磁砲・・・それだけじゃなく仮面ライダーと
       プリキュアってのにやられて、ガイアメモリを壊されたらしい。」
スキルアウトB「それって・・・学園都市でライブするまこぴーの事か?」
リーダー「くそったれ、せっかく力を手に入れたのに許さん。・・・ライブを開くってのなら、
     滅茶苦茶にしてやる!」
スキルアウトC「え・・・俺、まこぴーのファンなんだけど・・・。」
リーダー「てめぇ・・・俺の言うことを聞けないってのか?」

“ICE AGE”

スキルアウトのリーダーはアイスエイジ・ドーパントに変身して、手下の
スキルアウトの胸倉を掴む。

アイスエイジ・ドーパント「俺に逆らうのなら、てめぇを凍らせてもいいんだぞ。」
スキルアウトC「わ、分かったよ。言うとおりにするからやめてくれ(汗)」
アイスエイジ・ドーパント「分かればいいんだよ。よし・・・襲撃だ!」

ガイアメモリを使用するスキルアウトのグループは剣崎真琴のライブを襲撃する
事を決めるのであった。

九条綾「…(・・・無謀ね。左翔太郎も来た事だし、そろそろ引き上げ時かしら・・・)」

そこの一部始終を見ていた九条綾は、早々に学園都市から撤退を考えるのであった。

***学園都市・第73活動支部***

一方、翔太郎達はスキルアウトの活動拠点がどこか、話し合われていた。

翔太郎「やつらの根城はどこなんだ?」
フィリップ「もう少し、キーワードがあれば特定できるのだけどね・・・。」
???「よろしいですか?」
照井「誰だ?」
セバスチャン「私は、四葉ありす様に仕える執事のセバスチャンと申します。」

部屋に入ってきたのはセバスチャンだった。

黄泉川「四葉っていうと、学園都市のスポンサーの1つの四葉財閥じゃん?」
セバスチャン「はい。お嬢様のご命令でこちらも拠点を探していました所、
    このような情報を得る事ができました。」

セバスチャンが見せたのは、スキルアウトが出入りする工事中のビルの写真だった。

照井「ここに奴等が・・・。」
翔太郎「よーし、乗り込もうぜ!」
フィリップ「待ちたまえ、彼らは仲間を捕まえた報復に御坂美琴や相田マナ達を襲撃
      するかもしれない。そうなると、明日のライブが危険だ。彼女達と
      一緒にいた方がいい。」
照井「なら、アジトの方は俺とアンチスキルが向かうとしよう。」
翔太郎「「・・・分かった。そっちは任せるぜ、照井。」

今後の方針を決めて、翔太郎達はその場を出た。照井は以前、家族を
失った悲しみから風都を憎んでいた。しかし、守るべき者が出来た今、
九条綾を止められるのは自分しかいないと照井は決意するのであった。

822

***学園都市・コンサート会場***

翌日、コンサート会場には剣崎真琴の歌を聞きに多くの観客が来場していた。
そして楽屋では翔太郎、フィリップを交えての自己紹介をしていた。

翔太郎「・・・というわけで、俺は左翔太郎。風都で探偵をしている。
    こっちは相棒のフィリップだ。」
マナ「相田マナ、キュアハートです。」

翔太郎はハードボイルド探偵と書いてある名刺を全員に渡し、
マナもお返しに自己紹介をする。

佐天「ハードボイルド探偵?」
フィリップ「ふふ、本当はハーフボイルドなのにね。」
翔太郎「余計な事は言うんじゃねー!」

フィリップが気にしている事を言うので、翔太郎がそれに怒る。

佐天「でも、アイドルやったりプリキュアやったり忙しいですよね。」
真琴「確かに忙しいけど、アイドルもプリキュアも皆を笑顔にする大切な事。
   だから、私はどちらも頑張って続けるの。」
ありす「ふふ、真琴さんにはシュテルンビルトでブルーローズさんとのコラボも
    企画されているんです。」

ありすが真琴のこれからの予定を話す。

黒子「シュテルンビルト・・・学園都市の超能力者とは別に、NEXTと呼ばれる
   能力者の住む街でしたわね。」
マナ「ああ、ブルーローズって、六花そっくりな声のHEROだよね。」

黒子がシュテルンビルトがどういう街か思い出し、マナがブルーローズが
六花と同じ声をしていると指摘する。

佐天「ああ学園都市にも、HEROTVが流れていますよ。確かに、
  声似てますね。そうだ!いっその事、マナさんや六花さん達も
  アイドルデビューしたら、いいんじゃないですか?アイカツですよ
  アイカツ。」
レジーナ「そういえば・・・私マナの歌聴いた事無かったけ?」
マナ「そう?それじゃあ、1曲・・・。」
六花&真琴「「ダメ!」」
亜久里「ご自身の歌唱力をお忘れですか!」
ありす「それだけは四葉財閥全権限で、お止めします。」
御坂達「…((((そんなに、ひどいのか?))))」

佐天はマナ達全員のアイドルデビューを提案するが、マナの歌唱力を知る
4人は全力で止めるのであった。

フィリップ「歌だったら、僕らも負けてはいないけどね。」
翔太郎「・・・俺はもう、やらねぇぞ。」

フィリップの言葉に、翔太郎がボソッと呟く。

823

ガチャ

DB「真琴、そろそろ時間よ。」
真琴「分かった、今いくわ。」
マナ「じゃあ、私達も観客席に行こう。」

真琴のパートナーの妖精ダビィが変身したDBが、本番の時間である事を
伝える。そして、マナ達も観客席に移動する。

御坂「あ・・・ゴメン、先に行ってて。」
佐天「どうしたんですか、御坂さん?」
御坂「ちょっと///」ゴニョゴニョ
黒子「!お姉さま、おトイレでしたら是非、私も!」
御坂「声が大きいわよ、馬鹿!」

御坂は一人、トイレへと向かった。

御坂「ふぅ~・・・あ!」
上条「あ!」

数分後。御坂は済まして、トイレを出ると、同じように男子トイレから
上条が出てきて、2人は鉢合わせをする。

御坂「・・・何であんたいるのよ。」
上条「ええと・・・まぁ、成り行きで。」ポリポリ

御坂は何故、ここに上条がいるのかと問い、上条は頬を掻きながら答えた。
そういえば、この前のドーパント事件で翔太郎達と一緒にいたが、あの後、
ゴタゴタで碌に会話をしていなかったっと、御坂は思い出した。

御坂「アンタ・・・。」
上条「やべ、そろそろライブの時間だ!またな。」
御坂「あ・・・。」

ライブの時間となったので、上条は急いで客席に戻ってしまい、
御坂は聞きずじまいとなってしまった。

824
 
真琴「~♪~♪~♪」
観客A「うぉぉぉ、まこぴー!」
観客B「L.O.V.Eまこぴー!」

そしてライブが始まり、次々と歌を披露していき、観客も盛大に盛り上がって
いた。

翔太郎「どうやら、今の所襲撃の心配は無いが・・・。」
フィリップ「油断は禁物だね。」

ライブを楽しみながら、翔太郎達は警戒していた。そして・・・。

上条「危ない!」
真琴「ハ!」

ガッシャン!!

観客「きゃぁぁぁぁ」
マナ「まこぴーぃぃぃぃ!」

突如、照明装置が落下し、観客やマナが悲鳴を上げる。

真琴「う、う~ん・・・。」
上条「大・・・丈夫か・・・?」
真琴「大丈夫・・・あ、あなたの方こそ!」

だが、真琴は生きていた。照明装置の落下に気づいた上条がすぐに動き、
真琴をかばって代わりに下敷きになってしまったのだった。

上条「・・・よかった。」ガク
御坂「ちょ、ちょっと嘘でしょ!」
黒子「お姉さま、落ち着いてください。気絶しただけですわ。」
ありす「セバスチャン、早く上条さんを・・・。」
セバスチャン「畏まりました、お嬢様。」
亜久里「でも、何故照明が落ちたのでしょうか?」

ありすはセバスチャンに上条を助けるよう指示を出し、亜久里はこの事態に
疑問を持つ。

アイスエイジ・ドーパント「ち、失敗したか・・・。」
翔太郎「お前は!」

会場に現れたのは、アイスエイジ・ドーパントに変身したスキルアウトの
リーダーが手下のスキルアウトを引き連れてやってきた。

アイスエイジ・ドーパント「だったら、直接ぶっ殺すぜー!やれ。」
スキルアウト「「「うぉぉぉぉぉ」」」

アイスエイジ・ドーパントは手下に会場を滅茶苦茶にするよう、指示をだす。

翔太郎「フィリップ!」
マナ「みんな、変身だよ!」

翔太郎とフィリップは相手がアイスエイジ・ドーパントなので、ヒートメタルに。
マナ達もプリキュアの姿へと変身した。

セバスチャン「会場の皆さん、避難はこちらですぞー!」
佐天「初春、私たちも手伝おう。」
初春「はい、佐天さん。」

セバスチャンは気絶した上条や会場の観客達を避難させて、佐天や初春も
手伝った。

アイスエイジ・ドーパント「喰らえー!」ビュオオオ
W(翔太郎)「効くかよ!」

アイスエイジ・ドーパントは能力で、辺りを凍りつかせる。
しかし、Wも熱を発して凍りつかないように攻撃していく。
一方、キュアハートや御坂達はマスカレイド・ドーパントとなった
スキルアウトと戦闘に入った。

キュアエース「私も援護します。」
レジーナ「私も忘れないでね。」

キュアエースやレジーナもミラクルドラゴングレイブを使い、
アイスエイジ・ドーパントに果敢に攻めていく。

アイスエイジ・ドーパント「俺を舐めるなー!」

アイスエイジ・ドーパントはさらに、吹雪を起こして攻撃。

W(フィリップ)『このままでは、いずれ全員の体力が無くなってしまう。』
W(翔太郎)「一気にけりをつけるしかねぇな。」
キュアエース「私達の力を一つにして、ぶつけましょう。」

体力の低下を恐れて、一気に必殺技をぶつける事を決める。

キュアエース「彩れ、ラブキッスルージュ!
  ときめきなさい、エースショット!ばっきゅーん!!」
レジーナ「ミラクルドラゴングレイブ!!」
アイスエイジ・ドーパント「ぐわぁぁぁ!」

キュアエースはラブキッスルージュで、必殺のエースショットを打ち込み、
そこにレジーナのミラクルドラゴングレイブのエネルギーも加わえて、
大ダメージを与える。そしてWはヒートメモリをメタルシャフトに装填する。

“HEAT MAXIMAMDRIVE”

W「「メタルブランディング」」
アイスエイジ・ドーパント「ちっくしょぉぉぉ!」

ヒートメタルのメモリブレイク・メタルブランディングで炎を纏った
メタルシャフトを叩きつける。そして、アイスエイジのガイアメモリが
飛び出して、壊れた。キュアハート達も手下のマスカレイドドーパントを
無事、全員倒すのであった。

825 

一方、九条綾はアジトを引き上げて学園都市から脱出しようと外へと
通じるゲートへと向かっていった。

照井「そこまでだ、九条綾。」
九条綾「・・・思ったより早かったわね、照井竜。」
照井「アジトの方は、アンチスキルに任せてある。おそらく、スキルアウトの
   方も左達が何とかしてるだろう・・・。大人しく投降しろ!」
九条綾「ふふ、そうはいかないわ。」トライセラトプス

照井は九条綾に投降を呼びかけるが、九条綾はそれを拒み
トライセラトプス・ドーパントとなった。

照井「そうはいかない、俺がお前を止める!」

“AXEL”

照井「変・・・身・・・!」

“AXEL”

照井はバイクを模したアクセルドライバーに、アクセルメモリを起動させて
仮面ライダーアクセルに変身した。

アクセル「振り切るぜ、はぁぁぁ!」
トライセラトプス・ドーパント「喰らいなさい!」

アクセルはエンジンブレードで、トライセラトプス・ドーパントを斬り付ける!
トライセラトプス・ドーパントも棍棒でアクセルを殴りつける。さらに、
尻尾を振り上げて、攻撃する。

アクセル「ぐぅぅ!」
トライセラトプス・ドーパント「オホホホ、照井竜、私を止めるのでしょ?
     そんなんじゃ、私を止める事なんて出来ないわよ。」

トライセラトプス・ドーパントは高笑いをしながら、アクセルを追い詰める。

アクセル「・・・そうだな。今のままじゃ止められない。」

“TRIAL”

アクセルはトライアルメモリを起動させる。信号音と共に、赤から黄、青
へと変わり、外装も外れて軽装となったアクセルトライアルとなった。

アクセル「はぁぁぁぁ!」

アクセルは超スピードで走り、トライセラトプス・ドーパントを蹴り続け、
必殺の「マシンガンスパイク」を発動。

トライセラトプス・ドーパント「こ・・・これは・・・!」
アクセル「9.8秒・・・これがお前の絶望までのタイムだ。」
トライセラトプス・ドーパント「きゃぁぁぁ!」

トライセラトプス・ドーパントは爆発し、九条綾の体からメモリが飛び出して
壊れた。アクセルもタイムリミットによって、元に姿に戻った。

826

***学園都市・病院***

あの後、スキルアウト達はアンチスキルに連行され、九条綾は風都署に
引き渡された。そして、上条はいつもの病院に入院し、今回の事件の
関係者の内、代表でマナ、六花、真琴、御坂、翔太郎がお見舞いに来ていた。

冥土帰し「君は本当に、よく怪我してくるね?。まぁ、5日間入院すれば、
     退院できるよ。・・・それじゃあ、お見舞いはいいけど静かにね?」

カエル顔の医者-通称「冥土帰し<ヘブンキャンセラー>は部屋から出て行った。

真琴「ライブの時はありがとうございました。」
上条「いいって、こんなのもう慣れっこだから。それにアイドルを助けられたのは
   ある意味ラッキーだし。」ニカッ
真琴「あ、ありがとうございます。(照)」
御坂「(ムッ、コイツは・・・)」イラ

上条に助けてもらったお礼を言う真琴の顔は赤面しており、御坂は少しだけ
ヤキモチになった。

翔太郎「確かにお前がいなかったら、彼女も危なかったろうし、お前のおかげだよ。」
上条「ありがとうございます。」

翔太郎にも褒められ、上条は少し照れくさくなった。

六花「それにしても、学園都市の医療技術は高いわね。」
マナ「もしかして、学園都市への進学、考えたりする?」
六花「・・・ちょっと、興味あるかも。」

医者を目指している六花は、学園都市の医療技術に進学してみようかと
少しだけ思った。

***大貝町・四葉邸***

それからしばらく後、御坂達と別れて翔太郎とフィリップ、照井は風都へ。
マナ達も大貝町へと戻った。そして、四葉邸に破嵐万丈が訪れていた。

万丈「学園都市での活躍、お疲れ様ありす。」
ありす「万丈さんも、先日のヌーベルトキオシティのご活躍お疲れ様です。」

2人は、それぞれの執事であるセバスチャン、ギャリソンの煎れたお茶を
楽しみながら、それぞれの活躍を労った。

万丈「・・・ありす、いずれかねてから計画していた「部隊」は間も無く
   実現されようとしている。」
ありす「はい、その時はマナちゃん達と一緒に駆けつけますわ。」
万丈「いや、君たちプリキュアにはしばらく合流は待ってもらいたい。」

ありす「えっ?」

万丈からの意外な返事に戸惑うありす。

万丈「これからの戦いはさらに熾烈を極めることになるだろう。それに備えるためにも
   少しでも戦力は温存しておきたい。」
ありす「私たちはいざという時のための"隠し玉"ということですのね?」
万丈「その通りだ。例の"月の王女の生まれ変わり"をもう一つの新組織―PUに
   迎える準備も、水面下で着々と進んでいる。今ここで目立つ動きをして、
   敵対勢力にこちらの手の内を気取られるのはマズイ…。」
ありす「万丈さんのお考えは理解しました。ですがわたくしたちの力が必要な時は
   いつでもお呼びください。」
万丈「ああ、僕もその時を楽しみにしてるよ。」

万丈の要請にありすは笑顔で応え、二人は固い握手を交わすのであった

○剣崎真琴→ライブ中、照明装置が落ちるが上条に助けられる。
○四葉ありす→後日、万丈と「部隊」について話す。
○円亜久里→キュアエースとなり、アイスエイジ・ドーパントを倒す。
○左翔太郎→仮面ライダーWヒートメタルでアイスエイジ・ドーパントを倒す。
○照井竜→仮面ライダーアクセルとなり、九条綾を倒して捕まえる。
●九条綾→照井に倒され、逮捕される。
●アイスエイジ・ドーパント→仮面ライダーW、ドキドキプリキュアに倒される。
○上条当麻→剣崎真琴を助けて、入院する。
○破嵐万丈→四葉ありすと「部隊」について話す。

【今回の新登場】
●アイスエイジ・ドーパント(仮面ライダーW)
 「氷河期」の記憶を持つドーパント。周囲を凍らせる他、スケートのように
 地面を滑る事も出来る。

●マスカレイド・ドーパント(仮面ライダーW)
 「仮面舞踏会」の記憶を持つドーパント。基本的に園崎家の使用人が
  使用する。ミュージアムの戦闘員的存在。

○冥土帰し(とある魔術の禁書目録)
 学園都市第7学区にある病院に勤める医師。本名不明で、その容姿から
 カエル顔の医者と表記されることもある。「-ね?」という疑問形になる
 語尾が特徴。「何があっても患者は見捨てない」という信念で動いている。
 かつてイギリスの片田舎でアレイスターと出会い、学園都市創設にも関わる。
 生命維持装置も彼が製作し、「妹達」の保護者的役割も兼ねている。


『正義の旗の下に その名はブレイバーズ』-4

作者・ティアラロイド

827

***イカロス基地内部***

Sファイター「スター・シリアス・レイザー!!」
Sメイカー「スター・ジェントル・ユーテラス!!」
Sヒーラー「スター・センシティブ・インフェルノ!!」

北辰衆「「「――!!」」」

セーラースターファイター、セーラースターメイカー、セーラースターヒーラー。
常に火球皇女の身の回りを守護するキンモク星のセーラー戦士たち。
彼女たち3人が次々と放つ光の弾が、襲い掛かってくる北辰衆たちを
容赦なくなぎ払っていく!

Sファイター「プリンセス、ご無事で!?」
火球皇女「あなたたち」
Sヒーラー「着いた早々、いったいこれはどういうことっ!?」
Sメイカー「たとえ何者であろうと、プリンセスに危害を及ぼそうと
 する者は、タダでは済ましません!」

それでも絶え間なく刃を振りかざして襲い来る北辰衆の刺客。

Sファイター「―チッ、これではキリがないわ!!」

その時、後方よりロケットランチャーの弾が雨霰のごとく
北辰衆の群れに叩き込まれる!

Sヒーラー「だれっ!?」
檸檬「地球と異星との友誼を深めるこのめでたき良き日に、
 かかる茶々を入れてくるとは無粋ね…」

ヒーラーたちが後方へと振り返ると、
そこには背の小さいツインテールの少女風の人物に率いられた、
サングラスに黒服の集団が立っていた。その中の一人の男が
タシロたちに身分証を提示する。

聡「お待たせしました! 我々はM.I.B.です!」
ニルバール「M.I.B.…? では諸君らが噂に聞くメン・イン・ブラック――
 ――UFO関連の事件で暗躍しているという"暗闇の男"たちか?」
タシロ「アメリカのウィルソン大統領が、このような事態に備えて
 派遣してくれていたようですな」

そこへ強引に壁を突き破るようにして、ヴォクスシリーズのオービット――
――アウラとリンファとイグニスが突っ切って来る。

Sメイカー「な、何だ!?」
まどか「お待たせ! アステリアちゃん! みんなも無事!?」
アステリア「まどかたちね。その登場はちょっと強引過ぎよ。
 仮にも特使ご一行の御前よ。もう少し静かに来れなかった?」

アステリアはこの状況下に至っても冷めた目で言う。

まどか「だって緊急事態だもん!」
ラン「ここは危険です。まずはいったん艦船のほうへ避難を!」
檸檬「この場は我々に任せて。りのん、特使たちを
 レガリテ艦へ速やかに瞬間移動。最優先事項よ」
りのん「なっ!」

檸檬の頭の上に乗っていた、頭に草の双葉のようなものが生えている奇妙な生物――
――りのんが何やら不思議なパワーを発動させると、青白い光粒子に包まれた特使一行その他は、
その場から一瞬で消えてしまった。特使一行の安全退避を確認した檸檬は、
残りの北辰衆に鋭い視線を向ける。

檸檬「…さあかかってらっしゃい。あたしの凄いこと、あなたたちにも見せてあげるわ―!!」

828

***イカロス基地・周辺宙域***

イカロス基地を攻撃する、以前より多量に量産された北辰衆の機体―"六連(むづら)"の群れを
必死に薙ぎ払っていく巨大な鉄球。バルマー帝国近衛軍将軍、バラン・ドバンの愛機ベミドバンである。

バラン「おのれ曲者どもがああっ!! 何者だこやつらは!?
 姫様はご無事か!?」

怒りに震えるがごとく敵機を粉砕していくベミドバン。
そこへ黄銅色カラーに塗装されたシュムエルが近づいてくる。
バランと共にアルマナに仕えるルリア・カイツの機体である。

ルリア「バラン殿、姫様は火球皇女殿下と共に、
 無事にレガリテ艦へと退避あそばされました」
バラン「そうか! それはよかった!
 …どれ、ならばあとは遠慮なく
 残りの不逞の輩どもを存分に料理してくれよう!」

バランの一声と共にベミドバンの上半身が回転して遠心力を加え、その状態から上方向に鉄球を放り、
落下の加重をかける事で周囲残り全ての敵機を大粉砕する。

"ドバン・インパクト"が決まった瞬間である。


一方、少し離れた宙域でも、ヒリュウ改(鋼龍戦隊)所属のオクトパス小隊が
大量の六連の群れと死闘を繰り広げていた。

ラッセル「これって確かジュピトリアンに所属している火星の後継者の機体ですよね?
 軍の公式記録だとこれまで6機しか確認されていないはずなのに、
 どうしてこんなにたくさん!?」
カチーナ「ゴチャゴチャうるせーぞラッセル! 6機だろうが600機だろうが
 全部叩き潰しちまえば同じこったろうがああっ!!」

しかし、一瞬の隙を突いて六連のうちの一体が
カチーナの乗るゲシュペンストMk-Ⅱ改の背後へと回る!

カチーナ「チッ、しまった!」
ラッセル「カチーナ中尉ぃぃっ!!」

今にも六連がゲシュペンストのコクピットめがけて
鋭い錫杖を投げ貫かんとしたその時―!!
遥か遠方より発射された高エネルギー長射程ビーム砲の光が
その六連を瞬く間に粉砕した。

カチーナ「――!?」
ルナマリア「聞こえますか? こちらはザフト軍ミネルバ隊。
 これより貴部隊を援護します」
ラッセル「助かったぁ~。友軍だ」
カチーナ「気ぃ抜くなラッセル。
 おい、そこのガンダム、今の射撃はお前か? 名前は?」
シン「ザフト軍ミネルバ隊所属、シン・アスカだ」
カチーナ「地球連邦軍鋼龍戦隊ヒリュウ改所属、カチーナ・タラスク中尉だ。
 借りができちまったみたいだな。なかなかいい筋してるじゃねえか。
 気に入ったぜ」
レイ「おしゃべりはそこまでだ。どうやら敵の親玉のお目見えらしい」
シン「なにっ!?」

レイの一声に振り向いた一同が見た視線の先には、
六連部隊を指揮していると思しき、まるでこれまで吸い上げた人の血で
赤く染め上げられたが如く紅いカラーの人型兵器が立ち塞がっていた。

北辰「………( ̄ー ̄)ニヤリッ」

829

○セーラースターファイター→火球皇女を守ってレガリテ艦へ移動。
○セーラースターメイカー→火球皇女を守ってレガリテ艦へ移動。
○セーラースターヒーラー→火球皇女を守ってレガリテ艦へ移動。
○火球皇女→レガリテ艦へ移動。
○アルマナ・ティクヴァー→レガリテ艦へ移動。
○タシロ・タツミ→レガリテ艦へ移動。
○ニルバール・ネフュー→レガリテ艦へ移動。
○アステリア・リーザマリー・ド・ロシュフォール→レガリテ艦へ移動。
○京乃まどか→アステリアたちを守ってレガリテ艦へ移動。
○ラン→アステリアたちを守ってレガリテ艦へ移動。
○ムギナミ→アステリアたちを守ってレガリテ艦へ移動。
○山乃檸檬→北辰衆と交戦。特使一行を避難させるよう、りのんに指示。
○小倉聡→北辰衆と交戦。
○りのん→檸檬の指示で、ひとまず特使一行をレガリテ艦へと瞬間移動させる。
○バラン・ドバン→北辰衆の量産型六連と交戦。
○ルリア・カイツ→北辰衆の量産型六連と交戦。
○カチーナ・タラスク→北辰衆の量産型六連と交戦。自分の窮地を救ったシンを気に入る。
○ラッセル・バーグマン→北辰衆の量産型六連と交戦。
○シン・アスカ→北辰衆の量産型六連と交戦。カチーナ・タラスクの窮地を救う。
○ルナマリア・ホーク→北辰衆の量産型六連と交戦。
○レイ・ザ・バレル→北辰衆の量産型六連と交戦。
●北辰→シン・アスカたちの前に立ち塞がる。

830

【今回の新規登場】
○星野光=セーラースターファイター(美少女戦士セーラームーン セーラースターズ)
アイドルユニット「スリーライツ」のボーカル担当。
アニメでは少々意地悪で子供っぽい所もあるが、一途で情熱的な性格。
その正体はキンモク星からやって来たセーラー戦士(普段の変身前は男の姿だが、
変身後は女性となる。変身後が本来の姿である)。
月野うさぎに片思いを寄せていた。

○大気光=セーラースターメイカー(美少女戦士セーラームーン セーラースターズ)
アイドルユニット「スリーライツ」の作詞と作曲の担当。
一人称は「私」。ブレーン的存在で現実主義。
冷静かつ知的で、成績は全国模試において常に一桁の水野亜美と並ぶほど。
その正体はキンモク星からやって来たセーラー戦士(普段の変身前は男の姿だが、
変身後は女性となる。変身後が本来の姿である)。

○夜天光=セーラースターヒーラー(美少女戦士セーラームーン セーラースターズ)
アイドルユニット「スリーライツ」のメンバー。銀髪のような白い髪が特徴。一人称は「僕」。
その正体はキンモク星からやって来たセーラー戦士(普段の変身前は男の姿だが、
変身後は女性となる。変身後が本来の姿である)。
元々は地球人嫌いで、女子に貰ったラブレターを読まずに捨てるほどだったが、
戦いを経て徐々に性格は軟化していく。いわゆるツンデレ。

○山乃檸檬(あの夏で待ってる)
信州の小諸学園に高校3年生として通っていた、貴月イチカのクラスメート。
小柄で可愛らしい容姿に反し、策士で腹黒い。「うふふ」「凄いことするわよ」が口癖。
目的のためならば手段を選ばず犯罪紛いのことも平気でこなし、逃げ足が速く、
車の免許を所持している等、謎の多い人物。実は秘密組織M.I.B.の一員である。

○小倉聡(あの夏で待ってる)
石垣哲朗の姉・真奈美の夫。実は秘密組織M.I.B.の一員である。

○りのん(あの夏で待ってる)
貴月イチカがペットとして飼っていた謎の生命体。イチカの指示で彼女を瞬間移動させたり、
人の怪我を治癒する能力を備えているようだが、詳細は不明。「なっ」としか発声しない。
最終回でM.I.B.に捕獲された。

○バラン・ドバン(バンプレストオリジナル)
ゼ・バルマリィ帝国の支配を司る十二支族の1つ、武門を任されているドバン家の当主で、霊帝近衛軍将軍。
バルマーの支配者・霊帝ルアフ・ガンエデンが民の事を一切省みないエゴの固まりであった事を目の当たりにして霊帝より離反。アルマナに終生の忠誠を捧げ、αナンバーズに協力した。

愛機はベミドバン。

○ルリア・カイツ(バンプレストオリジナル)
ゼ・バルマリィ帝国の十二支族の一つカイツ家の出身であり、バルマー帝国の最重要人物である
「ズフィルードの巫女」アルマナ・ティクヴァーの護衛を務める侍女。
戦闘時には専用のシュムエルを駆って優れた操縦技術を発揮し、また生身でも高い剣技を併せ持つ才媛である。

○カチーナ・タラスク中尉(バンプレストオリジナル)
地球連邦軍ヒリュウ改所属のパイロットで、オクトパス小隊(オクト小隊)の隊長。
熱血系で我が強く、好戦的な女性。頭より先に身体が動くタイプで、口調もキツく、命令違反も数多い。
しかし操縦技術は確かで、意外にも部下の面倒見も良い。愛機は赤カラーに塗られた量産型ゲシュペンストMk-II改。

○ラッセル・バーグマン少尉(バンプレストオリジナル)
地球連邦軍のオクトパス小隊の一員。コールサインはオクト2。常識人だが地味な顔つきに加えて、押しの弱い性格。
上官であるカチーナとは付き合いが長く、毎度毎度彼女の粗暴な振る舞いに振り回されているものの、いざという時には心を鬼にしてカチーナを殴り倒して諫めるなど、しっかりした一面も持ち合わせている。
主な乗機は薄青カラーの量産型ゲシュペンストMk-II改。


『正義の旗の下に その名はブレイバーズ』-5

作者・ティアラロイド

831

***イカロス基地・周辺宙域***

カチーナ「おいっ、残りの雑魚はこっちで引き受ける。
 敵の指揮官機はそっちに任せたぜ!」
レイ「了解した」

カチーナ機とラッセル機のゲシュペンスト、それにルナマリアのインパルスが
六連たちを引き付けている間、シンのデスティニーとレイのレジェンドの2体は、
敵部隊の指揮官機と思しき真紅の人型兵器―夜天光に挑みかかる。

北辰「…フッ」

敵の指揮官・北辰の駆る夜天光はその肩部のノズルを生かした不規則な動き―傀儡舞を行って
シンたちを翻弄するが、シンのデスティニーも光の翼を展開し、残像を残しながら突撃。
大剣「アロンダイト」で攻撃するが、夜天光に白羽取りで受け止められてしまう。

シン「――チィッ!!」

ビームライフルとミサイルランチャーを打ち合う両機。
そこへレジェンドがデスティニーを援護し夜天光をすかさず攻撃。
しかし夜天光も反撃し、レジェンドに高速で接近し、錫杖による乱打を浴びせる。

レイ「くっ…!!」
シン「――レイ!?」

                  +
            ゚・*:.。.   。.゚:
           :. ゚・  *.
           ゚       .。
             ゚・ *:.。. * ゚
                   +゚ 
              。 .:゚* +
                  ゚
                 ゚  /ヾー、
                    r!: : `、ヽ
                   l:l::..: :.|i: 〉
                   ヾ;::::..:lシ′
                      `ー┘

レイのピンチにSEED能力が覚醒した状態のシンは、
驚くべき能力と瞬間判断力を発揮して、夜天光のミサイルを弾き返し、
錫杖も大剣で叩き折る。さらに左右の掌底部に内蔵された小型ビーム砲――
――パルマフィオキーナをお見舞いする!
大きなダメージを受ける夜天光。

北辰「……そろそろ潮時か」
シン「なにっ!?」
北辰「そのザフトの機体、覚えておこう。…者共、引け!」

北辰は撤退を指示し、六連の部隊は一斉に戦場から離れていく。

シン「待て! 逃げるのか!」
レイ「シン、深追いは禁物だ!」
シン「…くっ!!」

832

***イカロス基地・内部***

デカグリーン「どうやら終わったようだね」

今の今まで北辰衆の暗殺部隊と戦闘を交えていた
デカグリーン&ピンク、戦闘モードに変身しているニャル子とクー子、
そして山乃檸檬らM.I.B.の面々は、急に北辰衆が撤退しだして
一斉に姿を消したことに呆気に取られていた。

ニャル子「結局奴らは何者だったんでしょう?」
檸檬「北辰衆、木連旧軍事政権の残党・火星の後継者に雇われている
 殺し屋集団よ」
デカピンク「つまりジュピトリアンが黒幕ってこと?
 なんでジュピトリアンが星間評議会特使の妨害を…??」
檸檬「…さあ、それはこれからじっくり調べてみないことにはね」
デカグリーン「ともかく事後処理が大変そうだ。
 ウメコ、今夜のデートはしばらくお預けだね」


***レ・ガリテ艦隊 王座艦ヴァシュワック***

バラン「これはどういうことか、納得のいくご説明を願おうか!」
タシロ「誠に面目次第もなく」

星間評議会の特別使節団が到着した早々、テロリストが襲撃してきたことについて、
当然ながら怒り心頭の特使側から地球側が詰め寄られる事態となった。

Sメイカー「こちらの予定が漏れていたということですか!?
 地球側の警備体制はいったいどうなっているのですか!」
Sヒーラー「そもそも僕らは、地球の政情が安定したからと聞いて
 やって来たんだけど? あんなテロリストがまだウヨウヨしている
 ようじゃ、こちらも安心して交渉などできませんね!」
火球皇女「およしなさい、二人とも!」
Sヒーラー「しかしプリンセス!」
火球皇女「私たちは話し合いに遥々地球まで参ったのです。
 つまらぬ言い争いにきたのではありません!」
アルマナ「バランも、ここは矛を収めてください」
バラン「…ハッ、姫様がそう仰せられるのであれば」

アルマナと火球皇女の取り成しで、なんとかこの場は丸く収まる。

タシロ「この度の事態の全責任は小官にあります」
アルマナ「タツミ提督、どうかこれ以上はお気になされませぬよう。
 この程度で事が拗れるのは、決して我々も本意ではありません」
火球皇女「しかしアルマナ様、こうなった以上、
 一刻も早く地球に赴き、地球連邦政府との本格交渉を急がねばなりません」
アルマナ「…そうですね。ラフィンティ女王、
 恐れ入りますが、このまま地球へ急行していただけますか?」
ラン「承知しました。直ちにレガリテ全艦隊は地球へと向かいます!」

833 

***某宙域 木星帝国旗艦サウザンスジュピター***

ジュピトリス級の発展型資源採取艦にして、
木星勢力ジュピトリアン宇宙艦隊の総本山とも言うべき
サウザンスジュピターである。

草壁「以上が、帰還した北辰衆よりの報告であります」
光のカリスト「ご苦労…」

草壁から報告を受けている、顔の肌の色が半分ずつ違うように見える
この不気味な外見の男の名は"光のカリスト"。
前の大戦ではクラックス・ドゥガチの後継者=新総統として
木星帝国軍を率いていた人物である。
こうして初代総統ドゥガチと共に現世に黄泉還った今は、
総統代行としてドゥガチと役割分担をしつつ、
ジュピトリアンの軍事勢力に君臨しているのだ。

光のカリスト「威力偵察としては成果は充分だ。
 これで地球と太陽系外との間に合同組織を立ち上げよう
 という企てにも楔を打ち込めるだろう」
ハザード「それには私共の協力があったからこそであると
 いうことをお忘れなく」

光のカリストにゴマをするように言い寄る、
三白眼と角張った顔、狡そうな表情に低身長なこの醜男。
前の大戦では地球を攻撃してきたザ・ブーム軍のアネックス皇帝に内通し、
失脚した元火星総督であるハザード・パシャである。

光のカリスト「わかっている。貴公の背後にいる宇宙連合の急進派にも
 よしなに伝えてもらおう」
シロッコ「しかし今回の北辰衆の人員のクローン量産、
 火星の後継者の人型機動兵器の強化といい、単純に
 宇宙連合だけからもたらされたものではあるまい?」
ハザード「なんのことですかな?」
シロッコ「この度の宇宙連合側からの我々ジュピトリアンに対する
 技術供与、どうも与えられた技術体系には地球人の技術者の匂いがする」
ハザード「………」
シロッコ「聞けば宇宙連合には、風見という名の日本人科学者が
 亡命して身を寄せているそうだな?」
ハザード「…フフッ、さすがはシロッコ大尉殿。お耳が早い(…チッ、余計なことを!)」
光のカリスト「まあ細かいことはよかろうシロッコ大尉。
 まずは今後、地球の者たちがどう出るか、我らはお手並み拝見といこうではないか」


***ポイントゼロ・無幻城 秘密警察長官執務室***

アポロガイスト「そうか、やはりジュピトリアンが動いたか」
GP隊員「ジーッ!」

額部分にGPと書かれたヘルメットを装着したGOD戦闘工作員=秘密警察要員より
イカロス基地での事の顛末の報告を聞くアポロガイスト。

アポロガイスト「さて、では次は我々Gショッカーが、
 遥々外宇宙の彼方よりいらした星間評議会の特使殿を
 手荒く歓迎して差し上げる番かな」
シスタージル「その役目、アタシに任せてもらえないかしら?」

現れたのは豹のような目つきに、両手指の鋭い爪を研ぎ澄まし、
胸が豊満な魔性の美女――パンサークロー"豹の爪"最高幹部・
シスタージルだった。
アポロガイスト「これはこれは、闇女王同盟の新総取締役殿が
 わざわざ秘密警察の小汚いオフィスまでお出ましとはな」
シスタージル「何やらその星間評議会の使節団とやらは、
 我ら闇女王同盟の存在をも嗅ぎ付け、それに対抗する
 動きも見せている。闇の世継ぎを生み繋ぐ無幻城後宮を
 束ねる者としては、見過ごすわけにはいかないのさ?」
アポロガイスト「十二邪将の了解は得たのか?」
シスタージル「闇女王同盟の後宮総取締役は、
 十二邪将に匹敵する地位と権限が認められているはずよ。
 いちいちあんなおバカな邪将どもの同意が必要なのかい?」

シスタージルはまるで今までの鬱憤を晴らすかのように
電磁ムチを振るう。

アポロガイスト「フフッ…よかろう。それでは
 シスタージル殿の働き、しかと見届けさせてもらおう」

834

○シン・アスカ→SEED能力を発揮して、北辰を撤退に追い込む。
○セーラースターメイカー→地球側の警備不備を詰問する。
○セーラースターヒーラー→地球側の警備不備を詰問する。
○バラン・ドバン→地球側の警備不備を詰問する。
○アルマナ・ティクヴァー→地球へ急行する。
○火球皇女→地球へ急行する。
●草壁春樹→光のカリストに作戦結果を報告する。
●光のカリスト→草壁春樹から報告を受ける。
●パプティマス・シロッコ→宇宙連合から供与された技術体系に
 地球人の科学者(=風見博士)が関与していることを見抜く。
●ハザード・パシャ→ジュピトリアンと宇宙連合タカ派の仲介をしている。
●アポロガイスト→部下からイカロス基地での顛末の報告を受ける。
●シスタージル→闇女王同盟の新任の後宮総取締役に就任。アポロガイストに自ら出撃を名乗り出る。

【今回の新規登場】
●光のカリスト(機動戦士クロスボーン・ガンダム 鋼鉄の7人)
前総統クラックス・ドゥガチの後継者として、木星帝国新総統となった青年。
地球圏に大災害を引き起こす神の雷計画を計画・実行しようとした。
姉であるエウロペや、双子の弟である影のカリストとは常時意識の共有がなされる
特殊能力を持つサイキッカーで、木星圏から二人の意識を介して地球圏の状況を見ることが可能。

●ハザード・パシャ(忍者戦士飛影)
地球連邦軍・火星開拓基地の長官。火星における事実上の独裁者で、防衛軍を自分の私兵とし、
それ以外の市民を強制労働させる等、かなり横暴。ザ・ブーム軍とエルシャンクの戦闘を機に、
自分を左遷した地球をザ・ブーム軍の力を利用して征服しようと考えて
ザ・ブーム軍と接触してその協力者となった小悪党。

●シスタージル(キューティーハニー)
空中元素固定装置を狙う悪の組織パンサークローの大幹部。
首領パンサーゾラを姉または母と慕う。自らも電磁ムチを武器として戦い、極めて戦闘能力は高い。


『正義の旗の下に その名はブレイバーズ』-6

作者・ティアラロイド

835

***地球・ジブラルタル基地***

イカロス基地での敵の襲撃をかわし、星間評議会からの特使一行と
それを護衛する宇宙艦隊は、その後何事もなく無事に地球へ入り、
イベリア半島のジブラルタル宇宙軍港へと到着していた。
無論、シン・アスカたちザフトのミネルバ隊も一緒である。

星野「プリンセス、しばらくこの基地に滞在して、
 長旅の疲れを癒されますか?」
火球皇女「先ほども申したとおり、わたくしたちにはゆっくりしている暇は
 ありません。受け入れ側の地球の皆さんにもお手数をかけますが、
 このまま真っ直ぐ地球連邦の首都へと向かいましょう」

ふと、火球皇女は、自分たちの歩く両脇を整列して
敬礼しながら見守る警備の兵士たちの中に、
シンたちミネルバ隊の姿に気づき、近寄って声をかける。

火球皇女「ザフトのミネルバ隊の方々ですね?」
シン「はい、副使閣下。ザフト軍ミネルバ隊所属、シン・アスカであります」
レイ「同じく、レイ・ザ・バレルであります」
ルナマリア「同じく、ルナマリア・ホークです」
火球皇女「イカロス基地でのあなた方の奮戦。とくと見させていただきました。
 お話はすでに聞き及んでいるとは思いますが、今、宇宙と地球の間で
 合同の特務組織の設立の準備が進んでいます」
レイ「その件は我々も存じております」
火球皇女「その設立の際には、あなた方にも何卒協力をお願いします」
大気「プリンセス、そろそろお時間が…」
火球皇女「…わかりました。それでは皆さん、ごきげんよう」

火球皇女はシンたち一礼して、用意されていた黒塗りの車へと乗り込み立ち去った。
星間評議会の特使からわざわざ声をかけられ、鼻高々で満面の笑みを浮かべるシンだが、
ルナマリアだけがなぜか一人浮かない顔をしている。

レイ「…どうした、ルナマリア?」
ルナマリア「あの皇女様のお付きのサングラスをかけた3人、
 どこかで見かけたことがあるのよねぇ…」
シン「なんだって?」
ルナマリア「よく思い出せないんだけど、
 以前に確かテレビか何かに出てたような…」
レイ「そんなはずはない。彼らは太陽系から離れた遠い異星の人間だ。
 地球のテレビに出演したことなどあるわけが…」
ルナマリア「それはそうなんだけれども…」
シン「………」

一方、火球皇女一行を乗せた、走行中の車の車中では…。

夜天「あのショートヘアの女の子、僕らの事に感づいてたみたいだね」
大気「解散したとはいえ、地球でのスリーライツの人気もまだまだ衰えてはいなかった
 ということでしょうか。悪い気はしません。星野、貴方はどう思います?」
星野「………」

大気の隣の席に座っている星野は、さっきからボーッとしたように
車窓の外をずっと見つめている。

大気「星野?」
星野「……え!? あ…すまん。ついボーッとしてた」
夜天「星野はどうせまた、あの地球のお団子頭のお姫様の事でも考えてたのさ」
星野「バカ言え。あんなお団子頭、ピーピー五月蝿いだけで
 顔を見ただけでもうんざりするよ。それに、彼女には立派な彼氏もいるしな…」
大気「またうさぎさんたちに会えるかもしれませんね」
星野「そういや夜天」
夜天「なんだよ?」
星野「イカロス基地で俺たちを襲ったテロリストの指揮官の機体だけどな。
 あれって名称は"夜天光"って言うらしいぜ!」

星野の一言に、夜天はムッとして顔を曇らせる。そして一言つぶやく。

夜天「……趣味悪いね」

836 

***地球連邦政府首都・ダカール***

西アフリカ・サハラ砂漠の西南端に位置するセネガル共和国の首都ダカール市。
この都市には地球連邦の大統領府と連邦議会も置かれており、
仮大統領府や諜報部プリベンター本部のあるブリュッセルや、マクロス・シティのあるアラスカ、地球国王の住む宮殿キングキャッスルの所在する中の都などと並び、
事実上地球連邦の首都機能の一翼を担っている。
過去にはシャア・アズナブルの演説の舞台ともなった場所である。

***地球連邦・大統領官邸***

到着した星間評議会の全権特別使節団の持つ会談場へと急ぐ面々。
地球連邦大統領ロゼ・アプロヴァール、同外務次官リリーナ・ドーリアン
アレクサンドラ政府広報官、そして地球安全評議会のメンバーでもある
スーグニ・カットナル上院議員、他数名の政府スタッフたちである。

アレクサ「お急ぎください大統領。特使一行はすでに
 会談場所にてお待ちです」
カットナル「予定では明日のはずではなかったか?」
リリーナ「イカロス基地襲撃の件で、星間評議会側も
 焦っているのかもしれません」
ロゼ「………」

アプロヴァール大統領以下地球側メンバーは正面の大きなドアをくぐり
用意されていた会談場所へと入る。待っていた特使側は一斉に起立して出迎える。

リリーナ「皆様、お待たせいたしました。こちらが地球連邦大統領、
 ロゼ・アプロヴァール閣下です」
ロゼ「ロゼ・アプロヴァールである。なにぶんよしなに」
リリーナ「地球連邦を代表して、皆様を謹んで歓迎申し上げます」
アルマナ「お初にお目にかかります。星間評議会特別使節正使、
 アルマナ・ティクヴァーと申します」
火球皇女「同じく副使、火球皇女と申します。地球連邦大統領閣下に
 お会いでき、誠に光栄に存じます」
アルマナ「この度はご無理を申し上げ、会談の予定を前倒ししていただき
 申し訳ございません」
ロゼ「お気遣いはご無用。この度の会談の重要性は
 当方も充分に理解している」
アルマナ「つきましては、星間評議会最高議長、ユーガー王子殿下の親書に
 お目をお通しいただきたく」

そういうとアルマナはお付きの侍従に命じて、恭しく親書が収められた箱を取り出し、
それを地球側へと差し出す。

リリーナ「確かに受領いたします」

リリーナが侍従から箱を受け取り、丁寧に箱から親書を取り出して拡げ、
地球側メンバーが次々とじっくり回し読みしていく。

ロゼ「ご用向きの件、しかと承った」
カットナル「すでにこの件は剣日本国首相、ウィルソン米国大統領と宇宙警察機構との
 事前折衝も進んでいたこともあり、地球側としてもお申し出の儀に異存はない」
アルマナ「では直ちに共同声明に調印を――」
ロゼ「――その前に!」

アルマナの言葉を突然ロゼ・アプロヴァールが遮る。

ロゼ「その前に、確認しておきたい事がある」
アルマナ「………」
火球皇女「なんなりと」
ロゼ「現在、星間評議会では従来の宇宙警察機構や、サイバトロンの戦力を中心とする
 宇宙平和連合以外にも、独自の常備軍を創設するための動きが進められているという
 情報を当方は確認しているが、本当かい?」

地球側からの突然の意外な問いかけに、戸惑う特使側。
それは外宇宙の軍事的な勢いや思惑に地球人が飲み込まれ巻き込まれるのではないかという
地球側の当然の懸念でもあった。

火球皇女「確かに、現在星間評議会の一部にそのような主張をする者達がおります。
 ですが、それは星間評議会の総意ではなく、また、今回の計画とも一切関わりはございません」
アルマナ「何卒ご懸念なきよう」
ロゼ「わかった。両皇女殿下の言葉を信じよう。直ちに最高議長殿下への返書をしたため、
 共同声明に調印する」
アルマナ「ありがとうございます!」
火球皇女「感謝します。大統領閣下!」

アルマナも火球皇女も、会談の成功を受け一様に喜びの表情を浮かべる。

ロゼ「アレクサや」
アレクサ「はいここに、大統領閣下」
ロゼ「今夜の公式会見でマスメディアに向けて発表をしておくれ。
 地球と宇宙の平和を守る"勇気ある者たち"――ブレイバーズの創設を!」

837

地球と外宇宙による、種族・官民・専門分野を超えた合同防衛組織の設立。
そのビックニュースは瞬く間に地球上を駆け巡った。

***日本・富士山麓 光子力研究所***

甲児「ブレイバーズ?」
弓「ああ、それが新しい部隊名だそうだ」

ニュースでの報道と、連邦政府からの通達を
弓教授から聞かされる兜甲児たち。

甲児「チェッ、今回は俺達に相談なしか。
 今度こそ"兜甲児と愉快な仲間達"にしようと思ってたのによぉ」
シロー「今回? 今度こそ?」
甲児「あ、いやいや…何でもねえ」
さやか「な~にが愉快な仲間達よ。そんなの言いにくくてしょうがないわ」


***サイド1コロニー・ロンデニオン ロンド・ベル隊基地***

休憩室でコーヒーを片手に一服している最中に、
ブレイバーズ設立の報せに接したアムロたち。

エマ「アムロ大尉はどうです?」
アムロ「正直言って、俺は"ロンド・ベル隊"が馴染んでいてね。
 でも"ブレイバーズ"か…。悪くはないな」


***ベルギー・ブリュッセル プリベンター本部***

カトル「"ブレイバーズ"ですか。なかなかシャレてて
 新しい部隊名としてはいいと思います。ちなみにヒイロや
 五飛は何か考えていましたか?」
ヒイロ「………"ゼロ"…」
デュオ「味気ねえ~! しかも、それ…お前の機体名だろうが。もう少しひねれよ、もう少し」
五飛「…(…"ナタク"…は言わないでおいた方がいいようだな)」


***ブレイバーベース(日本海溝を移動中)***

今日という日のために密かに建造されていた、
超巨大海底移動要塞・新拠点『α』。
新部隊ブレイバーズの正式発足に伴い、
その名称を"ブレイバーベース"と改めた。
司令室を多くの科学陣スタッフたちが忙しく往来する中、
一人感慨深げに佇む総責任者・佐原博士。そこへギルモア博士が寄り添う。

ギルモア「ついにようやくこの日が来たのう」
佐原「いよいよだ。いよいよこれから本当の戦いが始まる!」

838

○正義側組織ブレイバーズが正式発足。
○星野光→地球に到着。
○夜天光→地球に到着。
○大気光→地球に到着。
○火球皇女→地球に到着。地球側首脳と会談。ブレイバーズを発足させる。
○シン・アスカ→地球に到着。
○ルナマリア・ホーク→地球に到着。
○レイ・ザ・バレル→地球に到着。
○アルマナ・ティクヴァー→地球に到着。地球側首脳と会談。ブレイバーズを発足させる。
○ロゼ・アプロヴァール→星間評議会特使と会談。ブレイバーズを発足させる。
○リリーナ・ドーリアン→星間評議会特使と会談。ブレイバーズを発足させる。
○スーグニ・カットナル→星間評議会特使と会談。ブレイバーズを発足させる。
○アレクサ→連邦政府広報官として、ブレイバーズ発足を全世界に向けて発表。
○兜甲児→ブレイバーズ設立の報せに接する。
○兜シロー→ブレイバーズ設立の報せに接する。
○弓弦之助→ブレイバーズ設立の報せに接する。
○弓さやか→ブレイバーズ設立の報せに接する。
○アムロ・レイ→ブレイバーズ設立の報せに接する。
○エマ・シーン→ブレイバーズ設立の報せに接する。
○ヒイロ・ユイ→ブレイバーズ設立の報せに接する。
○デュオ・マックスウェル→ブレイバーズ設立の報せに接する。
○カトル・ラバーバ・ウィナー→ブレイバーズ設立の報せに接する。
○張五飛→ブレイバーズ設立の報せに接する。
○アイザック・ギルモア→ブレイバーズ設立の報せに接する。
○佐原正光→ブレイバーズ設立の報せに接する。

【今回の新規登場】
○アレクサ(トランスフォーマー マイクロン伝説/同スーパーリンク)
 地球連邦政府広報官。ラッドの親友の一人。少女時代は勝ち気な性格で、
 大統領になるのが夢で勉強に励んでいた。 デストロンから脱隊した
 スタースクリームと最初に友情を結んだ。主に政府とサイバトロンとの
 間の連絡役を務める。ちなみに"アレクサ"はニックネームであり、
 本名は"アレクサンドラ"である。

○エマ・シーン中尉(機動戦士Zガンダム)
 エゥーゴの女性士官。元々はティターンズの一員だったが、やがてティターンズという組織に疑問を抱き、乗機のガンダムMk-IIごとエゥーゴに参加する。

初めはアーガマに乗艦していたが、後にラーディッシュに移る。
 生真面目さと短気さと気難しさが同居したような性格。


『正義の旗の下に その名はブレイバーズ』-7

作者・ティアラロイド

839

地球と宇宙の政府間協議を無事に成功させ、
防衛組織ブレイバーズの結成へと漕ぎつけた星間評議会の特使一行。
しかし彼女らの仕事はまだこれで終わりではなかった。

***天空聖界マジトピア***

デンデ「――かくかくしかじか…というわけでして、
 ブレイバーズの創設にあたり、皆さんのご協力を得たいのです」
バラン「……(ナメック星人が地球の神を務めているという噂は
 聞いてはいたが、本当だったとはな)」

現在の地球の神を務めている若きナメック星人デンデに連れられる形で、
天空聖界マジトピアを表敬訪問に訪れたアルマナ・ティクヴァー主従。
そのアルマナたちを見下ろす巨体が3人――
――天空聖界の長である天空大聖者マジエル、
百獣の神である精霊王ガオゴッド、
そして光の園を治める慈愛に満ちた女王クィーンである。

マジエル「仔細は承った」
ガオゴッド「我らにも異存はない。出来うる限りの協力は
 惜しまぬつもりだ」
アルマナ「ありがとうございます。天空大聖者様、精霊王様」

ガオゴッドもマジエルも、本来は下界での出来事には
滅多に干渉したがらない性格で知られていたので、
思いのほか予想外に仲介が好調に終わったことに
デンデは内心ホッとして胸をなでおろしていた。
天界の神々も、現在の全宇宙にもたらされている
大いなる混乱と災いに無関心ではいられないのだろう。

マジエル「デンデ坊や、それでは地上にいる聖域(サンクチュアリ)の
 女神(アテナ)にもよしなに伝えておくれ」
デンデ「わかりました。そちらはお任せください」
マジエル「ところでクィーンよ、おぬしのところの
 可愛い戦士たちはまだ動かないのかい?」
ガオゴッド「確かプリキュアとかいう……」
クィーン「今はまだその時ではないでしょう。
 ですがいずれ必ず彼女たちの力も必要とする日が
 やってきます。その時を待ちましょう」

840

***パオズ山 孫悟飯邸***

サタンシティから1000キロ以上離れた東の439地区にあるパオズ山。
この自然豊かな山奥に、かつて地球と宇宙の平和を守りぬいた
伝説の超サイヤ人・孫悟空とその一家が暮らしていた実家があり、
そこに隣接する形で、悟空の息子悟飯の一家が暮らす家が建てられている。

その悟飯の家に久々に二人の訪問客が訪れていた。
一人は悟飯もよく知る、俗にZ戦士と呼ばれる戦友の一人であり、
地球上に名だたる大企業でもあるカプセルコーポレーションの
若社長であるトランクス。
そしてもう一人は、国際刑事警察機構/ICPOの長官・金田正太郎である。

トランクス「……というわけで、うち(カプセルコーポレーション)も
 資本提携と技術協力の形でブレイバーズに全面協力することになりました」
悟飯「ふうん、そうなんだ」

トランクスの話に悟飯は感心そうに頷く。

正太郎「孫悟飯先生、サタンシティのオレンジスター大学助教、
 東の都総合大学準教授を経て、現在は地球連邦大学で教鞭をとられ、
 その若さで学術分野でも多大な功績をお持ちだ」
悟飯「いや~それほどでもありません」

悟飯は照れくさそうに頭をかく。

正太郎「悟飯さん、この上は率直に申し上げます。
 セルゲームの真実、そして貴方と貴方のお父上、そして
 その仲間たちがこれまで地球の平和を幾度となく守ってきたこと…、
 ここにいるトランクス社長とミスターサタン氏から全てお聞きしました」
ビーデル「ハパったら、喋っちゃったのね!」
悟飯「トランクス君、話しちゃったのかい?」
トランクス「いや…その…本当にすみません…」

傍で話を聞いていた悟飯の妻ビーデルは憤慨し、
悟飯も困ったような顔をしてトランクスを問い詰める。
もしかしてこのICPOの長官は、また自分たちにGショッカーのような
悪と戦えとでも言うつもりだろうか?

悟飯「金田長官、せっかくですが、僕はすでに戦いの場からは
 一線を退いています。申し訳ありませんがそういうお話でしたら…」
正太郎「いえ、確かにサイヤ人の血を引くあなた方に戦列に加わっていただければ
 鬼に金棒だが、今日はその件でお伺いしたのではありません」
悟飯「…と、言いますと?」
トランクス「悟飯さん、実はドラゴンボールが復活したんです」
悟飯「…なんだって!?」

トランクスの言葉に悟飯は絶句する。
7つ集めて合言葉を唱えると、空が急に暗くなり神龍が現れ、
どんな願いも一つだけ叶えてくれる秘宝―ドラゴンボール。
しかしそれは数年前の邪悪龍との戦いを最後に消滅し、
もう二度と使うことは出来ないはずではなかったか。

トランクス「これを見てください。実は数日前から
 ドラゴンレーダーにまた反応が現れるようになったんです」

トランクスが差し出したドラゴンレーダーには、
確かにドラゴンボールのものと思しき反応が映っていた。

正太郎「7つ集めるとどんな願いでもたちどころに叶えてしまう
 ドラゴンボール。もしそんなものがGショッカーのような悪の手に
 渡ったら大変です。なんとしてもその前に我々の手で7つ全てを回収し、
 厳重に保管しておきたい。そのためにもドラゴンボールに詳しい
 あなた方にも是非とも協力をお願いしたいのです」
ビーデル「あなた…」
悟飯「わかりました。ドラゴンボールが今なぜ復活したのかは
 わかりませんが、そういうことであれば、僕たちも協力させて頂きます」

だが、時すでに遅しか、7つのドラゴンボールの内の一つが、
邪悪な願いを叶えようとする者の手に落ちようとしていることに、
まだこの時、悟飯たちは気づいていなかった。

841

***北エリア ユンザビット高地・某洞窟***

ゼノビア「これがドラゴンボールか?」
ビルギス「はい、ゼノビア様」

ツンドラ地方に良く似た環境で、地表は土に覆われ草木が生えにくい環境の関係で
生き物が生息するには、あまりに適さない高原地帯。そこにある洞窟の奥深くで、
7本の尻尾を生やした奇怪な姿の女が、7つのドラゴンボールの一つ、
四星球(スーシンチュウ)を手にした。

ゼノビア「どんな願いも叶えてくれるというドラゴンボール。
 ナメック星人がまさかこんなものを地球上に作ってくれておいていたとは。
 これで生きたまま十本に尻尾を増やすことも夢ではなくなった!」
ビルギス「ゼノビア様が白骨化せずに十本尻尾におなりになれば、
 ゼノビア様を盟主と仰ぐ旧貴族勢力を糾合し、メギド帝王を倒すのも目前です」
ゼノビア「…メギド…帝王…?」
ビルギス「…!?…申し訳ございません! メギド"王子"でございました」

ゼノビアに蛇の如く一睨みされ、それに仕える侍女ビルギスは
慌てて「帝王」を「王子」に訂正して言い直す。

ゼノビア「…ふん、メギドか。解放者の名君を気取っているようだが、
 すぐに"尻尾の数が世の中の全てではない"などという世迷言は
 二度と言えないようにしてくれようぞ」
桃白白「ドラゴンボールは一つだけでは何の意味もありませんぞ。
 7つ集めてようやく願いが叶うのです」

髪の毛は長い三つ編みで、前に大きく「殺」の字が刺繍された
ピンク色の中国風道着に身を包んだ、己の肉体を半分機械化した
サイボーグ風の中年男がゼノビアに語りかける。

ゼノビア「それがどうした。Gショッカーの科学力を持ってすれば、
 残り6つを短期間で見つけ出すことくらい造作もないわ」
桃白白「ゼノビア様が天下を取られた暁には、
 わが鶴仙流をGショッカー次期創世王の武術指南役に
 お取立てになる約束、きちっと果たしてもらいますぞ」
ゼノビア「わかっている。心配するでない」
ビルギス「ゼノビア様が十本尻尾の力を得られさえすれば、
 瞬く間にGショッカーでのバトルファイトの頂点を極められる
 であろうことは疑いがありません」
桃白白「…では、それを信じて朗報をお待ちしておりましょう」

桃白白は洞窟の外へと出ると、そこらへんに転がっていた大きな丸太を
上空へと放り投げ、それに飛び乗ってあっという間にその場から去ってしまった。
それを見送るゼノビアたち。

ビルギス「ゼノビア様、あの桃白白という男、信用できるのでしょうか?」
ゼノビア「知らぬわ。どのみち尻尾を持たぬ地上人など
 用が済めば御用済みになる運命よ。それよりもビルギス、
 今は残りのドラゴンボールの捜索を急ぐのだ!
 他のGショッカー世紀王候補たちにくれぐれも勘付かれぬようにな」
ビルギス「ハッ」

842 

○デンデ→アルマナ主従を天空聖界マジトピアへ連れて行き、仲介の労をとる。
○天空大聖者マジエル→星間評議会の特使アルマナ・ティクヴァーを引見。
○ガオゴッド→星間評議会の特使アルマナ・ティクヴァーを引見。
○クィーン→星間評議会の特使アルマナ・ティクヴァーを引見。
○アルマナ・ティクヴァー→天空聖界マジトピアを表敬訪問。
○バラン・ドバン→アルマナに付き従い、天空聖界マジトピアを表敬訪問。
○孫悟飯→金田正太郎の訪問を受ける。
○ビーデル→金田正太郎の訪問を受ける。
○トランクス→金田正太郎と共に孫悟飯邸を訪問。
○金田正太郎→トランクスと共に孫悟飯邸を訪問。悟飯にドラゴンボール復活を告げ、
 その捜索への協力を要請する。
●女将軍ゼノビア→ドラゴンボールの一つ、四星球(スーシンチュウ)を手に入れる。
●侍女ビルギス→ゼノビアに付き従っている。
●桃白白→ゼノビアにドラゴンボールの存在を教え、手を組んでいる。

【今回の新規登場】
○デンデ(ドラゴンボールシリーズ)
 ムーリ長老の村で暮らしていたナメック星人の少年。
 フリーザ一味に村を襲われて殺されそうになっていたところを
 孫悟飯とクリリンに助けられ、その縁で先代から引き継いで
 地球の新たな神となった。

○天空大聖者マジエル(魔法戦隊マジレンジャー)
 天空聖界マジトピアの女王で、見上げる程の巨大な姿を持つ。中立を保つ考えの持ち主で、
 魔法を授ける以上の地上の戦いには干渉しない主義だが、深い思慮と慈悲の持ち主である。
 それと同時に意外にお茶目な性格。終盤の決戦ではマジトピアに攻めてきた絶対神ン・マと一戦を交えた。

○風太郎=ガオゴッド(百獣戦隊ガオレンジャー)
 百獣の神にして1000年前の聖霊王。ガオレオン・ガオコンドル・ガオソーシャーク・
 ガオバッファロー・ガオジャガーが「神獣合体」することで地上に降臨する。
 他のパワーアニマルと違って人の言葉を喋る。テトムからは「荒神様」、
 ガオシルバーからは「千年の友」と呼ばれる。普段の地上では風太郎という少年に姿を変えている。

○クィーン(ふたりはプリキュア/同Max Heart)
 光の園を治める、慈愛に満ちた女王。右肘を手摺に乗せて頬杖をついて玉座に座り、
 左手にハート型のリングを持ち、そして玉座の後ろには後光のようなレリーフがある
 金色の巨人のような姿をしている。光の意志が具現化した存在で、常に奥ゆかしい物腰をしており、
 いつも暖かい目で全てを見守る。通常は玉座から立つことはないが、ジャアクキングが
 光の園に侵攻してきた際には自ら立ち上がり戦った。

○トランクス(ドラゴンボールシリーズ)
 ベジータとブルマの息子であり、サイヤ人と地球人の混血。
 現在は会長の座に退いた母ブルマに代わって、カプセルコーポレーションの
 社長を若くして務めている。超サイヤ人の一人だが、平和になった現在では
 修行は怠りがち。尚、過去に未来からやって来たトランクスは、彼とは
 パラレルワールドの別人である。

●女将軍ゼノビア(科学戦隊ダイナマン)
 有尾人一族ジャシンカ帝国の7本尻尾の女将軍。妖魔力の使い手。
 狡猾で奸智に長けた野心家であり、過去に帝王アトンに対して謀反を起こして失敗、
 千年洞窟に投獄されていたが自力で脱獄し、アトンに恭順を装いつつも
 ジャシンカの帝王の座を狙っていた。レトロ遺伝子の存在を知り、
 ダークナイトと手を組み、アトンより先に10本尻尾になろうとしたが、
 そのダークナイト(=メギド王子)に裏切られ、レトロ遺伝子を浴びて
 念願の10本尻尾となった途端に白骨化して絶命する。

●侍女ビルギス(科学戦隊ダイナマン)
 ゼノビアの侍女として仕える上級の女性シッポ兵。人間に化けることもできる。

●桃白白(ドラゴンボールシリーズ)
 世界一を自称する殺し屋で、鶴仙人の実弟。料金は1人殺害につき1億ゼニー。
 指や舌でも人を殺すことができるほどの凄腕の暗殺術を心得ており、剣術にも長ける。
 必殺技はどどん波。性格は冷酷で残虐非道。しかし、もう超サイヤ人にまで成長した
 Z戦士たちの敵ではなく、(あくまでも)彼らから見ればもはや大した実力ではない。


『帰ってきた美少女戦士 対決!セーラームーンVSキューティーハニー』-1

作者・ティアラロイド

843 

***ジブラルタル基地***

アルマナ「それでは火球皇女様、わたくし共は一足先に
 エンペリアス星へと戻ります」
火球皇女「わたくしたちは今しばらく地球に留まります。
 まだ残っている仕事がありますので。ユーガー最高議長と
 カミュエル高等弁務官にはよろしくお伝えください」

アルマナたちは一足先に宇宙へ帰ることになったが、
火球皇女たちはまだしばらく地球に滞在するという。
ブレイバーズが正式発足したとはいえ、まだ組織を動かす
具体的人員も命令系統すらも何も決まってはおらず、
本格的な組織運用もまだこれからという段階。
まだやらなければならない仕事はたくさん残っているのである。

アルマナ「それではごきげんよう。そちらのお仕事も
 首尾よく進むことをお祈りいたしております」

地球連邦政府からの返書を戴いたアルマナたちは、
こうして星間評議会の本府のあるエンペリアス星へと帰っていった。

星野「行ってしまわれましたね…」
火球皇女「…さてファイター、いつまでも感傷に浸っている暇はありません。
 これからが忙しくなりますよ!」
星野「はい、プリンセス!」


***日本・東京都港区麻布十番 月野家***

ルナ「ほらっ、うさぎちゃん! 起きて! 起きなさいってば!
 また遅刻するわよっ!」
うさぎ「Zzz……」

黒猫ルナにせっつかれるように起きるよう促されている、
ベットの上で熟睡している女の子がいる。

育子「うさぎいいいっっ~~!!!!!! いつまで寝てるのっ!!
 本当に遅刻するわよ!!」
うさぎ「…!! たいへん! 遅刻だああっっ!?」

慌ててベットの上から飛び起きた、この"うさぎ"と呼ばれる少女は、
身長を超える金髪をお団子(シニヨン)付きツインテールにセットすると、
大急ぎで制服へと着替え、焼きたてのパンを口にくわえて
学生カバンを片手に家から飛び出していく。

ルナ「だから言わんこっちゃない。もう高校生にもなるのに…。
 でも、これはこれでいつもの平和な光景と言えなくもないわね」

あたし、月野うさぎ、16歳。高校1年生。かに座のO型。誕生石は真珠。
性格は、人よりちょーっとおっちょこちょいで、ちょっと泣き虫、ってとこかな。
あるとき、ヘンテコな黒猫ルナが現れて、セーラー服戦士にしてくれたんだけど、
悪い奴らと戦えー、なんて言われちゃって、これまでダークキングダムや
ブラックムーンといった悪者たちと戦ってきたんだけど、不安タラタラーって感じ。
でも、ま、なーんとかなるか。あははっ♪

美奈子「あっ、うさぎちゃん! おはようっ!!」
うさぎ「美奈子ちゃん! おはようっ!!」

同じく十番高校に通う愛野美奈子と朝の通学路で合流したうさぎは、
二人で仲良く、目指す十番高校目指して猛ダッシュする。

うさぎ「……!?」

その時、うさぎは自分に向けられた何か視線のようなものを感じ、
思わず立ち止まり振り返った。

美奈子「うさぎちゃん、何してるの!?
 急がないと本当に遅刻しちゃうわよ~!!」
うさぎ「…え、あ…うん!」

再び駆け出していく二人。
そんな彼女たちの様子を、少し離れたところから
密かに監視していた黒塗りの車が一台あった。

かりん「あの娘が月野うさぎ…いや、これまで数々の地球の危機を救ってきたという
 愛と正義のセーラー服美少女戦士、セーラームーン…」
リリーナ「あの少女こそが、次代の地球のクィーンとなるべき人物です」
かりん「とてもそうは見えませんが? どう見てもどこにでもいる
 ただのおマヌケな今時の女子高生ですわ」

地球連邦政府外務次官リリーナ・ドーリアンと車中で席を向かい合って
座っている、金髪縦ロールの髪型と赤い制服がトレードマークの屈強な少女。
彼女こそ、世田谷区に居を構える神月財閥の若き令嬢・神月かりんその人である。
令嬢の身でありながらも、株式の所有によりすでに現当主である
実父を差し置いて財閥の支配権を握っている。

リリーナ「それはこれからの様子を見ていれば解ります。
 運転手さん、車を出してください」
運転手「畏まりました」

リリーナとかりんを乗せた車は、うさぎたちに感づかれないように
尾行しつつ、密かに十番高校へと向かう。

844 

***十番高校・教室前廊下***

うさぎ「…(ノД`)シクシク。結局間に合わなかった」
美奈子「………」

懸命に走ったものの、結局遅刻してしまい
仲良く廊下に立たされているうさぎと美奈子。

まこと「うさぎちゃん、美奈子ちゃん、先生がもう終わっていいってさ!」
亜美「二人とも、反省したら次は遅刻しないようにしましょうね」

うさぎと美奈子を迎えに来た、親友の水野亜美と木野まこと。
そこで何やら生徒たちが騒がしく大勢で体育館へと向かっていく
光景を目にする4人。

うさぎ「ねえ、いったいどうしたの?」
男子生徒A「今、聖チャペル学園のフェンシング部が
 うちの学校に交流試合に来てるんだけどさ、その相手校の
 女子部員がすごいきれいな美人で、しかもむっちゃ強いんだってさ!」
まこと「聖チャペル学園高等部のフェンシング部といえば強豪だよ」
亜美「いったいどんな人かしら」
美奈子「うさぎちゃん、あたしたちも見に行きましょう!」
うさぎ「うん!」


***同校・体育館***

十番高校と聖チャペル学園両校の選手がピスト上で激しく激突している。
聖チャペル側の選手は焦らずに落ち着いて相手を追い詰めると、
そこから正確で早い突きで得点していく。1点、また1点と点差を拡げ、
試合の流れは完全に聖チャペル側へと傾いていた。
やがて最後のアタックが炸裂し、勝利を告げるランプが灯る。

ハニー「ふぅっ……」

練習試合を終え、防具のマスクを脱いだその中から現れた顔は、
うさぎと同じ金髪の美しい少女だった。その少女=如月ハニーは、
駆け寄ってきたベンチのメンバーと熱い抱擁をかわした。

うさぎ「かっこいい…」
美奈子「あういうの、しびれるわ…」
まこと「なかなかやるね」

うさぎたち4人が外野の応援席から感心して見学していると、
やがてハニーたち聖チャペル学園の部員たちが列を成して正面を横切る。
その時、ハニーの服のポケットからハンカチがそっと落ちたのを
うさぎが見届けた。

うさぎ「…あ、すみません! 落ちましたよ!!」

うさぎはすぐさまフェンスを乗り越え、
ハンカチを拾ってハニーのところへ届ける。

ハニー「…え、まあ、ありがとう」
うさぎ「いえいえ、どういたしまして」
ハニー「あなた、さっきからずっと私の試合を
 真剣に見ていてくれてたわよね?」
うさぎ「…え、気づいてました?」
ハニー「はじめまして、私は如月ハニーよ」
うさぎ「こちらこそはじめまして、如月さん。
 私は月野うさぎです。よろしく」
ハニー「ハニーでいいわ。こちらこそ、
 うさぎちゃんって呼んでいいかしら?」
うさぎ「ええ勿論です」
ハニー「わたしたち、よいお友達になれそうね。
 またいつか近いうちにお会いしましょう」

初対面で早くも仲良く打ち解け合っているように見えるうさぎとハニー。
美奈子たちがうさぎの後を追って近づいてくる。

美奈子「なになに!どうしたの~?
 うさぎちゃんったら、もう聖チャペルのヒロインと
 お近づきになってるワケ!? ずる~い!
 あたしたちにも紹介してよ♪」
まこと「うさぎちゃんは本当に友達を作る天才だからなあ」
うさぎ「そ、そんなんじゃないわよ。ただ落ちたハンカチを
 拾って届けただけで……」

いつものように仲良くじゃれあいながら、その場を立ち去っていくうさぎたち。
だが、そんな彼女たちを背後からじっと見つめる如月ハニーの厳しく鋭い、
ある種の殺気にも似た視線には全く誰も気がついてはいなかった…。

ハニー「………」

845 

○アルマナ・ティクヴァー→火球皇女たちを地球に残し、一足先に宇宙へと帰還。
○バラン・ドバン→火球皇女たちを地球に残し、一足先に宇宙へと帰還。
○ルリア・カイツ→火球皇女たちを地球に残し、一足先に宇宙へと帰還。
○火球皇女→一足先に帰還の途についたアルマナたちを見送る。
○星野光→一足先に帰還の途についたアルマナたちを見送る。
○ルナ→朝、自宅から登校する月野うさぎを見送る。
○月野育子→寝坊しそうな娘・うさぎを叩き起こす。
○月野うさぎ→如月ハニーと出会う。
○水野亜美→如月ハニーと出会う。
○木野まこと→如月ハニーと出会う。
○愛野美奈子→如月ハニーと出会う。
○リリーナ・ドーリアン→密かに月野うさぎを監視する。
○神月かりん→密かに月野うさぎを監視する。
○如月ハニー→聖チャペル学園フェンシングの交流試合で十番高校を訪問。月野うさぎに近づく。

【今回の新規登場】
○ルナ(美少女戦士セーラームーンシリーズ)
 額に三日月模様を持つ、人語を話すメスの黒猫。セーラームーンのパートナー。

○月野育子(美少女戦士セーラームーンシリーズ)
 月野うさぎの母。専業主婦。見た目は優しそうだが、怒ると怖い。

○月野うさぎ=セーラームーン(美少女戦士セーラームーンシリーズ)
 十番高校に通う女子高生。月の王国シルバーミレニアムの王女プリンセス・セレニティの
 生まれ変わりであり、月を守護に持つセーラー戦士・セーラームーンに変身する。
 ドジで泣き虫さんな少女。心根が優しく、周囲の外聞などで先入観を持たず、
 誰とでも心を許してしまう寛容な心を持つ。

○水野亜美=セーラーマーキュリー(美少女戦士セーラームーンシリーズ)
 十番高校に通う女子高生で、IQ300を超える天才少女。
 大人しくて心やさしい性格であり、太陽系内部戦士の中ではブレーン的な存在。
 水星を守護に持つセーラーマーキュリーに変身する。

○木野まこと=セーラージュピター(美少女戦士セーラームーンシリーズ)
 十番高校に通う女子高生で、男勝りな怪力少女。自分より身長や体重の高い人間を持ち上げたり、
 ドラム缶を親指一本で破壊してしまうほどの力持ちである。

「(失恋した)先輩にソックリだ」が口癖。
 木星を守護に持つセーラージュピターに変身する。

○愛野美奈子=セーラーヴィーナス=セーラーV(美少女戦士セーラームーンシリーズ)
 十番高校に通う女子高生。月野うさぎに負けず劣らずのドジっ子で、アイドルを目指す陽気な爆走少女。
 内部太陽系戦士のリーダーにして、プリンセスの影武者。金星を守護に持つセーラーヴィーナスに変身する。
 内部太陽系戦士の中では戦闘経験が一番長く豊富であり、他の戦士にとって頼もしい存在。

○神月かりん(ストリートファイターZERO)
 世田谷区に居を構える神月財閥の若き令嬢。「万事において常に勝利者たるべし」という神月家の家訓に従い、国内外の様々な格闘技(空手、テコンドー、ムエタイ、マーシャルアーツ、柔道、八極拳、骨法等々…)を統合し改良・再構成した、神月流格闘術という流派を使いこなす。春日野さくらと対戦するまでは常勝無敗を貫き通していたが、さくらの潜在能力の高さに押され人生初の敗北を喫することに。以来さくらとは腐れ縁の親友にしてライバルの間柄。

○如月ハニー=キューティーハニー(キューティーハニー)
 聖チャペル学園に通う16歳の美少女。スポーツ万能で、フェンシング部に所属している。
 学園内では全校生徒のアイドル的存在で、生徒たちからは「ハニーお姉様」と慕われている。
 その正体は、父・如月博士が製作したアンドロイド(若しくは、空中元素固定装置の種子から
 生まれた人工生命体)。「ハニーフラッシュ!」の掛け声とともに首のチョーカーのハート部分の
 スイッチを操作し空中元素固定装置を使って、自由自在にあらゆる姿に変身する。


『帰ってきた美少女戦士 対決!セーラームーンVSキューティーハニー』-2

作者・ティアラロイド

846  

十番高校と聖チャペル学園のフェンシング部交流試合から数日後…。

***十番高校・校門***

放課後の十番高校。その日の授業を終えて帰宅の途につこうとしていた月野うさぎは、
校門前で待ち構えていた、聖チャペル学園の制服を着た一人の女子高生を見かけた。

うさぎ「…あれっ? もしかしてハニーさん?」
ハニー「うさぎちゃん、今少しお時間よろしい?」

にこやかな笑顔でうさぎを校門前で一人待っていた如月ハニー。
一方、その頃…。


***東京都内郊外・某田園地帯***

その日、天王はるか、海王みちる、そして土萌ほたるの3人は、
水入らずで気晴らしのドライブへと出かけていた。
住宅街から少し離れたところに、とある花畑を見つけた彼女らは、
車を停めて、その花畑へと身を寄せる。

ほたる「とってもきれい…」
はるか「なんだろうな。この花を一目見ただけで、
 なぜかとても暖かい気持ちになれる」

ハートの形に似た、淡いピンク色の花々は、
見渡す限り辺り一面に咲き誇っている。

みちる「見たこともない植物よ。少なくとも本来地球上に存在する
 どの植物でもないわ」
はるか「雑種かなんかなんじゃないのか?」
みちる「いえ、雑種でもないわ。でも不思議ね。
 未知の植物だなんて、本来なら警戒するところだけど、
 この美しい花を見ていると、とてもそんな気はおきないわ」

そこへ、麦藁帽子を深く被った小学生くらいの年頃の
金髪の女の子が歩いてやってきた。どうやら散歩の最中らしい。

りりか「こんにちわ」
ほたる「あ、どうも、こんにちわ」

その散歩中の少女――森谷りりかは、出会いがしらに
ほたるたちと挨拶を交わした。

りりか「皆さんもここの花畑を見にいらしたんですか?」
みちる「とてもきれいな花畑ね。見ているだけで心が落ち着くわ」
はるか「君、この花畑について何か知ってるの?」
りりか「ここに咲いているのは"命の花"なんです」
ほたる「…命の花?」
りりか「命溢れる星には必ず存在するとされている花なんです。
 だから皆さんもこの花を見かけたら大事にしてくださいね」

りりかは屈託のない笑顔ではるか達に一礼すると、その場から立ち去っていった。

みちる「とても不思議な感じのする娘ね…」
はるか「ああ…」

847 

***火川神社***

まこと「うきぎちゃんがいなくなったって!?」

うさぎが今日の放課後から突然姿を消したことに、
レイ、亜美、まこと、美奈子の4人が急遽ルナから呼び出され、
火川神社に集まっていた。

亜美「携帯もさっきからずっと繋がらないし…」
レイ「うさぎったら、いったいどこをほっつき歩いているのかしら!」
ルナ「どうも聖チャペル学園の制服を着た人に連れ出されたみたいなの…!」
美奈子「聖チャペル…?」
まこと「それってもしかして、この間の如月ハニー!?」
亜美「ここで話し合っていても仕方がないわ。
 とにかく二手に分かれて、うさぎちゃんを探しましょう!」


***第三埠頭***

船の積荷のコンテナが所狭しと並べられている埠頭へとやって来た
如月ハニーと月野うさぎ。周囲には他に人の気配は全くない。

うさぎ「…あの~ハニーさん、ここって…?」
ハニー「さて、ここならもういいでしょう」
うさぎ「はい?」
ハニー「うさぎちゃん、貴女、小学生の頃に
 "知らない人にのこのこついて行ってはいけません"って
 習わなかった?」
うさぎ「…え??」

ハニーの突然の問いかけに、思わず目がキョトンとなるうさぎ。

うさぎ「…でも、もうあたしとハニーさんって
 知らない仲ってわけでもないし」
ハニー「心根が優しく、周囲の外聞などで余計な先入観を持たず、
 誰とでも溶け込んでしまうその寛容な心…情報どおりね」
うさぎ「ハニーさん…??」
ハニー「でもその無警戒ぶりはいずれ命取りになるわよ!
 月野うさぎさん、いえ…セーラームーン!」

そう言うとハニーは首のチョーカーのハート部分のスイッチを操作する。
すると次の瞬間、眩い閃光と共にハニーの姿は、女子高生から
バイクにまたがった女性ライダーの姿――ハリケーンハニーへと変わっていた!

うさぎ「え、ええええ~っっ!!!???」
ハリケーンハニー「さあ、いくわよっ!!」

びっくりするうさぎだが、暢気に驚いている暇もなく、
ハリケーンハニーを乗せたバイクはうさぎに向かって
猛スピードで急発進してくる!

うさぎ「ちょ、ちょっと待ってええっ!!! ひえええ~~っっ!!!」
ハリケーンハニー「問答無用っ!」

ハリケーンハニーから必死に逃げ回るうさぎ。

ハリケーンハニー「さっきからちょこまかと!
 情報どおり逃げ足だけは速いのね」
うさぎ「ハニーさん、貴女、わたしがセーラームーンだって事知ってるの!?」
ハリケーンハニー「そのとおりよ。あの部活の練習試合も、
 全ては貴女に近づくことが目的だったのよ。さあ、観念して
 そろそろ変身しなさい! そして貴女の力を見せてみて!」
うさぎ「…くっ、やるしかないかっ!」

覚悟を決めたうさぎは、胸元のブローチへと手を伸ばす。

うさぎ「ムーン・ゴズミックパワー!メイクアップ!!」

848 

○月野うさぎ→如月ハニーに第三埠頭へと連れ出される。
○火野レイ→姿を消した月野うさぎを、仲間と二手に分かれて探す。
○水野亜美→姿を消した月野うさぎを、仲間と二手に分かれて探す。
○木野まこと→姿を消した月野うさぎを、仲間と二手に分かれて探す。
○愛野美奈子→姿を消した月野うさぎを、仲間と二手に分かれて探す。
○ルナ→内部四守護神戦士達に月野うさぎが姿を消したことを告げる。
○天王はるか→ドライブの最中、命の花の花畑で森谷りりかと出会う。
○海王みちる→ドライブの最中、命の花の花畑で森谷りりかと出会う。
○土萠ほたる→ドライブの最中、命の花の花畑で森谷りりかと出会う。
○森谷りりか→散歩の最中、天王はるかたちと出会う。
○如月ハニー→月野うさぎを第三埠頭まで密かに連れ出し、突然変身して襲い掛かる。

【今回の新規登場】
○火野レイ=セーラーマーズ(美少女戦士セーラームーンシリーズ)
 私立T.A女学院に通う女子高生で、霊感に強い火川神社の巫女。
 火星を守護星に持つ炎と情熱のセーラー戦士。
 常に凛とした態度を保っているクールビューティーである一方で、
 月野うさぎとの漫才のような喧嘩がお約束の上、ミーハーな一面を持つ。
 決め台詞は「火星に代わって折檻よ!」。

○天王はるか=セーラーウラヌス(美少女戦士セーラームーンシリーズ)
 無限学園に通う高校生で、男装の麗人。天王星を守護星に持つセーラー戦士。
 外部太陽系戦士のリーダー格であり、常に海王みちるとペアになって行動。
 一流のスプリンターにしてレーサーでもあり、国際ライセンスを所持しているらしく
 スポーツカーを愛車として公道で走らせている。

○海王みちる=セーラーネプチューン(美少女戦士セーラームーンシリーズ)
 無限学園に通う女子高生で。海王星を守護星に持つセーラー戦士。
 外部太陽系戦士の一人。常に天王はるかとペアで行動。
 一流の画家にしてヴァイオリニストという才女。

○土萠ほたる=セーラーサターン(美少女戦士セーラームーンシリーズ)
 無限学園小等部に通う小学生で、土萠創一教授の一人娘。
 土星を守護星に持つ沈黙、そして破滅と誕生の外部太陽系セーラー戦士。
 癒しの能力を持つ。無表情で静かで慎ましい、ミステリアスな雰囲気の少女。
 ちびうさとは大の親友同士。

○森谷りりか=ナースエンジェル(ナースエンジェルりりかSOS)
 私立白鳩学園4年B組の明るく元気で優しい女の子。
 加納望(カノン)から地球とクイーンアースを守るために
 侵略者ダークジョーカーと戦いつつ、命の花を探す使命を託される。
 最期は自分の命と引き換えに命の花を復活させ、絶命したはずだが…。


『ゴジラVSギャオス 地対空大決戦』-1

作者・凱聖クールギン

849 

***東京・内閣安全保障室***

桃太郎「ゴジラの行方は、まだ掴めないのかね」
土橋「現在、海上自衛隊の総力を挙げて捜索しておりますが…」

内閣安全保障室長の土橋竜三は、
剣桃太郎首相からの問いに渋面を作って答えた。
ゴジラが日本に迫っている…。
だが、広い深海を自在に泳ぎ回るゴジラの動きを捉えるのは難しく、
ゴジラの現在位置は特定できないでいた。

桃太郎「山根君、ラドンの方はどうかね?」
健吉「対馬沖の岩礁の上に降りたまま、動こうとしません」

阿蘇から東京へ戻った山根健吉が報告した。
宇和島から飛び去ったラドンは北へ逃れ、
洋上の小さな岩礁を見つけて止まったまま休息している。

桃太郎「朝鮮半島や中国にも近い位置だ。
 彼らを刺激する危険を考えれば、
 迂闊に自衛隊を送ってドンパチするわけにも行かんな」
土橋「怪獣に、どうしてそんな知恵が回るのか…」
健吉「ただの偶然だと思いますが、
 あそこが国境付近で政治的にも微妙な場所なのが、
 たまたまラドンに僥倖したんでしょうね」
土橋「いや、そんなことは、分かってるがね」

詮ない愚痴を真面目に返されて、
弱ったように白髪をかく土橋室長。

桃太郎「ラドンについてはしばし様子見だな。
 目下、優先して備えるべきなのはゴジラの方だ」
土橋「現在、首都圏を中心とした太平洋沿岸一帯に
 万全の防衛体制を敷いております。
 ゴジラがどこに現れようとも、すぐさま自衛隊が出動し迎撃します」
桃太郎「メカゴジラの修理も間もなく終わる。
 ジラースやラドンともあれだけやれたんだ。
 完全なコンディションとなったあの機体なら、
 きっとゴジラにも負けはせん…!」

850

***大阪・梅田***

梅田のビル建設現場で事件が発生した。
建設中の地下駐車場で、地中から謎の卵が掘り出されたのだ。
急ぎ警察とGUYSへ通報されたが、
彼らが駆けつけるのを待たずして、建設作業員達がビル内で変死し始めた。
どうやら卵は既に孵化し、人を襲う恐るべき怪物が生まれてしまったらしい。
ただ怪物の目撃者はほとんどその場で殺され、ひどい時には喰われてしまっているため、
地下駐車場にいるのが一体どんなモンスターなのか、
情報は曖昧なものしか集まっていなかった。

風間「ったく…。何でこの私が大阪くんだりまで来て
 怪物退治を手伝わなきゃいけないんですか」
加賀美「まあ、そう言わないで。
 強力な怪物達に対抗できる戦力として、
 俺達仮面ライダーは地球連邦軍からも高く買ってもらってるんだから。
 ブレイバーズが創設されて組織体系が整えば、
 これからはこういう協力関係がもっともっと多くなりますよ」
ゴン「そうそう。文句言わない!」
風間「はいはい…。分かりましたっと」

たこ焼きをつまみながら笑顔で言うゴンに、
風間大介は頭が上がらないとばかりに自慢の長髪をかく。
加賀美新は事件現場のビルを睨み、自分に気合を入れていた。

ミズキ「元ZECTライダーズの協力に感謝します。
 頼りにしてますね」
風間「おお、お譲さん…。
 あなたのような美人に会えるなんて、
 私もわざわざ大阪まで来た甲斐があったというものです。
 今度よろしければ私のメイクアップを…」
コバ「こらこら、何ミズキ隊員をナンパしてんだよ」

DASHのコイシカワ・ミズキ隊員とコバ・ケンジロウ隊員は、
風間の軟派な態度に少したじろぎつつ、
GUYS JAPAN直属の主力メンバーとしてこちらも気合十分である。

ミズキ「さあ、行きましょう」
コバ「よ~し!」
加賀美「変身!」――Henshin!!
風間「変身!」――Henshin!!

ガタックゼクターとドレイクゼクターをそれぞれセットし、
加賀美はガタックに、風間はドレイクに変身する。

851

ビルは地下1階と2階が駐車場となる予定で、
既に1階はほぼ完成、2階が工事中の状態だった。
卵は地下2階で発見されたが、地下1階でも人が襲われ死亡している。

ガタック「俺達が先に行きます」
コバ「ああ、頼む」

防御力に優れたマスクドライダーシステムを装着したガタックが、
突入の先陣を買って出る。
その次にドレイク、それからコバ。
ミズキは生体探知機と駐車場の図面を見比べながら一番後ろからついて行く。
地下1階は塗装も完了していて、
壁に書かれた駐車スペースのナンバーから数字で場所を言い表すことが可能である。

ミズキ「右端…A-23の付近に生体反応あり!」
ガタック「了解。キャストオフ!」――Cast off!!
ドレイク「キャストオフ!」――Cast off!!

マスクドフォームの装甲を発破し、
二人のライダーはライダーフォームにチェンジする。

ガタック「クロックアップ!」――Clock up!!

時間流を遅滞させるクロックアップを使えば、
ガタックから見て敵はほぼ停止状態となり、
例え死角に気付かず接近したとしても奇襲を受けることはない。

ガタック「こいつか…。喰らえ!」

ミズキが特定した場所へクロックアップで移動したガタックは、
柱の陰に隠れた状態のまま動かない怪物に一撃を浴びせ、
殴り飛ばして皆の前に姿を露出させた。

ギャオス「キォォォ――!!」

禍々しい怪鳥のような化け物が、甲高い咆哮を地下駐車場に響かせた。
超音波怪獣ギャオスである。

ドレイク「現れましたね。気色悪い怪物め」

ドレイクがドレイクゼクターを連射。
コバとミズキもダッシュライザーで攻撃し、
体長3mほどのギャオスの幼体はたまらず絶命した。

ミズキ「まだいるわ! D-16!」
コバ「危ない!」
ガタック「うわっ!」

別の柱の陰から放たれた超音波メスがガタックを直撃!
ボディから煙を噴いてガタックは倒れた。
続けざまに照射された恐ろしく鋭利な超音波の刃物は、
倒された一匹目のギャオスの死体を床のアスファルトごと真っ二つに切り裂く。

ドレイク「ライダーシューティング!」――Rider shooting!!

ドレイクの必殺技・ライダーシューティングが発射され、
隠れている二匹目のギャオスを鉄筋の柱ごと爆砕した。

コバ「やった!」
ミズキ「この階にはもういないわ。
 後は一番下の、地下2階ね」
ドレイク「化け物どもの根城ってところですね」
ガタック「ようし…。行こう」

自動車用のスロープを下りて、
一同は最難関と思われる建設中の地下2階へ向かった。

852

○剣桃太郎→ゴジラ・ラドン対策の指揮を取る。
○土橋竜三→ゴジラの行方を追っている。
○山根健吉→ラドンの動向を監視している。
○加賀美新&風間大介→大阪でDASHのギャオス殲滅作戦に協力。
○ゴン→風間大介について大阪へ来ている。
○コイシカワ・ミズキ&コバ・ケンジロウ→大阪でギャオス殲滅作戦を行なう。
●ギャオス→大阪・梅田で建設中の地下駐車場で卵が孵化。
        仮面ライダーガタックとドレイクに攻撃され幼体二体が倒される。

【今回の新規登場】
○風間大介=仮面ライダードレイク(仮面ライダーカブト)
 ドレイクゼクターの資格者。トンボをモチーフにした銃撃戦主体の仮面ライダーで、
 必殺技はライダーシューティング。
 職業はメイクアップアーティストで、メイク道具をギターケースに入れていつも持ち歩いている。
 女性に目がないフェミニスト。記憶喪失の少女ゴンを連れ歩き、保護者として守っている。
 飄々とした自由気ままな性格。

○ゴン(仮面ライダーカブト)
 風間大介と行動を共にしている少女。過去にワームに襲われて母・順子とはぐれ、
記憶喪失になったところを大介に保護された。

「ゴン」は名前を忘れた彼女に大介がつけた名で、本名は高山百合子。

●超音波怪獣ギャオス(大怪獣空中戦 ガメラ対ギャオス/ガメラ 大怪獣空中決戦)
 フォッサマグナ付近の地下空洞で眠っていた翼を持つ怪獣。
 武器は超音波メス。肉食で人間を常食とする。超古代文明の遺伝子工学によって生み出され、
 その目的は増え過ぎた人口を減らすためとも言われる。性転換と単為生殖が可能。夜行性で
 光や炎を嫌い、胸から黄色い煙を出して炎を鎮火する。


『ゴジラVSギャオス 地対空大決戦』-2

作者・凱聖クールギン

853

***和歌山県・太地町***

熊野灘に突き出た紀伊半島の太地町は、捕鯨の町として知られる。
そんなこの町の浜辺に、捕ったわけでもないのに鯨が次々と打ち上げられてきた。
天変地異の前触れかと町の人々は恐れおののき、
動物愛護運動家らは鯨の無惨な大量死にヒステリックな嘆き声を上げる。
そんな時、沖の方で巨大な水飛沫が上がった。

ゴジラ「ギャァォォ――ン!!」

沖の海面をうねらせて、ゴジラが上半身を水面に出した。
鯨はこのゴジラから逃げようとしてパニックを起こし、浜に乗り上げたのだ。
大戸島上陸以来、太平洋で消息不明となっていたゴジラは、
遂に紀伊半島の南端に姿を現した。

ゴジラ「グォゥゥ――!!」

ゴジラは陸へ向かってゆっくりと迫りつつある。
直ちに町民の避難が開始された。


***東京・内閣安全保障室***

土橋「総理! 紀伊半島南岸にゴジラ出現です!」
桃太郎「とうとう来たか…!
 非常事態宣言を発令しろ!」

待機していた自衛隊の各部隊に出動命令が出され、
同時に付近一帯へは避難命令が発令された。


***和歌山県・太地町***

ゴジラ「ギャォォ――ン!!」

ゆっくりと陸へ近付いてきたゴジラに自衛隊の攻撃が開始された。
F-15戦闘機が空から攻撃し、
戦艦しらさぎが背後に回って海上から攻撃する。

ゴジラ「ギャォォ――ン!!」

背鰭を発光させ、ゴジラは放射能熱線を吐いて上空の編隊を焼き払う。
すぐさま振り返り、しらさぎにも同じく熱線を見舞って撃沈した。
雄叫びを上げる怪獣王は上陸を諦め、
そのまま潜水してどこかへ泳ぎ去ろうとする。

土橋「奴を見失うな!
 潜水艇を発進させて尾行させろ!」

海上自衛隊の潜水艇がゴジラを追尾する。
ゴジラはゆっくりと紀伊半島を西へ回り、
大阪湾へ入ろうとしていた。

854 

***大阪・梅田***

ガタック「で、でかい…!」
ミズキ「きっと他の個体より孵化が早かったんだわ。
 かなり成長してる…」

地下2階へ踏み込んだ一同は、
そこにいた三匹目のギャオスの大きさに息を呑んだ。
天井に頭がつかえ、この狭い空間では身動きが取れないほどに大きく成長している。

ドレイク「動けないなら、格好の的ですね。
 隠れたところを探す必要もない」
コバ「一気に殲滅するぞ!」
ガタック「よし…プットオン!」――Put on!!

再度マスクドフォームへ戻るガタックとドレイク。
ガタックバルカン、ドレイクゼクター、ダッシュライザーが同時に撃ち込まれるが、
ギャオスは物ともせず超音波メスを吐いて反撃する。

ガタック「危ない!」

ガタックとドレイクが盾となり、ミズキとコバを守った。
マスクドフォームの厚い装甲も耐え切れず傷だらけになる。

ガタック「キャストオフ!」――Cast off!!

怒ったガタックは再びキャストオフ。
ガタックダブルカリバーを抜いてギャオスに斬りかかり、
右足に一撃を叩き込んだ。

ガタック「ライダーカッティング!!」――Rider cutting!!

ギャオスの右足首が切り落とされて床に転がる。
激痛を受けたギャオスは絶叫して飛び跳ね、
その勢いで天井を突き破るとビルの外へと飛び出してしまった。

ガタック「しまった…!」
ミズキ「市街地で暴れたりしたら、大変なことになるわ」

ガタックは直ちにガタックエクステンダーに跨り、
ギャオスを追跡した。



○加賀美新→ギャオスを負傷させるが逃げられてしまい、追跡。
△ゴジラ→和歌山県太地町の沖合に出現。戦艦しらさぎを撃沈し、大阪方面へ移動。
●ギャオス→ガタックに右脚を切り落とされ、地下駐車場の天井を破って脱出。


『ゴジラVSギャオス 地対空大決戦』-3

作者・凱聖クールギン

855

***大阪・住吉***

飛び去ったギャオスをガタックエクステンダーで追うガタックだが、
敢えなく見失ってしまった。

ガタック「どこへ行ったんだ…!?」

やむを得ず一旦降下し、マシンを停めるガタック。
するとその横に、買い物袋を手に下げて悠然と立ち尽くしている男が一人…。

ガタック「て、天道…!?」
天道「相変わらず忙しないな。探し物か?」
ガタック「ああ、怪獣だよ。
 それにしても、お前も来てくれてたのか。
 てっきりGUYS JAPANの協力要請を断ったままだと思ってたのに」
天道「俺はお好み焼きのソースを買いに来ただけだ。
 本場大阪秘伝の濃厚ソース、必ずその味の秘密を解き明かし、
 俺の手で作れるようにしてみせる」
ガタック「そ、それより、怪獣を探さないと!
 どこに行ったか、見なかったか」

言われて天道総司はスッと天を指差す。
ギャオスがいる方向を指しているのかとガタックは空を見上げたがそうではなく、
天道はいつもお決まりのポーズを取ったまでだった。

天道「おばあちゃんは言っていた…。
 料理の仕方を知るには、まず食材を知ることだ、ってな。
 奴は光が苦手な夜行性だ。この晴れた昼間に、
 空をいつまでも飛び回っているわけがないだろう。
 …あそこの倉庫に逃げ込んだぞ」

天道が指差した方向に行ってみると、
確かにギャオスが逃げ込んだらしく、
倉庫の入口が突き破られて大穴が開いている。
中からは呻き声のような咆哮が断続的に聞こえてくる。

天道「変身!」――Henshin!!

天道は飛んで来たカブトゼクターを掴んでベルトに差し込み、
仮面ライダーカブトに変身した。

ガタック「奴は足をケガしている。一気に片をつけるぞ」
カブト「いいだろう。
 光を厭う闇の怪物、俺という太陽の光で焼き尽くしてやる」

カブトはまた天を指差した。
太陽は既に傾いている。早く倒さなければ夜になり、
夜行性のギャオスが自由に外で活動できる時間となってしまう。

カブト「行くぞ」

カブトとガタックが倉庫へ足を踏み出した瞬間、
取り巻くような殺気が二人を襲った。

アリコマンド「ケーイ!!」
ガタック「何だ、こいつら…!」

ネオショッカー戦闘員・アリコマンドの群れが物陰から湧き出るように現れ、
二人を取り囲んだ。

サイダンプ「出たな、仮面ライダー!」
クラゲロン「あの倉庫を破壊したのは貴様らか!?」

現れたネオショッカー怪人サイダンプとクラゲロンが
肩を並べてゆっくりと二人に迫る。

ガタック「何だお前達は!?」
クラゲロン「俺は香港・九竜島からやって来たクラゲロン!」
サイダンプ「インドはガンジスの生まれ、
 象も逃げ出すサイダンプ様とは俺のことよ!」
クラゲロン「貴様ら、ここをネオショッカーのシマと知って荒らしに来たのか?」
サイダンプ「四国砲撃作戦の失敗に続いて大阪のアジトまで襲われたんじゃ、
 俺達ネオショッカーのメンツが立たねえ!」
ガタック「おい…。あの倉庫は俺達が攻撃したと思ってるらしいぞ」
カブト「らしいな…。とんだ邪魔が現れたようだ」
サイダンプ「やれい!!」

怪人達の指令でアリコマンドが襲いかかる。
その間に、陽はいよいよ暮れようとしていた。

856

ガタック「どけ! あの倉庫にいるギャオスが暴れ出したら、
 お前達だって無事じゃ済まないぞ!」
サイダンプ「フン、そんな手に引っ掛かるか!」
クラゲロン「騙すなら、もっとマシな嘘を突くんだな」
ガタック「くっ…。嘘じゃないってのに」
カブト「時間がない。
 クロックアップで一気に片をつけるぞ」
ガタック「分かった。クロックアップ!」
 ――Clock up!!
カブト「クロックアップ!」
 ――Clock up!!

時間流を変える超高速移動であっと言う間にアリコマンドの群れを蹴散らし、
そのまま怪人達に攻撃を仕掛けるカブトとガタック。

カブト「くっ…!」
ガタック「効かない…?」
サイダンプ「おおっと、今何をした!?」
クラゲロン「瞬間移動か? なかなか粋な術を使うな」

クロックアップから繰り出した攻撃は二体の怪人にほとんど効果がなかった。
クロックオーバーしたカブトはクラゲロンにパンチの連打を見舞うが、
柔らかいクラゲロンの肉体は衝撃を全て吸収してしまう。
ガタックもサイダンプに猛攻を浴びせるが、
頑丈なサイダンプのボディは耐え切ってビクともしない。

クラゲロン「さあ、ライダーキックを見せてみろ」
サイダンプ「お前らのライダーキックはどんなもんだ!?」
カブト「望み通り、見せてやろう」
 ――1・2・3
ガタック「行くぞ!」
 ――1・2・3
カブト&ガタック「ライダーキック!」
 ――Rider kick!!

カブトとガタックはタキオン粒子を込めた必殺のライダーキックを放つが、
クラゲロンは軟体でトランポリンのようにカブトのキックを跳ね返し、
サイダンプは尻尾から地面に刺した支え棒で強靭な体を固定して
ガタックのキックを押し返した。

ガタック「うわっ!!」
カブト「くっ…!」
サイダンプ「フハハハハ!!
 どうした仮面ライダーども!!」
クラゲロン「貴様らの力はそんなものか!」
ガタック「くそっ、太陽が…!」

太陽はどんどん沈んで行く。
夕陽が辺り一帯を赤く照らす中、
クラゲロンはムチ状の長い腕でカブトを打ちのめし、
サイダンプは倒れたガタックを上から踏みつける。
ダブルライダーのボディが白煙を上げ始めた。

サイダンプ「オラァ! どうした仮面ライダー!」
クラゲロン「どうやら最期の時が来たようだな~!」
カブト「お前達、俺達を侮っているな」
ガタック「こうなったら、奥の手だ」
カブト&ガタック「ハイパーキャストオフ」――Hyper cast off!!

ピンチに陥った二人は未来からハイパーゼクターを召喚。
ハイパーフォームに超変身した。

サイダンプ「ぬっ!?」
クラゲロン「やや、何事!?」

パワーアップした二人のパンチとキックは
クラゲロンの軟体さえ押し潰し、サイダンプの鉄壁のボディをも打ち砕く。
旗色は一変し、ライダー達はそれまで無効化されていた格闘戦で押しまくるようになった。

カブト「止めだ」
 ――Maximum rider power 1・2・3
ガタック「喰らえ!」
 ――Maximum rider power 1・2・3
カブト・ガタック「ライダーキック
 ――
Rider kick!!
クラゲロン「ぐあ~っ! サイダンプ~!!」
サイダンプ「うおお~っ! クラゲロ~ン!!」

相棒の名をそれぞれ叫びながら、二体の怪人は爆死した。
太陽は間もなく、山の彼方へ沈もうとしている。
時間がない…!

857

○天道総司→大阪にお好み焼きのソースを買いに来ていた。クラゲロンを倒す。
○加賀美新→サイダンプを倒す。
●クラゲロン→仮面ライダーカブトに倒される。
●サイダンプ→仮面ライダーガタックに倒される。

【今回の新規登場】
●クラゲロン(新・仮面ライダー)
 香港・九竜島からやってきたクラゲの改造人間。
 軟体質で、相手の攻撃を吸収して無効化してしまう。
 毒子クラゲを使った大量虐殺を得意とする智略家。

●サイダンプ(新・仮面ライダー)
 インドのガンジス川流域からやってきたサイの改造人間。
 凄まじい怪力を誇り、頑強なボディと尻尾の支え棒でどんな攻撃にも耐え切ってしまう。
 ダム破壊の名人で、インドでは多くの被害を発生させてきた。


『ゴジラVSギャオス 地対空大決戦』-4

作者・凱聖クールギン

858

***大阪・住吉***

戦いを終えたカブトとガタックの所へ、
DASHのミズキとコバ両隊員とドレイクが駆け寄って来る。

ミズキ「大丈夫ですか!?」
ガタック「ああ…。怪獣はあそこに」
コバ「今、陸上自衛隊に連絡した。
 もうすぐ発破作戦がスタンバイされる」
ドレイク「もうじき陽が暮れますね」
カブト「時間がないぞ。急げ」

夕暮れの薄明かりだけが残る中、
自衛隊員達によって倉庫の壁と屋根にN2爆雷がセットされ、
倉庫ごと中のギャオスを爆破する作戦が準備された。
ギャオスはまだ暗さが十分でないのか、片足を切られたせいで動けないのか、
時折おぞましい呻き声を響かせるばかりで、妨害しようと外へは出て来ない。

ミズキ「準備完了ね」
コバ「ようし…。発破!!」

太陽が丁度沈んだその時、地面を抉るほどの大爆発が起こり、
仕掛けられたN2爆雷が倉庫を木端微塵に吹き飛ばした。

ガタック「やった…!?」
カブト「いや…!」

ギャオス「キォォォ――!!」

左の腕と翼を吹き飛ばされたギャオスが爆煙の中で咆え猛る。
身長は既に30mほどに成長していた。
爆発で左半身を根こそぎ失う重傷を負いながらも、絶命には至っていない。

ミズキ「足が、治ってる!?」
ガタック「そんな、馬鹿な…!」

ガタックに切断されたはずの右脚は元に戻っている。
恐るべき再生能力を持つギャオスは、
爆破された左半身も見る見るうちに胴体から生えさせ、
数分の間に五体満足の身体に回復してしまった。

コバ「まずい!」
ドレイク「何て化け物なんだ…!」

コバとミズキのダッシュライザー、ドレイクのドレイクゼクターが一斉射撃を浴びせるが、
もはやそれが通用するギャオスではなかった。
レーザービームの連射をものともせず、羽の突風で周囲を圧倒する。

ギャオス「キォォォォ!!」

大きく咆えたギャオスは一際強く羽ばたいて飛び立ち、
西の空へ消えて行った。

859

***大阪湾・海底***

紀伊半島に沿って海中を北上したゴジラは、とうとう大阪湾内に侵入した。
ゴジラの大阪上陸を許せば大被害が出てしまう。
決戦場の見立てを誤り、大阪ビジネスパークを瓦礫の山にした
ビオランテ事件の轍をまた踏むわけには行かない。
黒木翔特佐は先手を打ってゴジラの上陸を阻止すべく、
メカゴジラでゴジラに水中戦を挑んだ。

黒木「ゴジラとの距離、現在700m。
 これより接近し撃滅にかかります」
土橋「水中は奴のホームグラウンドだ。
 十分用心して戦うんだぞ!」

海底をゆっくりと潜水するゴジラの姿をメカゴジラ正面のカメラが捉えた。
黒木特佐はスロットル・レバーを押し込み、速力を高める。

黒木「攻撃開始。メガ・バスター、ファイア!!」

メカゴジラの口からの熱線が、ゴジラを側面から狙撃した。
不意打ちを受けて怒ったゴジラがこちらを見据える。
メガ・バスターで猛爆を加えながら前進するメカゴジラ。
標的を逸れた一撃は巨大な岩を粉砕した。
ゴジラも放射能熱線を発射し、怒りの反撃に出る。

ゴジラ「ギャァォ――ン!!」
黒木「くっ!」

メカゴジラの機体が熱線を受けて大きく揺れた。
ボディのコーティングがエネルギーを吸収し、
プラズマ・グレネイドに集約して何万倍にも増幅する。

黒木「プラズマ・グレネイド、発射!!」

ゴジラの熱線を増幅した光線が撃ち返され、
海底の地形が変わるほどの大爆発でゴジラを吹き飛ばした。

土橋「ゴジラが逃げた…!」
黒木「追撃を開始します」

形勢不利と見てゴジラは逃走した。
例え土砂で海中が濁っていても、ソナーは正確に敵の位置を映し出す。
黒木は逃げるゴジラを追って西へメカゴジラを前進させた。

土橋「よしよし…。総理、メカゴジラは優勢に戦っていますよ」
桃太郎「だが、まだ油断はできんぞ。
 大阪上陸は阻止できたようだが、西には神戸や岡山がある」
黒木@通信「私はゴジラを神戸港に追い込んでそこで殲滅します。
 自衛隊を神戸港に集結させておいて下さい」
桃太郎「分かった。くれぐれも取り逃がすなよ」

860

***神戸・ポートアイランド***

神戸港を埋め立てて造成された人工島・ポートアイランド。
陸上自衛隊と地球連邦軍地上部隊はこの島に集結し、
ゴジラが現れるのを今や遅しと待ち構えていた。

曽根崎「大尉、自衛隊の黒木特佐からの連絡です。
 ゴジラが接近してきます」
佐々木「よし…。砲撃用意しろ!」

元Gフォース所属、地球連邦軍の佐々木拓也大尉が指揮する陸戦部隊が、
ポートアイランドの埠頭を所狭しと埋めている。
メーサー戦車、24連装ロケット砲車、E551ギガンテス、E651タイタン、
イプシロン装甲レールガンといった各種戦車が砲塔を並べ、
更に銃器を装備した自衛隊員と連邦軍のレンジャー兵達が配置について
メカゴジラがここへゴジラを追い込んできたところを大規模火力で殲滅する手筈である。

ゴジラ「ギャオ――ン!!」
曽根崎「ゴジラ出現!」

海面がうねり、ゴジラが姿を現した。
イプシロン装甲レールガン戦車に乗った曽根崎淳少尉が無線で叫ぶと同時に、
戦車部隊の砲塔がゴジラに照準を合わせる。

佐々木「ようし…。攻撃開始!」

佐々木大尉は自らもメーサー戦車に乗り込みゴジラを一斉攻撃した。
雨霰の如く浴びせられる榴弾とメーサービームの爆発が、
夜の港を眩しく照らす。
凄まじい猛爆を受けてゴジラは怒った。
背鰭を発光させ、放射能熱線を放って埠頭の戦車部隊を焼き払う。
そこへ、黒木特佐の操るメカゴジラがゴジラの背後に浮上し、
ゴジラの背中に目からのレーザーキャノンを撃ち込んだ。

佐々木「やっと来たか、黒木。遅かったぜ」
黒木「お待たせしました。佐々木大尉」

ジェットエンジンを吹かして海面から飛び出し、
そのまま飛行体勢に入ったメカゴジラはゴジラを掴むと、
持ち上げて上空からポートアイランドに叩き落とした。

黒木「4式レールガン、パラライズ・ミサイル、発射!」

土煙を上げて立ち上がったゴジラに、
メカゴジラは二種の武器を同時発射し、弾幕を張りながら接近する。
両肩から射出されるパラライズ・ミサイルは麻痺弾であり、
ゴジラの動きを鈍らせる効果が期待できる。

ゴジラ「ギャオ――ン!!」

レールガンのダメージも麻痺弾の効果もまるでないかのように、
雄叫びを上げたゴジラはメカゴジラに突進する。
格闘で応戦するメカゴジラ。
バックユニットのブースターで加速し移動するため、
動きの俊敏さではメカゴジラの方にやや分があるが、
ゴジラも鈍重そうな見かけによらず、存外に素早い身のこなしをする。

佐々木「やはり、奴は強い…」
土橋「頑張ってくれ、黒木特佐…!」

火花を散らして激しく殴り合うゴジラとメカゴジラを、
東京の作戦本部にいる土橋竜三らも固唾を呑んで見守っている。
パラライズ・ミサイルの麻痺効果がようやく出てきたのか、
ゴジラの動作は徐々に切れを失い、反応が鈍くなってメカゴジラに押され始めた。

黒木「メガ・バスター、発射!」

ゴジラをパンチの連続で怯ませたメカゴジラは
口からの熱線を至近距離で発射。
ゴジラは吹き飛ばされ、ビルに激突して倒れ込んだ。

麻生「黒木君、アブソリュート・ゼロで止めを刺すんだ!」
黒木「了解。アブソリュート・ゼロ、チャージ」

メカゴジラの胸部ハッチが展開し、
3式絶対零度砲(アブソリュート・ゼロ)の砲塔が現れる。

ゴジラ「グゥゥゥ…!」

瓦礫の中でもがくゴジラは立ち上がれない。
アブソリュート・ゼロの砲塔にエネルギーが収束し、青い稲妻が迸る。
メカゴジラは遂に、ゴジラに止めを刺そうとしていた。

861

○コイシカワ・ミズキ&コバ・ケンジロウ→ギャオス爆破作戦を自衛隊に要請。
○黒木翔→メカゴジラを駆ってゴジラと対決。
       ゴジラの大阪上陸を阻止し、神戸での戦いで追い詰める。
○佐々木拓也&曽根崎淳→神戸ポートアイランドで戦車部隊を率いゴジラを迎撃。
△ゴジラ→メカゴジラと戦いながら大阪湾から神戸ポートアイランドへ移動。
●ギャオス→自衛隊の爆破作戦に耐え、傷を再生させて飛び立つ。

【今回の新規登場】
○佐々木拓也(ゴジラVSメカゴジラ)
 Gフォース隊長。階級は大尉。
 メカゴジラの指揮官を務めた。部下を厳しく鍛える鬼隊長で、黒木翔特佐とは旧知の仲。

○曽根崎淳(ゴジラVSメカゴジラ)
 Gフォース隊員。階級は少尉。
 メカゴジラのガンナー兼シューターを務めた。


『龍騎VSミラーライダー』-1

作者・ユガミ博士

862

***東京都内・某公園***

真司「せいや!」シュシュ
亮「いいぞ、真司!」ボスボス
真司「とりゃ!」
亮「・・・よし、今日はここまででいいだろう。赤龍軒に戻ろう。」
真司「ありがとうございます、亮さん!」

公園で城戸真司はスパークリングの相手をしてもらっていた。相手は
かつてゴーマ族と戦った五星戦隊ダイレンジャーの1人、天火星亮。
亮と真司の関係―亮は真司の餃子、そして拳法の師匠であった。
以前、亮の作った餃子を食べた真司は弟子入り。仮面ライダーとしての
記憶を取り戻してからは、拳法を教わっていた。

亮「はい、特性餃子お待ち!」
真司「いただきます!・・・モグモグ・・・美味い。やっぱり亮さんには
   叶わないなぁ・・・。」
亮「いや~、真司の餃子も大分、美味しく出来ているよ。」
真司「ありがとうざいます。」

亮の餃子を食べて、感想を述べる真司だった。

山本アナウンサー『―続いて、先日地球連邦で発表された新部隊
 「ブレイバーズ」に関連するニュースです。』
真司「スーパーヒーローやスーパーロボット軍団の部隊、ブレイバーズ・・・
   やっぱり、亮さんも参加するんすか?」
亮「・・・分からん。だけどブレイバーズとか関係なく、誰かが傷つくなら
 俺はこの力を使うさ。」

テレビのニュースに流れた新部隊「ブレイバーズ」について、真司は亮に
参加するのか尋ねて、亮は答える。

山本アナウンサー『―発表に伴い、破嵐財閥や旋風寺コンツェルンを
 始めブレイバーズに協力する企業が続々と発表されています。』
亮「・・・真司はどうなんだ?」
真司「俺は・・・!?」

亮に答えようとした真司はテレビのニュースを見て驚いた。

真司「・・・すいません、亮さん。俺ちょっと行く所が出来ました。ごちそうさまでした。」
亮「お、おい真司!?」

真司は亮にお詫びを入れて、赤龍軒を出るのであった。

863

バイクを走らせる真司が向かうのは、ニュースに出ていたブレイバーズに
協力する企業の中に、自分と同じミラーワールドのライダーだった
高見沢逸郎の会社が載っていたのであった。自分と敵対して脱落した
高見沢がライダーとなっているのか確かめるべく真司はバイクを加速させる。

キィーン

真司「く!?この音は。」
ギガゼール「グルルル!」
真司「うわぁぁぁ!」

モンスターの気配がした時に聞こえる音を聞いた後、窓ガラスから飛び出した
ガゼル型モンスター・ギガゼールが真司に襲い掛かり、バイクごとミラーワールド
に引きずり込まれてしまう。

***ミラーワールド***

真司「うおっと!」ドサァ

ミラーワールドに引きずり込まれた真司は倒れてしまう。

ガイ「久しぶりだね、城戸真司君。」
タイガ「今度こそ、ここで始末してもらうよ。」
インペラー「・・・。」

真司の前に現れたのは仮面ライダーガイ、仮面ライダータイガ、そして
仮面ライダーインペラーだった。

真司「・・・佐野、お前もなのか!?」
インペラー「・・・すいません、先輩。これも俺の幸せ為なんでね!」
真司「くっ!」

インペラーはギガゼール達ガゼル型モンスターに真司を襲わせる。変身しようと
するが、ギガゼールに邪魔されて変身が出来ない。そうしているうちに、
真司の体が消え始めた。

タイガ「死ね、城戸真司!」
真司「くっ!」

タイガは白召斧デストバイザーを振りかざす。ピンチになる真司だが・・・

“HOLD VENT”

タイガ「ぐわぁ!」
インペラー「うわぁ!」
ガイ「誰だ!?」

3人を攻撃したのは、なんと高見沢が変身する仮面ライダーベルデだった。

ベルデ「今だ、城戸。変身しろ!」
真司「お、応!変身!」ガシャーン

ベルデの登場に戸惑いながらも、Vバックルにデッキを入れて龍騎
に変身する。

ガイ「相手が彼だと、こっちも苦しいね。撤退だ。」
タイガ「クソッ。」
インペラー「お前ら、足止めしろよ!」

3人はその場にギガゼール2体を残して、撤退する。

龍騎「しゃあっ!」
ベルデ「喰らえ!」

龍騎とベルデはそれぞれ、ギガゼールを相手に奮戦。

バイザーの音声「「FINAL VENT」」

龍騎「はぁぁぁぁ!」
ギガゼール「!?」

龍騎は腰を低く落としてから高く飛び、空中で回転しながら無双龍
ドラグレッダーの炎を纏って、必殺の「ドラゴンライダーキック」を
ギガゼールに繰り出して、ギガゼールは消滅。ドラグレッダーはその
エネルギーを食った。

ベルデ「ふん!」
ギガゼール「!?」

一方、ベルデは舌召糸バイオバイザーにファイナルベントカードを装填。
現れたバイオグリードが伸ばした舌は両脚に巻きつけて振り子の要領で
相手を捕らえ、空高くから相手にパイルドライバーを喰らわす必殺の
「デスパニッシュ」をギガゼールに喰らわし、消滅した。

龍騎「・・・」
ベルデ「とりあえず、俺のオフィスに来てくれ。」

864

***高見沢グループ本社・社長室***

ミラーワールドから戻り、高見沢の社長室に来た信司は警戒しながら、
高見沢から何故、自分を助けたのか話を聞いた。曰く「一度死んだ事で
反省し、ブレイバーズに協力をするのも罪滅ぼしだという。」

真司「・・・。」
高見沢「信用していない顔だな・・・。まぁ、そうなるよな。
   だが、俺はこのライダーの力をGショッカーとの戦いに使うつもりだ。」

その後、真司は一応の納得をして社長室を出て行った。そしてしばらくすると、
変身を解いた芝浦、東条、佐野の3人が入ってきた。

高見沢「先程はご苦労だったな。」
芝浦「あれで騙されますかねぇ?」」
高見沢「まぁ、まだ警戒しているからな。だが、これからだ。」
佐野「・・・。」
東条「どうしたんだい?顔が青いよ。」
佐野「い、いや何でもない。」

佐野満―かつて仮面ライダーインペラーとなって、金の為にライダーになった
彼だが、父親が死んだ事でその会社を受け継ぎ、なおかつ婚約者も出来て
幸せを掴みライダーを辞めようとしたがそれが叶わず、悲惨な最期を迎えてしまった。
歴史が変わり、父親が死なない歴史となり、その影響でフリーターのままであった。
そして、高見沢に雇われて今に至るのだが・・・一度死んだ事があるので、
内心ライダーを辞めたいと思っていた。(なにより、自分が死ぬ原因となった
東条がいるので、一層強く思っている。)

佐野「(はぁ~、俺どうなるんだろう。)」

佐野は内心、ため息をついて今後の自分を考えるのであった。

○山本アナウンサー・・・「ブレイバーズ」に関するニュースを伝える。
○天火星亮→城戸真司に稽古をつける。
○城戸真司→ガイ、タイガ、インペラーに襲われてベルデに助けられる。
     ベルデ/高見沢を警戒する。
●高見沢逸郎→真司を騙すべく、ガイ、タイガ、インペラーに襲わせて真司を助ける。
●芝浦淳→真司を襲う。
●東条悟→真司を襲う。
△佐野満→高見沢に雇われ、真司を襲う。内心、ライダーを辞めたいと思っている。
●ギガゼール→真司を襲い、2体倒される。

【今回の新登場】
○天火星亮=リュウレンジャー(五星戦隊ダイレンジャー)
リュウレンジャーに変身するダイレンジャーの1人。世界一の餃子を作るのが夢で
中華料理屋「山海閣」で働いていた所、ダイレンジャーに選ばれる。
実は父親はダイ族を裏切りゴーマ族についた鉄面避張遼。戦いを終えた現在、念願の
「赤龍軒」を開店した。

△佐野満=仮面ライダーインペラー(仮面ライダー龍騎)
「幸せ」になるために仮面ライダーとなったフリーター。契約したモンスターは
 ギガゼール。金に欲深く警備員のバイトでチップを要求してんばかりだった。
 ライダーになると、自分を売り込み、真司や香川教授に接触して、高額を払う
 陣営についていたが、父親が死に会社の社長就任と婚約者が出来た事により、
 ライダーを辞めようとするも、それが叶わず最後はタイガによってミラーワールドで消滅した。

●ギガゼール(仮面ライダー龍騎)
 佐野満と契約しているガゼル型モンスター。複数の個体が存在している。


『龍騎VSミラーライダー』-2

作者・ユガミ博士

865

***赤龍軒***

蓮「馬鹿か?」
手塚「馬鹿だな。」
霧島「馬鹿ね。」
北岡「馬鹿だねぇ。」
真司「いやいや、お前ら馬鹿馬鹿言い過ぎだろ!ていうか、北村
   お前何でいるんだよ!」

先程の出来事を蓮達に伝えるべく、真司は赤龍軒に来るように
召集をかけたが、伝えられて最初の第1声がこれだった。そして
真司は呼んでもいないのに何故、いるのか北村に問いかけた。

北岡「俺は、ただ吾郎ちゃんが美味い餃子があるっていうから、来ただけだよ。」
吾郎「本当は、前に高見沢グループと裁判をしたのですが、先生が高見沢側に
  負けてしまって・・・。」
北岡「吾郎ちゃん、余計な事は言わなくていいの。」

どうやら、どこで聞いたか分からないが以前裁判に負けてしまったので、
高見沢に腹いせをしたいから来たようである。

霧島「ふふ、いい気味よ。」
北岡「あのねぇ、俺だって以前かは全うに生きているつもりなんだよ。
  第一、お姉さん生きているでしょ。」
霧島「それとこれとは別よ!」
亮「まぁまぁ。」

前回の歴史からの因縁でどうにも、ウマが合わない霧島と北村を
亮がなだめる。

亮「だが真司・・・言っちゃぁ悪いが、騙されていると思うぞ。」
真司「亮さんまで・・・俺だって、半分は信じられないと思っていますよ。」

師である亮にまで馬鹿呼ばわりされたので、へこむ真司だったが今でも
半信半疑である事を伝える。

蓮「だが、相手はあの高見沢や芝浦だ。絶対に何か企んでいる。」
???「話は聞かせてもらった。」

蓮が、高見沢達に疑いをかけている時、奥の席に座っていた1人の客が
近づいてきた。

 

866

手塚「お前は?」
後藤「警視庁に勤めている後藤慎太郎だ。そして、火野・・・
   いや、仮面ライダーオーズの仲間でバースの装着者をしている。」
霧島「警察!?」
真司「オーズ・・・ハッ!あのメダルを使うライダーの事か。」

近づいで来た客-元鴻上ファウンデーション所属ライドベンダー隊の
隊長で、仮面ライダーバースの装着者である後藤慎太郎、現在警察に復帰した
彼は自分の身分を説明する。真司もあまり話はしていないが、オーズとは
過去何度か共闘しているが、バースの方は知らなかった。

後藤「高見沢に近づくのは、危険だ。」
蓮「何か、知っているのか?」
後藤「最近高見沢グループについて、良くない噂があるのだが
  それを調べていた警官や公安の何人かが消息を絶っている。」
真司「何だって!?」

後藤は真司達に高見沢グループを調べている者が行方不明である事を
知らせる。

北岡「それは・・・すっごく怪しいねぇ。」
真司「だったら、ブレイバーズとか危ないんじゃあ・・・。」
後藤「私の知人によれば、破嵐財閥や旋風寺コンツェルンも高見沢グループ
   には警戒をしているのだが・・・今の所、証拠が無い。」
真司「・・・。」
蓮「・・・。」
霧島「・・・。」
手塚「・・・。」
北岡「証拠が無いから、ブレイバーズの協力から手を引かせる訳には
  いかない。難儀だねぇ。」

○城戸真司→高見沢との一件を蓮達に話す。
○秋山蓮→高見沢に疑念を持つ。
○手塚海之→高見沢に疑念を持つ。
○霧島美穂→高見沢に疑念を持つ。
○北岡秀一→高見沢と因縁があるので、真司達の前に現れる。
○後藤慎太郎→高見沢グループの黒い噂を話す。

【今回の新登場】
○後藤慎太郎=仮面ライダーバース(仮面ライダーオーズ)
鴻上ファウンデーション所属第1部隊ライドベンダー隊隊長。元々はエリート警察官
だったが、世界平和を実現する為に警察を休職し、ライドベンダー隊の隊長となる。
当初は真面目すぎる為、火野英児達を不満に思っていたが、初代バース装着者
伊達明との出会いやクスクシエのアルバイトを切欠に態度が軟化、伊達から2代目バースの
装着者となる。現在は警察に復帰している。


『真っ赤な太陽 ダンクーガを探せ』-1

作者・ユガミ博士

867

***アフリカ・サバンナ***

先日、地球連邦政府から発表された新部隊「ブレイバーズ」。
しかし、世界各地ではGショッカーの脅威は衰えていなかった。
ここアフリカのサバンナでも、地球連邦軍とGショッカーの戦いが起きていた。

ダダダダ

日輪仮面「ははは、撃てー、撃てー!連邦軍なぞ我々の敵ではないぞ!」
ゾルダー「オイ、オイ。」

Gショッカー・アフリカ支部を任されている黒十字軍の幹部・日輪仮面が
部下のゾルダーを率いて、連邦軍を攻撃。軍用ジープにゾルダーが乗って
攻撃するだけでなく、どこで仕入れたのかザクを始めとするMSやAS、
各地の紛争地域で使用されるジェノサイドロンを戦線に投入していた。

剣持「くっ、負傷者はすぐに下がらせて手当てを受けさせろ!」

かつてレッドマフラー隊隊長として、ブレイン党と戦った剣持保は、
三輪防人の横槍で危険なアフリカ戦線に飛ばされていた。日本から
三輪一派が撤退した今、その気になればいつでもレッドマフラー隊に復帰できるのだが、
まだ黒十字軍と決着がついていない為、途中で戦場を放り出すことを潔しとせず、
自ら望んで日本に帰国せずにアフリカ戦線に留まっていた。

連邦兵「剣持隊長、このままでは戦線を維持できません。」
剣持「Gショッカーめ・・・。」

苦しい戦線に顔を険しくなる剣持。そこへ・・・

葵「ダン・マグナム!」ダダダダ

上空からGショッカーを攻撃するのは、ワシ型VBM(ヴァリアブル・ビースト・マシーン)
ノヴァイーグルに乗ったチームDの一人、飛鷹葵だった。

ズギュン
くらら「私の後ろに立たない事ね。」
朔哉「チェンジ・ライノス、アグレッシブビースト!」グシャァ

同じくチームDの館華くららと加門朔哉は自身のマシンである
ノヴァライガーとノヴァライノスをアグレッシブ・ビースト・モードにして攻撃する。

ジョニー「ミサイル・デトネイター!・・・エイーダ、大丈夫ですか?」
エイーダ「はい、ジョニーさん!アブソリュート・ハリケーン。」

ジョニー・バーネットと恋人のエイーダ・ロッサはノヴァエレファントと
アールダイガンで互いをカバーしながら、攻撃していく。

ピピ
田中司令『大丈夫ですか?剣持隊長。』
剣持「田中司令、チームDの救援ありがとうございます。」

剣持はチームDの司令である田中からの連絡を受ける。


ゾルダー「日輪仮面様、こちらの戦力が・・・。」
日輪仮面「仕方がない・・・撤退だ!」

チームDの登場により、日輪仮面達は撤退する。

***地球連邦軍・アフリカ基地***

戦いを終えて、チームDの基地であり、旗艦であるドラゴンハイブが
アフリカ基地に降りた。

剣持「ありがとうございます、チームDのおかげで戦線を保つ事ができました。」
田中司令「いえいえ、当然の事をしたまでです。」

基地の中に入った田中司令、F.Sは剣持と握手をする。

F.S「ところで、剣持隊長。アフリカの状況ですが・・・。」
剣持「はい、Gショッカーはアフリカを黒十字軍の日輪仮面に任せて、
  現地の住民を捕らえて、兵器開発とダイヤモンド鉱脈の発掘を行わせています。」
田中司令「では、獣戦機隊は・・・。」
剣持「ええ、彼らも捕らわれている筈です。しかし基地の所在が掴めず・・・。」

チームDがアフリカへ来た目的は、消息不明となった獣戦機隊を探す為である。
剣持はGショッカーに捕らえられているであろうと推測するが、Gショッカーの
巧妙さによって、アフリカ基地の所在が不明で救出が困難だった。

田中司令「これは、難儀ですねぇ。」

田中司令は頬を掻きながら、アフリカ戦線での厄介さを吐露するであった。

868

***アフリカ・Gショッカー秘密基地***

ジャングルの奥地にあるGショッカーのアフリカ秘密基地。そこでは、
捕らえられた現地の住民や連邦軍人が兵器の開発及びダイヤモンドの
発掘の労働が行われていた。

ゴールデン仮面大将軍『アフリカ基地の方に変わりはないか?日輪仮面。』
日輪仮面「は、着々とアフリカをGショッカーの支配下においています。」

日輪仮面は上官であるゴールデン仮面大将軍に定期連絡を行っていた。
現在、ゴールデン仮面大将軍は近衛兵団の副将として無幻城に常駐していた。

ゴールデン仮面大将軍『捕らえた獣戦機隊は?』
日輪仮面「はい。厳重に牢獄に捕らえ、奴らの兵器であるダンクーガの解析を
 行っています。」
ゴールデン仮面大将軍「よろしい。吉報を待っている。」

連絡を終えて、ゴールデン仮面大将軍は通信を切った。

日輪仮面「・・・ふん、偉そうに。今にその地位を手に入れてやる。」
???「通信は終わったか?」
???「全く、この世界は便利な物があるものだな。」
日輪仮面「サハラ将軍、それに毛利元就か。」

通信が切れたのを確認し、日輪仮面は途端に態度を変える。
そして、日輪仮面の元にやってきたのは、犯罪組織クライムの四天王の一人で、
サハラ将軍、そしてもう一人は時空クレバスを越えて現代に来た別世界の戦国時代
(おそらく、魍魎界)の武将、毛利元就だった。サハラ将軍は黒十字軍の残党である
ゾルダーを配下にしていた縁で、日輪仮面と同様アフリカ基地及びサハラ砂漠の
担当をしていた。一方、毛利元就は自身の安全と自国安芸の安寧を保障してもらうため、
Gショッカーに協力し、新兵器の開発を指揮していた。

日輪仮面「ダイヤモンドの方は?」
サハラ将軍「ああ、密輸はクライムの十八番だ。政財界のお偉方に高く
  売れているよ。」
毛利元就「我が指揮する兵器開発の方も、今しがた完成した。
  次の戦までに配備しよう。」
日輪仮面「そうか。ふふふ、連邦軍め、今に見てろよ!」

日輪仮面は次の戦闘に投入される新兵器に苦しめられる連邦軍の姿を
想像して、笑みを浮かべる。

サハラ将軍「ところで、日輪仮面。どうやら、この秘密基地を嗅ぎ付けた
   鼠がいるらしい。」
日輪仮面「何!?」

***Gショッカー秘密基地・廊下***

秘密基地の内部にある廊下。そこにゾルダーが警備していたが・・・。

???「・・・」
ゾルダー「!?」
???「ふぅー、捕らえられている人達は何処なのだ?」

ゾルダーを気絶させたこの人物は何者か?次回を待て。

869

○剣持保→三輪防人の横槍でアフリカ戦線に飛ばされる。現在、日輪仮面
      率いるGショッカーと戦闘。
○チームD→消息不明となった獣戦機隊を探しに、アフリカへ。連邦軍に加勢する。
●日輪仮面→ゾルダーを率いて、戦闘の指揮を執る。
●ゴールデン仮面大将軍→日輪仮面と連絡をとる。
●サハラ将軍→ダイヤモンドの密輸を行っている。
△毛利元就→日輪仮面に協力し、新兵器の開発を行っている。

【今回の新登場】
○剣持保(大鉄人17)
殉職した前隊長・中井に代わってレッドマフラー隊の隊長に就任。
「鬼の剣持」と呼ばれており、その厳しさは相当のものだが、思いやりもあり、
かなりの切れ者で頼れる男。陸上自衛隊レンジャー部隊特殊課に在籍していた
事があり、その頃からブレイン党の幹部キャプテンゴメスとはライバル同士。

○飛鷹葵(獣装機攻ダンクーガノヴァ)
ノヴァイーグルのパイロット及びダンクーガノヴァのメインパイロット。
ファッションモデル兼レーサーで、あまり物事に執着しないサバサバした性格。
実は託児ポストに預けられた事実上の孤児で、そのため自分が心から必要と
される事を無意識的に信じられないという状態にあった。因みにプラモデラーでもある。

○館華くらら(獣装機攻ダンクーガノヴァ)
ノヴァライガーのパイロット。優秀な麻薬捜査官で、裏社会にも知られている。
性格はクールだが、内心熱い心を秘めている。その反面、本業以外には
無頓着な所がある。ヨーロッパの王族出身で幼少の頃、双子の妹と生き別れに
なった後スラムで育ったらしいが、詳しい事は不明。

○加門朔哉(獣装機攻ダンクーガノヴァ)
ノヴァライノスのパイロット。世界最大の複合企業「カモン・グループ」の
御曹司だが、それを嫌い東京の公園でホームレスをしていた。
「やってやる~」が口癖だが他のメンバーに先に言われてしまう。
イザベル・クロンカイトと出会い、彼女の助手となる。

○ジョニー・バーネット(獣装機攻ダンクーガノヴァ)
ノヴァエレファントのパイロット。以前は優秀な広告代理店のサラリーマン
をしていた。「月刊男の○○」というシリーズの購読者で、料理が得意。
エイーダと出会い、最終的に彼女のマネージャー兼恋人となる。

○エイーダ・ロッサ(獣装機攻ダンクーガノヴァ)
人気アイドル歌手で、かつて新人時代にジョニーに仕事を取られた事を切欠に
好意を持つ。実は赤いダンクーガ「アールダイガン」のパイロットで素性を
隠してウラジミールの指示の元、チームDと何度も対戦する。因みに彼女の血液型は
ABCDどれにも属さない新型の血液型。

○F.S(獣装機攻ダンクーガノヴァ)
ダンクーガノヴァを運用するイゴールコンツェルン及び基地ドラゴンズハイブの
司令官であり、ドラゴンズハイブを組織した人物。名前の意味は「霧を払う者」
という意味のイニシャル。当初はモニター越しで司令を出していた。元々は
水道局で働いていた青年でWILLと出会った事で組織したらしいが、
詳しい経歴は不明。藤原忍そっくりの声をしている。

○田中司令(獣装機攻ダンクーガノヴァ)
ドラゴンズハイブの戦闘司令官。自称「中間管理職」
掴み所が無く、煙に巻く事が多い。ウラジミールとは元夫婦。

●日輪仮面(秘密戦隊ゴレンジャー)
「アフリカの星」の異名を持つ黒十字軍の初代幹部。必殺技「日輪ファイアー」や
鏡仮面との合体技「サンミラー火炎」が使える。平気で部下を見捨てる卑怯な
性格で、部下からの信頼は低い。

●ゴールデン仮面大将軍(秘密戦隊後ゴレンジャー)
黒十字軍の最高幹部。棺の中で長い眠りについていたが、復活。
「アフリカ軍団」を率いており、古代バビロニアに伝わる呪術や占星術を
得意としている。

●サハラ将軍(ジャッカー電撃隊VS秘密戦隊ゴレンジャー)
クライムの四天王の一人。黒十字軍の残党であるゾルダーを配下にして
「サハラ軍団」を率いて、サハラ砂漠でゴレンジャーと戦った。武器は剣と
サブマシンガン。

△詭計知将・毛利元就(戦国BASARAシリーズ)
安芸の国を治める戦国武将。自らを「日輪の申し子」と名乗っている。
非常に冷酷な現実主義者で自身の部下を「駒」と見ており、対極の思想を持つ
長曾我部元親とは長年、対立している。自国の安寧を優先しているが、
隙があれば天下を狙っている。ザビー教に入信した時「サンデー毛利」を名乗っていた。


『真っ赤な太陽 ダンクーガを探せ』-2

作者・ユガミ博士

870

***地球連邦軍・アフリカ基地***

基地では、剣持保やF.S等を交えてGショッカーの秘密基地の所在が
どこなのか会議が行われていた。

連邦兵「剣持隊長、隊長に合わせて欲しいと訪ねてきた人物が
       来たのですが・・・。」
剣持「今は会議中だ。後にしてもらえ。」
連邦兵「それが、Gショッカーの秘密基地の所在を知っているというのです。」
剣持「何だと!?」

しばらくして、ドラゴンズハイブの内部にあるサロンにいた、チームDの5人を
呼び、Gショッカーの秘密基地を知っていると訪ねてきた人物を迎えた。だが、
その姿はアフリカに生息するガゼルの姿をしていた。

朔哉「鹿!?」
ピョン・ピョウ「鹿じゃない、ガゼルだ!俺はサバンナで監視員をしている
 激獣ガゼル拳のピョン・ピョウだ。」
ジョニー「激獣ガゼル拳・・・では、あなたが激獣拳の七拳聖の一人で
 最も「体」を磨いたという“サバンナの遊撃手アンダイングボディ”
 ピョン・ピョウさんですね?」
葵「ジョニー、知っているの?」

訪ねてきた人物-激獣拳のマスターの一人であるピョン・ピョウの事を
知っているのかと尋ねる葵。

ジョニー「はい、『月刊 男の拳法』に載っていました。それに以前、エイーダに
  激獣拳の本部であるスクラッチ社のCMの仕事を引き受けた事があるんです。」
田中「獣を心を感じ、その力を引き出す拳法・・・獣拳、これも何かの縁
  ですかねぇ~。」

ジョニーが以前から、獣拳を知っているを理由は話し、田中司令も野生の力を持つ
チームDと獣の力を引き出す獣拳との出会いに何かしら感慨深い物を感じるのであった。

剣持「ここの戦線の指揮を執っている剣持保です。さっそくですが、何故
 あなたがGショッカーの秘密基地をご存知なのですか?」
ピョン・ピョウ「Gショッカーの連中が、現地の住民を拉致するだけでなく
 サバンナの動物を密猟しているからな。俺と俺の友人で奴等の基地を
 探していたんだが、先日見つける事ができたんで、こうして知らせに来た。」

剣持の質問にピョン・ピョウは答えた。

田中司令「あなたのご友人は?」
ピョン・ピョウ「単身で、基地に潜入している。」
くらら「危険なんじゃないの!?」
ピョン・ピョウ「大丈夫だ。何せ、アフリカの王者だからな・・・。」

***Gショッカー・秘密基地***

その頃、Gショッカーの秘密基地にある牢獄には、獣戦機隊の5人が
捕らえらていた。

忍「ちっくしょー!俺たちをこんな所に閉じ込めやがって。」
亮「落ち着け、忍。体力を消耗するだけだ。」
アラン「その通りだ、藤原。いずれチャンスが来る。」
沙羅「だけど、こう何日もお風呂に入らないってのは嫌になるわね。」
雅人「それに、そろそろ空腹なのも限界だし。」

リーダーである藤原忍は現状にイラつき、クールな司馬亮と黒騎士隊の
隊長であるアラン・イゴールは冷静になれと落ち着かせる。紅一点の
結城沙羅とムードメーカーである式部雅人はそれぞれ、お風呂と空腹に
不満を漏らしているのであった。

871

 ***Gショッカー・アフリカ秘密基地***

日輪仮面「くそ、侵入者はまだ見つからないのか!?」
サハラ将軍「おそらく、この基地の所在を探りに来た筈だ。」
毛利元就「鼠は早急に始末をしなければ。」

日輪仮面達は基地に侵入したという人物の行方を追っていたが、未だに
見つからない事に苛立ちを隠せずにいた。

ゾルダー「日輪仮面様、連邦軍が我々の基地に近づいている情報が!」
日輪仮面「くっ、遅かったか。」
毛利元就「丁度いい。我が開発した兵器を試す好機だ。」
サハラ将軍「基地内の鼠は俺が探すとしよう。」
日輪仮面「頼むぞ、サハラ将軍。」

部下であるゾルダーからの連絡を知り、サハラ将軍に侵入者を任せて、
日輪仮面と毛利元就は連邦軍を迎え撃つ事にした。

一方、ピョン・ピョウの情報を元にGショッカーの秘密基地の居場所を知った
剣持隊長はドラゴンズハイブを旗艦にチームDが先行部隊として基地の外へと
やってきた。

剣持「ここが、Gショッカーの秘密基地か。」
田中司令「ジャングルの中に、巧妙に隠していたようですね。」
F.S「・・・チームDの諸君、発進だ!」
朔哉『よ~し、やって・・・』
葵『やってやろうじゃん!』
朔哉『また、俺の台詞取られた(泣)』

剣持もドラゴンズハイブの中に乗り込み、現場へとやってきた。そして、
F.Sによって、チームDは出撃する。

日輪仮面「奴等が出撃したか。我々も出撃だ!」

日輪仮面の号令によって、ジャングルに隠れて配備されていたMSや
ジェノサイドロンが現れ、戦闘が開始された。

***Gショッカー秘密基地***

ドォーンドォーン

アラン「!外が騒がしいな?」
雅人「もしかして、助けが来たの!?」

外で戦闘が始まった事に獣戦機隊の面々が気がつく。

ゾルダー「貴様ら、騒がしいぞ!」
クライマー「おとなしくしているんだな。」
忍「何だとぉ~!」

見張りについていた黒十字軍の戦闘員ゾルダーとクライムの戦闘員クライマー
が獣戦機隊をおとなしくするよう言うと、忍が反論する。

???「・・・」ドス、ヴァン、バキ、ペシ
ゾルダー「ぎゃ!」
クライマー「うわぁ!」

すると何者かの影が現れ、たちまち見張りの戦闘員達を倒してしまった。

???「もう、大丈夫なのだ。」
忍「お前は・・・。」
ターちゃん「私はジャングルの王者。人は私の事をターちゃんと呼ぶ。」

腰みのを身に着けた筋骨隆々のほとんど裸の人間-ジャングルの王者
ターちゃんが獣戦機隊を助けにやって来た!

872

○ピョン・ピョウ→Gショッカーの秘密基地の情報を教える。
○剣持保→情報を聞き、ドラゴンズハイブに乗り込んで秘密基地へと向かう。
○チームD→Gショッカー秘密基地の先行部隊として出撃する。
○獣戦機隊→Gショッカーに捕らえられるが、ターちゃんに助けられる。
○ターちゃん→Gショッカー秘密基地に潜入し、獣戦機隊を助ける。
●日輪仮面→チームDを迎え撃つ。
●サハラ将軍→潜入したターちゃんを捕らえるべく、行動を移す。
△毛利元就→新兵器の準備に向かう。

【今回の新登場】
○ピョン・ピョウ(獣拳戦隊ゲキレンジャー)
七拳聖の一人である激獣ガゼル拳のマスター。トライアングルの内、
最も「体」を磨いたと云われている。バット・リーと並んで七拳聖のイケメン。
普段はサバンナで保護動物の監視員をしている。

○藤原忍(超獣機神ダンクーガ)
獣戦機隊のリーダー。イーグルファイターのパイロットでダンクーガの
メインパイロット。短期だが情に厚く、裏表の無い熱血感を秘めている。
趣味はギター。

○結城沙羅(超獣機神ダンクーガ)
獣戦機隊の紅一点。ランドクーガーのパイロット。元教官のシャピロ・キーツの
恋人だったが、彼が地球を裏切った事で決別。忍に惹かれ恋人となる。

○司馬亮(超獣機神ダンクーガ)
獣戦機隊のまとめ役で、ビッグモスのパイロット。クールな皮肉屋で
中国拳法の達人。忍、沙羅とは士官学校の同期。

○式部雅人(超獣機神ダンクーガ)
獣戦機隊のムードメーカー。ランドライガーのパイロットで
明るくノリの軽い少年。実は式部重工という軍需産業の
御曹司だが、実家を接ぐのを嫌って軍に入隊した。

○アラン・イゴール(獣戦機隊ダンクーガ)
イゴール長官の息子で、黒騎士隊の隊長。父親のやり方に反発していたが、
後に誇り高い死に様を見た事で、考えを改める。ブラックウィングのパイロット。

○ターちゃん(ジャングルの王者ターちゃん)
アフリカで暮らす動物を密猟者から守っているチンパンジーに育てられた野生児。
格闘技や動物のパワーをその身で使う事ができる。最大の力の源は「怒り」
妻ジェーンと暮らしているが、美人の女性にだらしないスケベな所がある。


『帰ってきた美少女戦士 対決!セーラームーンVSキューティーハニー』-3

作者・ティアラロイド

873 

***第三埠頭***

スクープハニー「見つけたわよ!」
セーラームーン「――!?」

七変化の1形態、カメラマンの姿のハニーの持つカメラのフラッシュが
執拗にセーラームーンを追い詰める。

スクープハニー「待ちなさい! 逃がさないわよっ!」
セーラームーン「あわわわわ…!!」

全速力で必死に逃げ惑うセーラームーンだが、
今度はナースハニーのドデカい注射器の鋭い針が
セーラームーンを狙う!

セーラームーン「いやああん! お注射やだああ~(泣!!」
ナースハニー「さ、観念して治療を受けましょうね♪」
セーラームーン「ハニーさん、貴女は本当はいったい何者なの!?」

追い詰められたセーラームーンの問いかけに、
ハニーはニヤリと一瞬口元に笑みを浮かべる。

ナースハニー「ある時は看護婦のナースハニー、ある時は女ライダーのハリケーンハニー、
 そしてまたある時はスクープを追うスクープハニー。しかしてその実体は…。
 ――ハニーフラーッシュ!」

掛け声とともに首のチョーカーのハート部分のスイッチを操作し、
赤毛の女戦士へとその姿を変えた!

キューティーハニー「愛の光を持つ乙女、キューティーハニー! あなたの人生、変わるわよ」


***十番美術館・正面前広場***

麻布十番街の美術館前広場には、多くの青銅製オブジェが立ち並んでいる。
レイ「うさぎったらどこまで行ったのかしら!」
亜美「目撃者の話だと、こっちの方向で間違いないんだけど…」

その時、どこからか底の部分に針が仕込まれたチェスの駒のようなものが
幾つもレイと亜美のいる方向へと投げつけられた。

亜美「――レイちゃん、危ない!!」
レイ「えっ…!?」

気づいた亜美は咄嗟にレイを庇って地面に身を伏せる。

レイ「…イタタタッ。」
亜美「誰っ! 姿を見せなさい!?」

???「ここよ!」

レイ「――!!」
亜美「――!!」

レイと亜美の二人が声のした方向へと振り向くと、
そこには巫女風ともアラビア風ともとれる装いをした、
長く美しい金髪を結った少女と、
同じく頭にバンダナを巻き、顔の口元をスカーフで隠した
ロングコート姿の少年が立っていた。

亜美「あなたたちは!?」
ジャンヌ「怪盗ジャンヌ、神に遣わされ只今参上!」
シンドバッド「同じく怪盗シンドバッド、参上!」
レイ「…怪盗ジャンヌ!? 怪盗シンドバッド!?」
亜美「確か世間を騒がせていた美術品専門の盗賊!?」
レイ「その泥棒さんたちがアタシたちに何の用よ!」
ジャンヌ「セーラーマーズ、セーラーマーキュリー、
 貴女達二人をここから先に行かせるわけにはいかないわ!」
シンドバッド「通りたければ腕ずくで通るんだな!」
亜美「なんですって!?」
レイ「亜美ちゃん、ここはやるしかないわ」
亜美「ええ…!」

眼前の二人組の怪盗がなぜか自分たちの正体を知っていたことに驚く間もなく、
レイと亜美の二人はクリスタル・チェンジ・ロッドを掲げる。

レイ―マーズ・クリスタルパワー・メイクアップ!!
亜美
―マーキュリー・クリスタルパワー・メイクアップ!!

874 

***麻布十番アーケード商店街***

まこと「うさぎちゃんが立ち寄りそうな場所といえば、
 もうここだけか…」

懸命に辺り一帯を探すまこと。
一方の美奈子は商店街のショーケースの中に飾られた
ウェディングドレスのマネキンに目をキラキラ輝かせていた。

美奈子「きれいよねぇ……」
まこと「美奈子ちゃん、ウエディングドレスに見とれてる場合じゃないよ!」

美奈子を咎めようとしたまことだが、ガラスケースの向こう側のマネキンが
今微かに動いたことを見逃さなかった!

まこと「美奈子ちゃん、それマネキンじゃない!!」
美奈子「…え?」

すると突然、ウェディングドレス姿のマネキン(!?)たちが
ガラスを突き破って、まことと美奈子に襲い掛かった。

まこと「危ない!!」
美奈子「キャアアッ!!」

まことと美奈子の前に立ちふさがる4体のウェディングドレス姿のマネキン――
否、ウェディングドレス姿の4人の少女たち。

エンジェルサルビア「さすがはセーラージュピター、それにセーラーヴィーナス、
 よく見破ったわね」
まこと「アンタたち、何者だい!?」
エンジェルリリィ「わたくしたちは愛天使ですわ」
美奈子「…愛天使!?」
エンジェルデイジー「悪いけど、アンタたちを月野うさぎのところへ
 行かせるわけにはいかないぜ!」
まこと「…すると、お前たちも如月ハニーの仲間か!?」
エンジェルサルビア「…さあ、どうかしらね」
ウェディングピーチ「いくわよみんな! ウェディングチェンジ・お色直し!」

ピンクのロングヘアで、頭の左右に黄色いリボンをしている
リーダー格と思しき少女の掛け声で、4人は愛のウェーブの力で
ウェディングドレス姿から戦いやすい軽装の戦士姿へと変身した。

ウェディングピーチ「愛天使ウェディングピーチはとってもご機嫌ななめだわ!!」
エンジェルサルビア「セーラー戦士、いざ勝負!!」

まこと「なんだかよくわからないけど、ここはやるしかないみたいだね!
 いくよっ、美奈子ちゃん!」
美奈子「ええ!!」

まことと美奈子の二人はクリスタル・チェンジ・ロッドを掲げる。

まこと―ジュピター・クリスタルパワー・メイクアップ!!
美奈子
―ヴィーナス・クリスタルパワー・メイクアップ!!

875 

○キューティーハニー→七変化を駆使してセーラームーンを追い詰める。
○セーラームーン→キューティーハニーから必死に逃げ回る。
○火野レイ→怪盗ジャンヌと怪盗シンドバッドに襲われる。
○水野亜美→怪盗ジャンヌと怪盗シンドバッドに襲われる。
○木野まこと→愛天使に襲われる。
○愛野美奈子→愛天使に襲われる。
○怪盗ジャンヌ→火野レイと水野亜美の前に立ちふさがる。
○怪盗シンドバッド→火野レイと水野亜美の前に立ちふさがる。
○ウェディングピーチ→木野まことと愛野美奈子の前に立ちふさがる。
○エンジェルリリィ→木野まことと愛野美奈子の前に立ちふさがる。
○エンジェルデイジー→木野まことと愛野美奈子の前に立ちふさがる。
○エンジェルサルビア→木野まことと愛野美奈子の前に立ちふさがる。

【今回の新規登場】
○日下部まろん=怪盗ジャンヌ(神風怪盗ジャンヌ)
 準天使フィンに渡されたロザリオで怪盗ジャンヌに変身する、新体操部所属の高校2年生。
 容姿端麗で成績優秀、明るく優しい性格で非の打ち所がないが、
 幼い頃から両親の仕事の関係で一人暮らしをしているため、
 心の奥底には寂しさから来る暗い闇を抱える。
 聖女ジャンヌダルクの生まれ変わり。

○名古屋稚空=怪盗シンドバッド(神風怪盗ジャンヌ)
 日下部まろんのクラスの転校生で、黒天使アクセス・タイムの力を受ける黒いロザリオで
 怪盗シンドバッドに変身する。当初は怪盗ジャンヌの悪魔回収を邪魔をしていた。
 実家は大病院。

○花咲ももこ=ウェディングピーチ(愛天使伝説ウェディングピーチ)
 聖花園学園中等部に通う1年生で、自称「恋する乙女」。新聞部に所属。
 カメラマンである人間の父と天使である母との間に生まれたハーフ(混血)。
 愛の女神の血筋によって選ばれた、愛の時代継承を司る『サムシング・オールド』の守護者。

○谷間ゆり=エンジェルリリィ(愛天使伝説ウェディングピーチ)
 聖花園学園中等部に通う1年生で、花咲ももこの同級生。新聞部に所属。
 祖父がフランス人のクオーター。お淑やかな性格をしたお嬢様タイプ。
 かつて悪魔軍との戦争で命を落とした純天使リリィの生まれ変わり。
 愛の清浄を司る『聖サムシング・ブルー』の守護者。

○珠野ひなぎく=エンジェルデイジー(愛天使伝説ウェディングピーチ)
 聖花園学園中等部に通う1年生で、花咲ももこの同級生で幼馴染。新聞部に所属。
 一人称は「俺」で、男のような言葉遣いで喋る。短気な性格だが、仲間思いの優しい少女。
 かつて悪魔軍との戦争で戦死した純天使デイジーの転生者。
 友愛の絆を司る『聖サムシング・ボロー』の守護者。

○スカーレット小原=エンジェルサルビア(愛天使伝説ウェディングピーチ)
 花咲ももこたちの前に現れた4人目の愛天使。気性の激しい性格で、
 悪魔族に対して一切手加減や容赦はせず、あくまで自身の正義を貫き通す。
 新たなる愛の発生を守護する『聖サムシング・ニュー』の守護者。


『真っ赤な太陽 ダンクーガを探せ』-3

作者・ユガミ博士

876

***Gショッカー秘密基地外***

ドドド
ズバババ
ドギューン

基地の外では、連邦軍アフリカ基地からの増援も駆けつけた事により、
チームDはGショッカーの戦力を削いでいった。

日輪仮面「おい、新兵器の準備はまだか!?」
毛利元就「案ずるな。・・・よし、そろそろいいだろう。照日大鏡・改、射光!」

毛利元就の指示により、チームD達の前に現れたのは、巨大な鏡だった。

朔哉「何だ?あの鏡は。」
F.S「もしや、あれは!」
剣持「いかん、総員その場から離れろ!」

ビシューン

連邦兵「うわぁぁぁ!」ドゴォーン
連邦兵「熱いー!」ドゴォーン

毛利元就の指揮で開発されたこの兵器-照日大鏡・改は元の世界で
使用されていた兵器をGショッカーの科学力でより改良された兵器だった。
鏡に太陽の光が集まり、その熱線は強力なビームとなって発射された。
その結果、連邦兵の乗るジェガンやストライクダガーは瞬く間に爆発した。

くらら「何て、強力な兵器なの。」
Will「チームDの諸君、計算の結果あの熱線兵器は3分毎にチャージされて、
  発射される仕組みのようだ。」

ドラゴンズハイブの頭脳であるWillから照日大鏡について、聞かされる。

朔哉「こうなったら、合体だ!」
毛利元就「そうはさせぬ。」
ゾイダー「オイ、オイ。」ドォーンドォーン
葵「きゃぁぁぁ!」

葵達はダンクーガノヴァへと合体しようとするが、ジャングルに隠れていた
ゾルダー達が爆弾を投げつけ、合体を阻むのであった。

877

***Gショッカー・アフリカ秘密基地内部***

一方、獣戦機隊はターちゃんによって助けられ、ゾルダーやクライマーと
戦いながら、自分達の獣戦機のある格納庫へと向かった。

ターちゃん「ターちゃんパンチ!」バギ
ターちゃん「ターちゃんキック!」ドゴォーン
ターちゃん「ターちゃんしっぺ!」バチィーン
雅人「うわー、痛そう。」

ターちゃんの野生的なパワーの前に、ゾルダー達は次々と倒されていく。

亮「しかし、ラスベガスで行われた格闘大会で優勝したあのターちゃんに
 助けられるとは思いもしなかったぜ。」
ターちゃん「この基地にいる奴等は、動物達の密猟を行っているのだ。
 だから、懲らしめる為にこの基地に潜入したのだ。」

ターちゃんがのこ基地に潜入した理由を話す。

クライマー「死ねー!」
沙羅「あぶない!」
ピョン・ピョウ「ゲキワザ・聖聖縛。」
クライマー「うわぁ!」

クライマーがターちゃんを狙って、銃を撃とうとしたがピョン・ピョウが
駆けつけてゲキワザ・聖聖縛によって、それを止めた。

ピョン・ピョウ「七拳聖は直接戦えないが、これくらいは出来るんだぜ!」
ターちゃん「ピョンちゃん!」
ピョン・ピョウ「大丈夫か、ターちゃん。」
雅人「誰、この鹿!?」
ピョン・ピョウ「ガゼルだ!そんな事はいい、ここに捕らえられている人達は
 無事逃がした。お前らも早く脱出だ。」

ピョン・ピョウの案内により、獣戦機隊とターちゃんは格納庫にたどり着く。
獣戦機に乗り込もうとするが・・・。

サハラ将軍「そうは、させんぞ!」ドギューンドギューンドギューン
忍「お前は!?」
サハラ将軍「俺はクライム四天王の一人、サハラ将軍だ。邪魔はさせんぞ!」
ターちゃん「ここは私達に任せて、早く脱出するんだ!」
忍「・・・分かった、そっちも無事でいろよ。」

サハラ将軍が大量のゾルダーやクライマーの引き連れて、攻撃してきた。
忍達はこの場をターちゃん達に任せて、獣戦機に乗り込み基地を脱出する。

サハラ将軍「く、だが外にはあの兵器があるんだ。今更行った所で。」
ピョン・ピョウ「ふふふ、ははははは。」
サハラ将軍「何が可笑しい?」
ピョン・ピョウ「俺が一人で来たと思うか?あっちは俺の仲間に任せているぜ。」

ピョン・ピョウは(分かりにくいが)不適な笑みをみせるのであった。

878

***Gショッカー・アフリカ秘密基地外***

一方、外では依然、照日大鏡の攻撃に苦戦していた。

日輪仮面「ふふふ、いいぞ。連邦軍共め、我らの恐ろしさを知ったか!」

その様を日輪仮面は嬉々として眺めていた。だが・・・

???「ゲキワザ・転転弾!」
???「ゲキワザ・瞬瞬弾!」

ドゴォーン

何者かによって、照日大鏡が攻撃を受ける。

毛利元就「何者だ?」
???「やれやれ、帰った早々、急にアフリカへ来いなんてまいったぜ。」
???「これも、マスターの命ですよ兄さん。」
???「とりあえず、さっさと終わらそうぜ。」
???「その通りね。」
???「皆、ニッキニッキのワッキワッキで行くぞー!」

そこに現れたのは、それぞれ赤、青、黄、紫、白の衣装を着た5人-
ピョン・ピョウに呼ばれて事前にアフリカへ来ていた獣拳戦隊ゲキレンジャーだった。

ジャン&レツ&ラン「「「たぎれ、獣の力!」」」
ゴウ「響け、獣の叫び!」
ケン「研ぎ澄ませ、獣の刃!」
ゲキレンジャー5人「「「「「ビースト・オン!」」」」」

5人はそれぞれゲキチェンジャー、コングチェンジャー、サイブレードで
ゲキレンジャーへと変身する。

ゲキレッド「体にみなぎる無限の力“アンブレイカブル・ボディ”ゲキレッド!」
ゲキブルー「技で彩る大輪の花“ファンタスティック・テクニック”ゲキブルー!」
ゲキイエロー「日々是精進 心を磨く“オネスト・ハート”ゲキイエロー!」
ゲキバイオレット「紫激気 俺流 我が意を尽くす“アイアン・ウィル”ゲキバイオレット!」
ゲキチョッパー「才を磨いて未来を切り開く“アメイジング・アビリティ”ゲキチョッパー!」
ゲキレンジャー「「「「「獣拳は正義の証 獣拳戦隊ゲキレンジャー!」」」」」

5人は変身を終えて、名乗りのポーズをとるのであった。

毛利元就「何者だ、こ奴等は!?」
日輪仮面「こいつらは、我が宿敵ゴレンジャーから続く31番目のスーパー戦隊
  ゲキレンジャーだ。つまり、我々の敵だ!」
毛利元就「そうか、ならば・・・我が名は毛利元就、日輪の申し子なり!」

ゲキレンジャーに対して、毛利元就は自身の武器である輪刀を構えて
名乗を上げるのであった。

879

一方、チームDはその様子を伺っていた。

葵「何が起きたの?」
ジョニー「どうやら、誰かがあの兵器を壊してくれたようですね。」
忍『そういうことだ、葵!』
葵「先輩!」

葵は、基地から飛び出したイーグルファイターから忍の通信を受け取る。

忍「葵、さっさとあのデカブツをぶっ倒すぞ。」
葵「はい、先輩!」

忍は目の前にいる大型ジェノサイドロンを指して言う。

F.S「獣戦機隊、チームDの諸君。合身だ!」
忍「断空フォーメーション!」
葵「超獣合身!」

獣戦機隊とチームDそれぞれは、ファイナルダンクーガとダンクーガノヴァ・
マックスゴッドとなる。

獣戦機隊とチームD、ゲキレンジャー、ターちゃん、それぞれの戦いの火蓋が
切って落とされた。

○チームD→ダンクーガノヴァに合体する。
○獣戦機隊→牢屋から脱出し、ファイナルダンクーガとなる。
○獣拳戦隊ゲキレンジャー→ピョン・ピョウに呼ばれ、アフリカへ。照日大鏡を
      壊して、変身して日輪仮面と毛利元就と対決に入る。
○ピョン・ピョウ→ターちゃん、獣戦機隊を助ける。
○ターちゃん→サハラ将軍と対決。
●サハラ将軍→ターちゃん達を攻撃する。
△毛利元就→新兵器を起動させる。ゲキレンジャーと対決に臨む。

【今回の新登場】
○漢堂ジャン=ゲキレッド(獣拳戦隊ゲキレンジャー)
激獣タイガー拳の使い手であるトラに育てられた野生児。「ジャン語」と
呼ばれる独特の言葉を使う。天然だが人懐っこく前向きな性格。
好物はメンチカツと肉まんと棗が作った豚の角煮。
実は父親は「白虎の男」ダンの息子。現在、ロンが封印した慟哭丸を
守りながら世界中に獣拳の教えを広めているが・・・。


『ゴジラVSギャオス 地対空大決戦』-5

作者・凱聖クールギン

880

***神戸・ポートアイランド***

アブソリュート・ゼロのエネルギーをチャージし、照準を定めるメカゴジラ。
だがその時、夜空を切り裂くような轟音と共に
巨大な飛翔体が高速でこちらに接近してきた。

ギャオス「キォォォ――!!」

土橋「ギャオスが!?」
桃太郎「しまった…! 邪魔が入ったか」

しばらく周囲を旋回してから、
高層ビルの屋上に止まったギャオスは戦場全体を睥睨して甲高く咆える。

黒木「レーザーキャノン、発射!」

胸部ハッチを一旦閉じ、アブソリュート・ゼロ発射を中止したメカゴジラの
レーザーキャノンがギャオスを狙った。
素早く飛び立ったギャオスにレーザーはかわされ、ビルを粉々に破壊する。

ギャオス「キォォォ――!!」

空中から放たれたギャオスの超音波メスがメカゴジラを襲う。
凄まじい切断力を持つ超音波の刃はメカゴジラのボディにも裂傷をつけた。
メカゴジラもレーザーキャノンを連射し、
飛行するギャオスに命中させて撃ち落とした。

土橋「黒木君、ゴジラが立ち上がるぞ!」

瓦礫に埋もれていたゴジラが猛然と立ち直り、低い唸り声を発した。
パラライズ・ミサイルの麻痺効果はゴジラの巨体に対してはほんの短時間である。
全身を覆っていた倦怠感から解放され、
動きの精彩を取り戻したゴジラが戦いに割って入る。

黒木「多連装ロケット弾、発射!」

ゴジラの方を向いて相対し、ロケット弾を放つメカゴジラだが、
その隙に背後からギャオスに超音波メスを浴びせられ、
バックユニットを破壊されてしまう。

黒木「バックユニットが破損しました。
 多連装ロケット弾、使用不能!」
佐々木「メカゴジラを援護しろ!」
曽根崎「了解!」

すかさず浴びせられた戦車部隊の横からの砲撃もものともせず、
バックユニットからのロケット弾の連射が止まった隙に
メカゴジラに体当たりを喰らわせるゴジラ。
数万トンの体重をぶつけられてメカゴジラは倒れた。
そこへ更にギャオスの超音波メスが浴びせられ、
メカゴジラの右腕を斬断する。

黒木「くっ…! 右腕が斬り落とされました。
 4式レールガンも使用不能!」

片腕を失って地面に沈んだメカゴジラをよそに、
ゴジラとギャオスは互いに威嚇し合って距離を詰め、戦い始めた。

ゴジラ「ギャオ――ン!!」
ギャオス「キォォォ――!!」

嘴でゴジラの頭を激しく突つくギャオス。
ゴジラはギャオスの翼を掴み、思い切り地面に叩きつける。
そのまま踏み潰そうと足を出すゴジラ。
ギャオスは後ろへ飛び退り、上空へ逃げる。
だが、まだ負けを認めたわけではない。
遮蔽物となる高層ビルが多い神戸の都心部へ、
ゴジラを誘き出そうとしているのだ。

881

***神戸・三宮***

ポートアイランドから三宮に戦場を移し、
ゴジラとギャオスはなおも激しく戦い続ける。

ゴジラ「ギャオ――ン!!」
ギャオス「キォォォ――!!」

ビルの間を縫うように飛びながら、超音波メスで空襲するギャオス。
ゴジラの皮膚に無数の裂傷が走り、血が流れる。
ゴジラは放射能熱線で応射するが、
高速で飛ぶギャオスは巧みにビルを盾に使って攻撃を避ける。


***神戸・ポートアイランド***

佐々木「黒木特佐、メカゴジラはまだ戦えるか?」
黒木「何とかやってみます。
 ゴジラを倒すには、やるしかありません」
佐々木「ようし、その意気だヤングエリート。
 俺達も戦車部隊で援護する」
黒木「お願いします。…バックユニット、パージ!」

故障してしまったバックユニットを切り離し、
メカゴジラの体勢を立て直した黒木は戦車隊を引き連れて三宮へ向かった。


***神戸・三宮***

ゴジラ「ギャオ――ン!!」
ギャオス「キォォォ――!!」

空中から存分にゴジラを翻弄したギャオスは急降下し、
再び体当たりと嘴攻撃で接近戦を挑んだ。
仰向けに倒れたゴジラにギャオスは組み付き、
獲物をついばむように突つき続ける。
さしものゴジラも苦境に陥った。しかし…。

土橋「朝日だ…。太陽が昇るぞ」

ギャオス「キォォォ――!?」

ゆっくりと東の空に太陽が昇り、破壊された夜の街に光を射していく。
夜行性のギャオスが日光を浴びて苦しみ始めた。
そこへ倒れていたゴジラがエネルギーをスパークさせ、
全身発光でギャオスを吹き飛ばす。

ゴジラ「ギャオ――ン!!」

立ち上がって咆哮するゴジラ。
吹き飛ばされ、ビルに激突したギャオスに放射能熱線を叩き込み、
今度は動けなくなった相手に確実に命中させた。
たまらず上空へ逃げ出すギャオス。

佐々木「おいでなすったな。逃がしてたまるか」
曽根崎「レールガン、発射!」

曽根崎の乗るイプシロン装甲車の主砲が、電磁気の力で加速した砲弾を発射。
佐々木のメーサー戦車もメーサービームを放ち、
弾と光線は飛んで来たギャオスの左右の翼を貫いた。

ギャオス「キォォォ――!?」
黒木「止めだ」

翼を撃ち抜かれてバランスを失い、回転しながら墜落したギャオスに
ゴジラの熱線とメカゴジラのメガ・バスターが同時に浴びせられ、
ビルの残骸ごと焼き尽くして止めを刺した。

882

土橋「後は、ゴジラだけか…!」
黒木「アブソリュート・ゼロ、起動!」

ゴジラと再び一対一で相対するメカゴジラ。
黒木はアブソリュート・ゼロを再起動させ、
絶対零度の超低温砲で勝負を着けようとする。
ゴジラも大きく息を吸い込み、背鰭を光らせて熱線発射の構えを取った。

黒木「――発射!!」

水色の超低温のエネルギー弾がメカゴジラの胸部から射出される。
ゴジラも同時に放射能熱線を発射。
氷と熱の光が空中で激突し、押し合う。

黒木「くっ!」
土橋「駄目だ…。ゴジラの熱線の方が威力が上回っている」

放射能熱線に力負けし、徐々に押し返されていく超低温砲。

黒木「プラズマ・グレネイド、オープン」
土橋「黒木君、何をするつもりだ!?」
黒木「押し返されたアブソリュート・ゼロと放射能熱線を
 プラズマ・グレネイドでまとめて跳ね返します。
 この一撃で決着です」
土橋「そんな…。そんな事が、できるわけないだろう!」
黒木「できなければ、我々の負けです…!」

メカゴジラの腹部からプラズマ・グレネイドの砲門がせり上がる。
ゴジラの熱線はとうとうアブソリュート・ゼロを押し切り、
メカゴジラのボディに衝突させた。

黒木「くっ!」

強烈なエネルギーをメカゴジラの全身のダイヤモンド・コーティングが吸収し、
砲塔に集めて増幅させる。
想定外の高エネルギーを取り込んでコーティングが煙を上げ、
コクピットの計器類もショートして火花を噴いた。

土橋「黒木特佐、無理だ! 脱出しろ!」
黒木「…プラズマ・グレネイド、ファイア!!」

放射能熱線とアブソリュート・ゼロを数万倍に増幅して超強力ビームに変換し、
熱と冷凍光線の渦となったプラズマ・グレネイドが発射された。
強い反動を受け、ビルに背中から衝突して仰向けに倒れるメカゴジラ。
直撃を受けたゴジラは大爆発に呑まれ、熱で焼かれ、そして氷漬けになる。

土橋「や、やった…!」
黒木「成功です。土橋さん」

中にゴジラを封じ込めた、全長100m級の巨大な氷山が出来上がっている。
氷に閉じ込められたゴジラは超低温下で仮死状態となっていた。
メカゴジラによるゴジラ撃滅作戦は、こうして成功したのである。

佐々木「やったな、黒木特佐」
黒木「ありがとうございます、佐々木大尉」

瓦礫に埋もれたメカゴジラの操縦席から何とか這い出した黒木に、
外で待っていた佐々木はねぎらいの声をかけ、がっちりと握手した。


△ゴジラ→メカゴジラによって氷漬けにされ、仮死状態となる。
●ギャオス→神戸に飛来。ゴジラとメカゴジラに戦いを挑むが倒される。
○黒木翔→メカゴジラの力でゴジラを氷漬けにする事に成功。
○佐々木拓也、曽根崎淳→メカゴジラを援護し、ギャオスの翼を撃ち抜く。


『真っ赤な太陽 ダンクーガを探せ』-4

作者・ユガミ博士

883

Side ターちゃん

基地内部ではターちゃんとサハラ将軍率いるゾルダー、クライマーと
戦っていた。ピョン・ピョウは「獣拳不闘の誓」によって直接は戦わず、
「ゲキワザ・聖聖縛」でゾルダー達を拘束するだけに留めいていた。

ターちゃん「ターちゃんスイング!」

ゾルダーをジャイアントスイングでなぎ倒すターちゃん。

ゾルダー「オイ、オイ!」

ターちゃんの背後から攻撃をしかけるゾルダー。しかし・・・

プ~

ターちゃん「あ!」
ゾルダー「くっさ~!!」
ピョン・ピョウ「ターちゃん、大事な局面にオナラをするんじゃね~!」
ターちゃん「ごめん、ごめん。つい力んで出てしまった。」

ターちゃんのオナラに周囲のゾルダー、クライマー達はその臭さに大混乱。
鼻を押さえながら、ピョン・ピョウはターちゃんに文句をつける。

サハラ将軍「ふざけおって!おい、ターちゃんにありったけの
  銃弾を浴びせろ!」

サハラ将軍も鼻を押さえながら、命令を下す。ゾルダー、クライマー達に
よって、銃弾の雨がターちゃんに襲い掛かる。

ターちゃん「ターちゃん、チーターパワー!」ビュン

ターちゃんは動物パワーを発揮し、チーターの如き速さで銃弾を
交わしていく。そして一瞬で近づき、パンチやキックでのしていく。

サハラ将軍「くそ、おいそこのお前ら、攻撃しろ。」

サハラ将軍は2名のゾルダーに命令する。だが、

ゾルダー?「攻撃?それは出来ない相談だなぁ!」ボゴォ
ゾルダー?「その通りです。せいやぁ!」ドゴォ
サハラ将軍「ぐはぁ!」

何と2名のゾルダーの内、一人はマシンガンで殴り一人は正拳突きを極めた。

サハラ将軍「お、お前ら何者だ!?」
ゾルダー?「俺達か?俺達は・・・。」バッ

ゾルダーの服を脱ぎ捨てると、そこにいたのはターちゃんの仲間である
アナベベとペドロだった。

ターちゃん「アナベベ、ペドロ!」
アナベベ「待たせたな、ターちゃん!」
ペドロ「遅くなりました、捕まっていた人達の避難は完全に終えました。」
アナベベ「こいつらのせいで、俺の商売は上がったりなんだ。今回は
  本気で活かせてもらうぜ。」

アナベベはファイトマネーとダイヤモンドによって、大富豪になったが
Gショッカーの横槍でダイヤモンドの取引に支障をきたしていた。

ターちゃん「アナベベ・・・下がりすぎじゃない?」

アナベベはファイティングポーズをとって、啖呵をきるがターちゃん達
よりも後方に下がっていた。

サハラ将軍「貴様らが噂のターちゃんファミリーか・・・これでも喰らえ!」

ズバババ

サハラ将軍はマシンガンを放つが、ターちゃん達では無く、天井の
照明装置に向けて撃ち落としたのであった。

ピョン・ピョウ「あぶない、ゲキワザ・蹄蹄脚!」

落ちてくる照明装置にピョン・ピョウは飛び上がり、ゲキワザ・蹄蹄脚で
全て蹴り落とした。

アナベベ「おい、あいつがいないぞ!」
ペドロ「逃げたのか?」

サハラ将軍はどさくさにまぎれ、ターちゃん達から逃げ出すのに成功していた。

ピョン・ピョウ「追いかけてもしょうがない、今はこの基地から脱出しよう。」
ターちゃん「そうだね、ピョンちゃん。」

ターちゃん達は基地から脱出するのであった。

884

SIDEダンクーガ

一方、Fダンクーガとダンクーガノヴァ・マックスゴッドに合体した
獣戦機隊とチームD、そしてドラゴンズハイブは目の前の巨大な
要塞型ジェノサイドロンや小型戦闘機を攻撃していた。

忍「亮!」
亮「・・・見切った!」

亮の操作で格闘を行い、小型戦闘機を倒していく。

エイーダ「ダンブレードシュート!」
朔哉「ブーストノヴァナックル!」

ダンクーガノヴァ・マックスゴッドに乗るチームDも、ジェノサイドロンに
攻撃していき、ダメージを募らせていく。

忍「葵、こっちは片付いた。一気にけちらすぞ!」
葵「はい、先輩!」

Fダンクーガとダンクーガノヴァ・マックスゴッドの2機は並び立つ。

忍「愛の心にて・・・!」
葵「悪しき空間を断つ!」
忍&葵「断空剣!」
忍&葵「やあぁぁぁぁぁぁぁぁぁってやるぜ!」

忍と葵の両者は吼え、断空剣を携えて要塞型ジェノサイドロンを
一刀の元に切り捨てる。Fダンクーガとダンクーガノヴァ・マックスゴッドの
合体技「断空双牙剣」が極まった。

SIDEゲキレンジャー

その頃、ゲキレンジャーと日輪仮面・毛利元就の戦いも終盤に近づいていた。

ゲキイエロー「ゲキトンファー・ロングバトン伸伸打!」
ゲキブルー「ゲキトンファー・華華弾!」
毛利元就「・・・無駄だ。」
ゲキバイオレット「ゲキワザ・厳厳拳!」

ゲキイエローとゲキブルーはゲキトンファーを使って毛利を攻撃するが、
輪刀で防ぐ。その隙をついて、ゲキバイオレットが厳厳拳を繰り出す。

日輪仮面「喰らえ、日輪ファイアー!」
ゲキチョッパー「当たんねえよ。ゲキワザ・捻捻弾!」
ゲキレッド「ゲキワザ・翔翔斬!」

一方、ゲキレッドとゲキチョッパーは太陽仮面を相手に、サイブレードや
ゲキセイバーを使って攻撃を繰り出した。

毛利元就「む・・・あのカラクリ兵器がやられたか。どうやら潮時のようだな。」
日輪仮面「く、仕方が無い。撤退だ!」

日輪仮面達はジェノサイドロンが全滅した事により、ここで撤退をする為、
砂煙を引き起こし、撤退した。

ゲキチョッパー「くそ、逃げられたか。」
ゲキブルー「でも、基地は制圧出来たんだ。ここらで良しとしよう。」
ゲキバイオレット「それじゃあ、マスター達と合流だな。」
ゲキレッド「くっそ~、次は絶対勝つぞ!」

ゲキレンジャー達もドラゴンズハイブ達に合流をするのであった。

885

***ドラゴンズハイブ・サロン***

その後、ゲキレンジャーやターちゃんファミリーは合流し、
ドラゴンズハイブのサロンに集まった。

レツ「あなたが、アメリカのプロフェッショナル異種格闘
  オープン・トーナメントで優勝したターちゃんですか。
  マスターから話は聞いてます。」
ペドロ「こちらも激獣拳の話は聞いてます。俺はターちゃん師匠の弟子を
  しているペドロ・カズマイヤーです。」
アナベベ「俺はウポポ族の戦士アナベベだ。よろしくお嬢さん。」
ラン「はぁ・・・。」
ケン「いやいや、何で手を握るの!」

ペドロとアナベベが自己紹介するが、アナベベはランの手を握るのであった。

ターちゃん「こっちの皆がピョンちゃんのお弟子さんかぁ。
  私とピョンちゃんは共にアフリカの動物達を守る者同士、一緒に
  密猟者を捕まえた事があるのだ。」
ジャン「オレもターちゃんに会えて、ニキニキだぞ。」
ターちゃん「私も、ピョンちゃんから話を聞いていたから会いたかったのだ。」
ラン「意気投合しそうね。」
ゴウ「ジャンもターちゃんと同じ、野生児だからな。シンパシーを感じるんだろう。」

ターちゃんとピョン・ピョウの関係を話す。また、同じ野生児であるジャンとターちゃん
は気が合いそうだった。

くらら「そっちは、楽しそうね。」
エイーダ「お久しぶりです。ランさん。」
ラン「エイーダも久しぶり。」

以前、スクラッチのCMに出演をした事を切欠にエイーダとランは友人と
なっていた。

葵「先輩、無事でよかった。」
忍「へへ、心配をかけたぜ。」

葵は忍達が無事に戻った事に喜ぶ。

田中司令「とりあえず、一段落はつきましたねえ。」
剣持「はい、ですがまだアフリカ大陸の中で基地を一つ潰しただけです。
 我々の戦いはここからです。」
F.S「・・・剣持隊長、あなたにはレッドマフラー隊に復帰していただき
  たいのですが。」
剣持「・・・しかし。」
F.S「佐原博士も、あなたの隊の復帰を望んでいます。」
剣持「・・・。」
田中司令「考えておいてください。」

F.Sと田中司令は剣持隊長にレッドマフラー隊に復帰して
もらえるように言う。

F.S「獣戦機隊、チームDの諸君、我々ドラゴンズハイブは今後、
  ブレイバーズの一員として行動する事になる。」
アラン「ブレイバーズ・・・。」
朔哉「という事は、甲児達も参加するだろうな。」
レツ「僕達、ゲキレンジャーもブレイバーズに協力するように
  マスター・シャーフーから言われています。」
忍「そうか、なら今後とも仲間だな。」
亮「今度、俺と手合わせをしてくれ。」
ゴウ「こちらこそな。」
雅人「よろしく。」
ケン「おう。」

F.Sからブレイバーズ参加を聞き、同じくブレイバーズに協力する事に
なるゲキレンジャーと握手をして 励まし合うのであった。

ピョン・ピョウ「ターちゃんはどうするんだ?」
ターちゃん「う~ん、私は動物を守らなければいけないから。
  でも、アフリカで困った事があったら、いつでも呼んで欲しいのだ。」

ターちゃんはアフリカでの協力を約束するのであった。そしてドラゴンズ
ハイブは獣戦機隊、チームD、ゲキレンジャーを連れて日本へと帰還する。

886

○ターちゃん→ゾルダー、クライマーを蹴散らしサハラ将軍を追い詰めるものの、
         逃げられる。
○アナベベ→ターちゃんを助ける。
○ペドロ→ターちゃんを助ける。
○ゲキレンジャー→日輪仮面、毛利元就と戦うが逃げられる。
            ブレイバーズに参加。        
○ピョン・ピョウ→ターちゃんを助ける。
○獣戦機隊→Fダンクーガで、チームDと共に要塞型ジェノサイドロンを倒す。
○チームD→ダンクーガノヴァ・マックスゴッドで、獣戦機隊と共に
  要塞型ジェノサイドロンを倒す。
○F.S→獣戦機隊、チームDにブレイバーズ参加の表明を伝える。
○剣持保→戦闘後、レッドマフラー隊の復帰を要請する。
●日輪仮面→ゲキレンジャーと戦闘後、撤退。
●サハラ将軍→ターちゃんファミリーと戦闘後、撤退。
△毛利元就→日輪仮面と共にゲキレンジャーと戦うが、撤退する。

【今回の新登場】
○アナベベ(ジャングルの王者ターちゃん)
ターちゃんの最古参の友人であるウポポ族の戦士。
当初はターちゃんと引き分けに成る程の実力を有していたが、
ユンケル帝国で行われたトーナメントに優勝した賞金で事業を起こし
大富豪となった事で強い敵の前には逃げ腰となる軟弱な心の持ち主に
なってしまった。しかし、ここぞという時は友情や良心をみせる。

○ペドロ・マクガイヤー(ジャングルの王者ターちゃん)
フランス出身の空手チャンピオンで、ターちゃんの弟子。師匠である
ターちゃんを心底尊敬しており、一々感動する。口癖は「おみそれしました。」
実家は大ホテルのオーナーだが、元々は孤児院にいた所、今の母親に引き取られる。
ベルサイユ大学の現役学生。空手以外にも柔道など様々な格闘技を習得している。


『強襲!極東基地』-1

作者・ユガミ博士

887

***無幻城***

無幻城内にある円卓の大広間には、十二邪将達が集っていた。集まったのは、
シスタージルが独断で、星間評議会の特使を襲うらしいからだ。

地獄大使「シスタージルめ、我等の許可を得ずに勝手な事を。」
帝王テラーマクロ「致し方あるまい。奴は闇女王同盟の後宮総取締役、
 その権限は我等と同格だからな。」
ドクトルG「このままでは、我々の面目がたたん。」
ブラック将軍「どうするべきか。」
???「ふん、揃いも揃って碌な意見が無いな。」
キングダーク「貴様は、カイザーブルドント!」

今後をどうするべきか、相談していると現れたのは、マシン帝国バラノイア
の現支配者カイザーブルドントだった。

十面鬼ゴルゴス「ゴズマ軍の貴様が、何しに来た!」
カイザーブルドント「私が哀れなお前達に、手を貸してやろうというのだ。」
地獄大使「く、何たる無礼な態度だ。」
マシーン大元帥「待て、まずは話を聞こう。」

カイザーブルドントの無礼な態度に、地獄大使達は騒ぎたてるが代表である
マシーン大元帥はそれを治め、話を聞くことにした。

カイザーブルドント「ブレイバーズに参加する多くが、日本のスーパーロボット共だ。
 そして、それに密接に関わるのが地球連邦軍極東支部・伊豆基地。そこを
 襲撃する。」
天王寺「作戦的には悪くないが・・・。」
村上「確かに、情報によると今、伊豆基地にはスーパーロボットの何体かが
 来ており、ブレイバーズに参加する為の準備を進めているとか。」
十面鬼ゴルゴス「しかし、ならば我々がやるべきだ。」
キングダーク「だが、バラノイアは癪ではあるが一度この地球を支配下に置いた事
 のある組織。ゴズマ軍の中でもあの宇宙で活動を拡げているザンギャック帝国に
 匹敵する戦力だ。申し分は無いと思う。」

カイザーブルドントの作戦に様々な意見が交わされる。

カイザーブルドント「ちなみに・・・既に星王バズーには作戦を上申済みだ。」
天王寺「(何時の間に)」
マシーン大元帥「・・・ならば、作戦は任せるしかないな。」
カイザーブルドント「編成は私が指揮する。まぁ、吉報を待て。ハハハハハ!」

既に表裏六柱神に上申済みとあれば、仕方が無いのでカイザーブルドントに
極東基地襲撃を任せるのであった。

888

***地球連邦軍極東支部・伊豆基地***

一方、伊豆基地では先の三輪防人等地球至上主義者達を日本から追い出して、
大分落ち着いてきた。基地の格納庫では、ブレイバーズに参加する予定の
スーパーロボット達の整備が行われていた。そして基地内部のサロンには
格パイロット達が集まっていた。

ワツ太「勝平!」
勝平「ワッ太!」

ザンボット3のパイロット神勝平とトライダーG7のパイロット竹尾ワッ太は
久しぶりの再開に喜び、手を取り合う。

万丈「無事、虎丸会長からトライダーを受け取ったようだね。」
ワッ太「万丈の兄ちゃん!」
柿小路「万丈君、君と舞人君のおかげでまた、竹尾ゼネラルカンパニーを
 はじめる事ができた。ありがとう。」
厚井「私もまた、トライダーで仕事が出来て嬉しいよ。」

竹尾ゼネラルカンパニーに復帰した柿小路専務と厚井常務は融資をしてくれた
万丈に感謝の言葉を送る。

恵子「郁恵さん、木下さんもお久しぶりです。」
郁恵「恵子ちゃんも、元気そうで何よりだわ。」
木下「いやー、宇宙太君もしばらく見ないうちに大きくなって。」
宇宙太「木下さんは、相変わらずだな。最も、こっちは監視で窮屈だったけど。」

勝平の従兄弟である神江宇宙太と神北恵子は竹尾ゼネラルカンパニーの
社長秘書である砂原郁恵と営業担当の木下藤八郎との再会に喜ぶ。

赤木「俺達もいるのを忘れないでくれよ。」
桃井「久しぶり、皆。」
青山「元気そうで何よりだ。」
ワッ太「赤木さん達も来てくれたんだ。」

ワッ太に声を掛けたのは界震と共に現れる怪獣ヘテロダインと戦う民間防衛企業
21世紀警備保障のダイガードの操縦士である赤木、桃井、青山の3人で、
所属する広報2課の面々もいた。

大杉課長「お久しぶりです、竹尾社長に柿小路専務。この度、貴社が営業再開したと
 聞きましたが、ご挨拶が遅れて申し訳ありません。」
ワッ太「そんな、かしこまらないでよ。照れるから///」
柿小路「その通りです。再開したといっても、実質今回が再開初日で仕事は
 これからです。」

広報2課の課長である大杉がワッ太達に営業再開の挨拶をする。

厚井「広報2課も、ブレイバーズに参加するのですか?」
横沢「はい。この度、岡長官から我が社に業務提携を打診されたので、
 こうして出向してきました。」

課長補佐の横沢が説明をする。

谷川「それにしても、あの三輪長官しつこくダイガードを寄越せって、
 うるさかったわね。」
入江「でも、そこはうちの社長が何とか、断ってくれたわね。」
大山「それにヘテロダインの出現はあまり無かったけど、その代わり、
 GUYSに変わって怪獣や幻獣の相手もしていたわ。」
中原「他の怪獣防衛チームの皆さんとも、仲良くなる事が出来ました。」

広報2課のOL四人が、三輪防人が極東支部を掌握していた時の事を話す。
ダイガードは対ヘテロダインだが、GUYSを掌握されている間、他の
防衛チームの助っ人として、出動したり、幻獣出現には学徒兵と共に、
撃退・要救助といった仕事を請け負っていた。

石塚「幻獣が現れた時は、小型も多かったからその度にダイガードで
  ぶつけちゃって・・・。」
田口「始末書と請求書の処理が大変だったね。」
伊集院「これからの戦い、あまり始末書ださないでよ。ドゥーユーアンダスタンド?」
赤木「勿論、気をつけますよ。」

広報2課デブトリオからの言葉に赤木は慌てるのであった。

889
銀河「久しぶりだな、ワッ太、勝平。」
北斗「お久しぶりです。万丈さん。」
エリス「広報2課の皆さんもお久しぶりです。」

サロンに現れたのは、防衛組織GEARの電童のパイロットである出雲銀河と
草薙北斗、データウェポンの解析主任である天才少女エリス・ウィラメットの
3人だ。

勝平「へへ、相変わらずみたいだな。」
宇宙太「北斗も、俺達みたいに異星人の血を引いているんだろ?大丈夫だったか。」
北斗「お祖父ちゃんのおかげで、何とかね。僕と母さんは銀河達と一緒に外国にある
 他の支部で災害救助とかやっていたんだ。」
エリス「そして、今ベガ副指令は岡長官の下で、これからの方針に打ち合わせをしているわ。」

北斗の母であるベガ副指令こと草薙織絵はアルテア星から来た異星人である。
そのため、ロゴスの手が伸びたが祖父である西園寺翁の尽力でパートナーの
銀河達と共に外国の支部へ逃げていた。

ワッ太「そういえば、来ているのってこれだけ?タケルさんとかは?」
万丈「僕から説明しよう。まず明神タケル達クラッシャー隊は宇宙における
 時空クレバスの調査の任務で、ブルーフィクサーにいる闘志也やマリン達
 と共に宇宙へと入っている。あと甲児達はマジンガーやゲッターロボの修理で
 遅れていて、ビルドベースの剣児達は九州の防衛任務についている。」
楯剣人「それから、洸の話によればライディーンが目覚めないから、今は
 参加を控えるそうだ。」
柊弾児「星史も同様だ。」

ダルタニアスチームの盾剣人と柊弾児も何時の間にか来ており、万丈と共に
各地のスーパーロボット達の状況を教える。

万丈「それから、後で剛健一達ボルテスチームは来るが、豹馬達バトルチームは
 ダンナーベースの猿渡ゴウ達と共に青森に行っているから合流が遅れるそうだ。」
勝平「青森?何でそこに。」
万丈「最近、幻獣だけでなく擬態獣の出現頻度が多いそうだ。そこで、擬態獣にも
 学徒兵が対処できるように教官として、ゴウ達が向かった。そして、小介君の実家は
 北海道だ。実家に寄るついでとして便乗したというわけさ。」
ワッ太「そっか・・・大丈夫かなぁ。」

バトルチームがなぜ、青森へと向かったのか万丈の説明を聞いて、心配する
ワッ太だった。

星野吾郎「そして、軍属のスーパー戦隊が所有するスーパーロボット達は
 一足先に「α」基地・・・いや、ブレイバーベースに向かった。
 民間の方も準備が整い次第、向かうそうだ。」

超力戦隊の隊長である星野吾郎がサロンに入ってくる。

星野「超力戦隊の隊長を務める星野です。皆さんをブレイバーベースに
 お連れする任務の為、やってきました。」
大杉「この度は、ありがとうございます。」
柿小路「竹尾ゼネラルカンパニー一同、お世話になります。」

サラリーマンである柿小路と大杉は深々と頭を下げるのであった。

ブゥーンブゥーン

木下「な、何事ですか!?」
星野「警報、敵襲か!?」

伊豆基地を目指して、バラノイアの戦艦バラクティカが迫りつつあるのであった。

890 

●マシーン大元帥→カイザーブルドントに作戦の指揮を任せる。
●カイザーブルドント→極東支部・伊豆基地強襲の作戦の指揮をとるべく、出撃。
○竹尾ワッ太→柿小路専務達を会社に呼び戻し、ブレイバーズに参加するべく
       極東支部・伊豆基地へやってくる。
○柿小路梅麻呂→再び会社に戻れた事に、喜ぶ。
○厚井鉄男→会社に戻り、伊豆基地へやってくる。
○砂原郁恵→会社に戻り、伊豆基地へやってくる。
○木下藤八郎→会社に戻り、伊豆基地へやってくる。
○神勝平→ブレイバーズに参加するべく、伊豆基地へやってくる。
○神江宇宙太→ブレイバーズに参加するべく、伊豆基地へやってくる。
○神北恵子→ブレイバーズに参加するべく、伊豆基地へやってくる。
○破嵐万丈→各地のスーパーロボットの状況を教える。
○楯剣人→ブレイバーズに参加するべく、伊豆基地へやってくる。
○柊弾児→ブレイバーズに参加するべく、伊豆基地へやってくる。
○出雲銀河→ブレイバーズに参加するべく、伊豆基地へやってくる。
○草薙北斗→ブレイバーズに参加するべく、伊豆基地へやってくる。
○エリス・ウィラメット→ブレイバーズに参加するべく、伊豆基地へやってくる。
○赤木駿介→広報2課の面々と共に伊豆基地へやってくる。
○桃井いぶき→広報2課の面々と共に伊豆基地へやってくる。
○青山圭一郎→広報2課の面々と共に伊豆基地へやってくる。
○大杉課長→広報2課の面々と共に伊豆基地へやってくる。ワッ太に営業再開の
  挨拶をする。
○星野吾郎大尉→集まった面々をブレイバーステーションに案内する
           任務を受ける。

891

【今回の新登場】
●カイザーブルドント(超力戦隊オーレンジャー)
皇太子ブルドントが、バッカスフンドから受けたエネルギーで急成長した姿。
冷酷だが、皇女妃であるマルチーワとラブラブである。

○柿小路梅麻呂(無敵ロボ トライダーG7)
竹尾ゼネラルカンパニーの専務。出動の際には、如何なる場所であろうと
自転車でワッ太を迎えにいく。ミサイルを撃つ度にソロバンを弾く。
64歳という高齢だが、12人の子持ち。原作最終回ではさらに双子が産まれた。

○厚井鉄男(無敵ロボ トライダーG7)
竹尾ゼネラルカンパニーの常務。メカニックでトライダーの整備を担当している。
通称「てっつぁん」長らく子供がいなかったが、養子を得る。

○砂原郁恵(無敵ロボ トライダーG7)
竹尾ゼネラルカンパニーの社長秘書。出動する時、トライダーの出動アナウンスを
行う他、シャトルの中でおやつを作っている。

○木下藤八郎(無敵ロボ トライダーG7)
竹尾ゼネラルカンパニーの営業係長。お調子者だが、根は生真面目な熱血漢。
「パ~と、やりましょう。パ~と」が口癖。シェリル、ランカ両方のファン。

○神勝平(無敵超人ザンボット3)
ザンバード及びザンボット3のパイロット。駿河湾の港町で網本の次男坊。
睡眠学習装置でパイロットになるが、戦いの中で恐怖を思い出すものの、
それを乗り越える。

○神江宇宙太(無敵超人ザンボット3)
ザンブルのパイロット。勝平の従兄弟で、実家は東京で開業医をしている。
洞察力に優れ、冷静な判断力をもつが、それゆえに高慢な所があり、勝平と
衝突する事もある。

○神北恵子(無敵超人ザンボット3)
ザンベースのパイロット。勝平の従姉妹で兵左衛門の孫。実家が長野で牧場を
している為、乗馬や弓矢が得意。情報処理を担当している。

○赤木駿介(地球防衛企業ダイガード)
株式会社21世紀警備保障広報2課に勤務するダイガードの操縦士。性格は
明るく正義感に溢れる熱血漢で、元国連安全保障軍極東司令部付属・国際防衛大学
を卒業している。

○桃井いぶき(地球防衛企業ダイガード)
株式会社21世紀警備保障に勤務するダイガードのナビゲーター。高校卒業と同時に
入社した為、赤木や青山からすれば「年下の先輩」義理の父と確執があったが、後に
和解する。

○青山圭一郎(地球防衛企業ダイガード)
株式会社21世紀警備保障広報2課に勤務するダイガードのエンジニア。
気障でプレイボーイな所があり、赤木と衝突する所があるが、母親思いな
所がある。

○大杉春男(地球防衛企業ダイガード)
株式会社21世紀警備保障広報2課の課長。かつては軍人で階級は軍曹。
昼行灯に見えて、実は切れ者。

○横沢晋也(地球防衛企業ダイガード)
株式会社21世紀警備保障広報2課に勤務する課長補佐。元軍人。

○大山紀子(地球防衛企業ダイガード)
株式会社21世紀警備保障広報2課に勤務するOL。まとめ役で、
赤木に気がある素振りをみせる。

○入江静香(地球防衛企業ダイガード)
株式会社21世紀警備保障広報2課のOL。掴み所の無い性格をしている。

○谷川風花(地球防衛企業ダイガード)
株式会社21世紀警備保障広報2課のOL。いわゆるガングロギャル。

○中原千秋(地球防衛企業ダイガード)
株式会社21世紀警備保障広報2課のOL。小柄で童顔をしており
青山に好意を寄せている。

○石塚智美(地球防衛企業ダイガード)
株式会社21世紀警備保障広報2課の社員。デブトリオのリーダー格で
老け顔であるものの、まだ27歳。

○田口友朗(地球防衛企業ダイガード)
株式会社21世紀警備保障広報2課の社員。デブトリオの1人。

○伊集院博孝(地球防衛企業ダイガード)
株式会社21世紀警備保障広報2課の社員。デブトリオの1人で、
外国語が堪能。谷川に好意を寄せていたが、振られる。

○出雲銀河(GEAR戦士 電童)
電童のパイロットである少年で、少林寺拳法を学んでいる。
アイドルグループC-DRIVEの一人、ユキの熱狂的ファン。
レオサークル、ガトリングボア、ブルホーンのデータウェポンを所持している。

○草薙北斗(GEAR戦士 電童)
電童のパイロットであるもう一人の少年。実はベガ副指令の息子でアルクトス人の
ハーフ。一時期、アルテアに託され騎士凰牙のパイロットになったがガルファに洗脳
された。趣味はアニメ。ユニコーンドリル、ドラゴンフレア、バイパーウィップの
データウェポンを所持している。

○エリス・ウィラメット(GEAR戦士 電童)
アメリカ支部から日本支部へ、データウェポンの解析主任としてやってきた
天才少女。10歳でMITを卒業し、電子工学の博士号を取得している。
趣味はバスフィッシングで、動物好きである。

○楯剣人(未来ロボ ダルタニアス)
ダルタニアスのメインパイロットで、アトラウスのパイロット。
江戸っ子気質だが、実は父である隼人がエリオス星のハーリン王子
だという事が判明すると、行方不明という事もあり、王位後継者となってしまう。
*『ゴッドバード』だと戦災孤児の仲間達と共に創設した小さなゲーム会社の
 社長をしている。

○柊弾児(未来ロボ ダルタニアス)
戦闘機ガンパーのパイロットで、剣人の親友。石つぶてを得意としている。
無実の父親に濡れ衣を着せた真犯人を探す旅の途中、生き倒れていた所、
早苗や剣人に助けてもらい、仲間になった。


『強襲!極東基地』-2

作者・ユガミ博士

892

***バラクティカ***

ポイントゼロにある、バラノイアの前線基地から出撃した戦艦バラクティカの
と量産された複数のマシン獣。その旗艦となるバラクティカにはカイザーブルドント
そして妃であるマルチーワが乗艦していた。

カイザーブルドント「ふふふ、見ていろよ地球人共。再びこの地球を支配して
 みせようぞ。」
マルチーワ「頑張って、ブルピー。」
カイザーブルドント「任せろ、マルピー。全軍かかれ!」

カイザーブルドントの号令と共に、バラクッティカから戦闘機タコンパスが
出撃し、マシン獣のバラドリルやバラソーサーにバラミサイラー、バラマジロ、
バラバニッシュ、バラケンダマといった面々が伊豆基地の攻撃を始めた。

ドゴーン、ドゴーン

ギュルルルン、バシューン

岡長官「Gショッカーか!」
ベガ副指令「岡長官、待機しているパイロット達に出撃の許可をお願いします。」
岡長官「うむ、待機しているスーパーロボットのパイロット達は出撃だ!」

けたたましい轟音と共に、伊豆基地に火の手があがる。そして、岡長官
によって、ダルタニアス、ザンボット3、ダイターン3、トライダーG7とシャトル、
ダイガード、電童が出撃した。

勝平「にゃろう、Gショッカーめ。この神勝平様とザンボット3が相手だ!」
星野『油断をするな、勝平君。攻撃をしているのは、マシン帝国バラノイアだ。
 奴等の戦闘力は、そんじょそこらの組織よりも強力だ。』
剣人「だったら、さっさと片付けちまおうぜ。そうだろ弾児、ベラリオス!」
弾児「応よ、剣人!」
ベラリオス「ぐぉぉぉぉん!」

星野吾郎からの通信に、ダルタニアスのパイロットである剣人、弾児、
ロボットライオンのベラリオスがやる気をみせる。ダルタニアスは、
バラソーサーの元へ向かい、キャノンキュービックで攻撃をする。

柿小路「社長、周りの戦闘機は我々にお任せ下さい。」
厚井「社長は、マシン獣を頼みます。」
ワッ太「OK、これが再スタートした竹尾ゼネラルカンパニーの
 最初の仕事だ!行くぞ、マシン獣。」

柿小路専務達の乗るシャトルは基地を攻撃するタコンパスに向けて、
ミサイルとビームで撃ち落していく。トライダーG7も右腕のミサイルで
攻撃するバラミサイラーに向かって、トライダージャベリンで攻撃する。
一方、赤木達の乗るダイガードは、バラドリルへと向かっていった。

赤木「マシン獣、お前達にこの地球を好きにはさせないぞ。」
桃井「ダイガードの整備は完璧よ。」
青山「出力も問題無い。行け、赤木!」
赤木「応。サラリーマンだって、地球を守れるんだ!」

ダイガードの両腕のアタッチメントをドリルアームに換装し、バラドリルを
攻撃する。一方、万丈はバラバニッシュと対峙する。バラバニッシュは
太陽を利用して透明となり、ダイターン3に破壊光線を放つ。

万丈「く、あのマシン獣は太陽を利用するのか。だが、世のため、人のため、
  悪を討つダイターン3。この輝きを恐れるのなら、かかってこい!」

ダイターン3のトレードマークである頭の太陽に指を指し、いつもの口上を
唱える。また別の所では、ザンボット3はバラマジロの回転攻撃に苦戦していた。

恵子「きゃぁぁ!」
宇宙太「何をやっている、勝平!」
勝平「うるせぇ、負けてたまるかぁ!」

バラマジロに対して、三叉状のザンボット・ブローで攻撃する。その頃、
電童はバラケンダマの相手をしていた。

銀河「剣玉なんて、おかしな格好しているなぁ。」
北斗「でも、相当強いみたいだよ。」
銀河「よ~し、行くぞ。疾風三連撃!」

銀河と北斗はコマンドを入力して、バラケンダマに攻撃をするのであった。


 893

一方、基地内部にもバラノイアの兵士であるバーロ兵が侵入して、
その攻撃に伊豆基地に所属する多くの連邦兵士が負傷しており
広報2課のメンバーは負傷兵の手当に奔走する。

三田「隊長・・・。」
星野「バラノイアめ・・・皆、超力変身だ!」

星野吾郎達、超力戦隊の5人はオーレンジャーへと変身し、バーロ兵と
戦っていく。

オーレッド「スターライザー!」
オーグリーン「スクエアクラッシャー!」
オーブルー「デルタトンファー!」
オーイエロー「ツインバトン!」
オーピンク「サークルディフェンサー!」

オーレンジャー達は個人の武器を使い、基地に侵入したバーロ兵を倒していく。
だがそこへ・・・。

ドゴーン、ビューン、バーン

オーレンジャー「「「「「うわぁ」」」」」

突然の攻撃を受けるオーレンジャー達。砂煙が晴れると、新帝国ギアの
ビッグスリーの1体モンスターとその部下であるジューノイドのジュウオウ、
そしてギアの世紀王候補であるプリンスがメカクローンを率いて現れた。

オーレッド「お、お前達は・・・。」
プリンス「我々は新帝国ギア。我が父ドクターマンの命により、バラノイアの
 加勢としてやってきた。」
オーレッド「新帝国ギア・・・バイオマンが戦ったという組織か。」

オーレッドは以前読んだ資料に新帝国ギアについての記述が
あった事を思い出す。

ジュウオウ「・・・でも、何でバラノイアに手を貸すんですかね、オヤビン?」
モンスター「分からん。でも、命令は絶対だ。暴れるぞ!」

小声で何故、バラノイアに手を貸すのか疑問に思うモンスター達だが、
命令を優先して、そのパワーで暴れていく。

オーグリーン「電光超力クラッシャー!」
オーイエロー「炸裂超力バトン」
モンスター「ふははは、効かんわ!」

オーグリーンとオーイエローは必殺技を放つが、ドクターマンによって
更なる強化改造されたモンスターの防御力には及ばなかった。

ジュウオウ「バリバリロケット!」
オーブルー「うわぁ。」
オーピンク「きゃあ。」

ジュウオウの胸から発射されたバリバリロケットの攻撃に倒れる
オーブルーとオーピンクの2人。そして、オーレッドはプリンスと
剣を交える。

プリンス「ふん、そろそろ時間だな。」
オーレッド「何!?」

一方外でマシン獣と戦うスーパーロボット達。だが、新帝国ギアの
メラージュ戦闘機の大部隊が現れる。

***バラクティカ***

ドクターマン『では手筈通り、援軍を送りましたぞ。カイザーブルドント。』
カイザーブルドント「ご苦労。だが・・・貴様は何故、我々に手を貸す?」
ドクターマン『ふふ、私はメカこそ優秀、メカこそ絶対、メカこそ永遠と
 信じているのだ。マシン帝国であるそちらに手を貸すのは道理といえよう。』
カイザーブルドント「・・・」
ドクターマン『それでは、またいつでも手を貸しますぞ。では』ピッ

カイザーブルドントからの疑問に不適な笑みを浮かびながら、その疑問に
答えて通信を切るのであった。

マルチーワ「何のつもりかしら、あのメカ人間。」
カイザーブルドント「ふん。何を考えているか知らんが、その時は始末を
 すれば良いだけだ。」

一方、戦闘機とはいえスーパーロボット相手でも強力な攻撃を繰り出す
メラージュ戦闘機が加わり、スーパーロボット達もだんだんとダメージが
蓄積されていく。

木下「専務ー!これ以上はシャトルが持ちません。」
柿小路「五月蝿いですぞ、木下君。社長がまだ戦っておられるのです。
  弱音を吐いてはいけません。」

シャトルに被弾し、木下が慌てるが、柿小路はまだまだ諦めなかった。

万丈「このままではジリ貧だ。どう・・・!?」

万丈もこのままではいけないと、チャンスを伺っていたその時。
周りに異変が起きる。

岡長官「どうした!?」
オペレーター「これは・・・空間に乱れが!」
ベガ副指令「なんですって!?」
岡長官「まさか・・・。」

空間が振動となって伝わり、戦っていた両陣営が動きを止める。
そして穴が入り、そこから何かそう・・・戦艦らしき物が姿を現すのであった。

894

○神勝平→宇宙太、恵子と共にザンボット3で出撃。バラマジロと戦う。
○破嵐万丈→ダイターン3で出撃。バラバニッシュと戦う。
○竹尾ワッ太→トライダーG7で出撃。バラミサイラーと戦う。
○柿小路梅麻呂→他の社員と共にシャトルで出撃。タコンパスを撃ち落していく。
○楯剣人→柊弾児と共にダルタニアスで出撃。バラソーサーと戦う。
○赤木駿介→桃井、青山と共にダイガードで出撃。バラドリルと戦う。
○出雲銀河、草薙北斗→電童で出撃。バラケンダマと戦う。
○オーレンジャー→伊豆基地を守る為、バーロ兵、新帝国ギアと戦う。
○岡長官、ベガ副指令→出撃の命令を出す。
●カイザーブルドント、マルチーワ→バラクティカから指揮を執る。
●バラドリル→ダイガードと戦う。
●バラソーサー→ザンボット3と戦う。
●バラバニッシュ→ダイターン3と戦う。
●バラミサイラー→トライダーG7と戦う。
●バラケンダマ→電童と戦う。
●ドクターマン→目的は不明だが、バラノイアに援軍を送る。
●プリンス→メカクローンを率いて、援軍として伊豆基地を攻撃する。
●モンスター→伊豆基地を襲撃する。
●ジュウオウ→伊豆基地を襲撃する。
●バラマジロ→ザンボット3と戦う。

895

【今回の新登場】
○草薙織絵=ベガ副指令(GEAR戦士 電童)
北斗の母親で喫茶店の店主。だが、実はGEARの副指令でガルファから
逃れた惑星アルクトスの姫であり、アルテアの妹。地球へ辿り着いた時に
西園寺実に助けられ、養女となる。正体を隠すべく仮面を被っており、
仮面ライダー顔負けのバイクアクションでガルファと戦う。

●マルチーワ姫(超力戦隊オーレンジャー)
皇妃ヒステリアの姪であり、カイザーブルドントの妻。夫のカイザーブルドント
とはラブラブでお互い「ブルピー」「マルピー」と呼び合う。美麗な外見と
天然な毒気の無い無邪気さとは裏腹に残忍な性格をしている。武器は剣にも
なれる弓「マルチアロー」ブルドントJrの母である。

●バラドリル(超力戦隊オーレンジャー)
最初に送り込まれたマシン獣。巨大なドリルが特徴。UAOH基地に向かう
吾郎以外の4人を追い込んだが、変身したオーレッドによって倒される。

●バラソーサー(超力戦隊オーレンジャー)
最初から巨大化した状態で開発されたマシン獣。初めて変身した
オーレンジャー達のビッグバンバスターによって倒される。

●バラバニッシュ(超力戦隊オーレンジャー)
太陽の光で自身を透明化にする事が出来るマシン獣。破壊光線を武器にしている。

●バラミサイラー(超力戦隊オーレンジャー)
皇帝バッカスフンドがドローラ星から呼び寄せたマシン獣。右腕のミサイル
で街を破壊していった。

●バラケンダマ(超力戦隊オーレンジャー)
三田裕司が操縦を任されていた夢野市の町興しロボット「剣玉ロボ」に
似せて造られたマシン獣。右手の剣と光線、剣玉をぶつけて攻撃する。

●バラマジロ(超力戦隊オーレンジャー)
球体となって戦うマシン獣。レッドパンチャーと復帰したオーレンジャーロボの
攻撃に耐える程の防御力を持つが、バスターオーレンジャーロボには適わなかった。

●ドクターマン(超電子バイオマン)
「メカこそ優秀、メカこそ絶対、メカこそ永遠」を信じる新帝国ギアの支配者。
元々は優秀な科学者・蔭山秀夫博士だったが、人体実験の結果、脳の機能を
飛躍的に高めた引き換えに老化してしまった。現在GVMNラボのリーダー格で南の王。

●プリンス(超電子バイオマン)
ドクターマンが自身の息子である蔭山秀一を似せて造り出した新帝国ギアの
後継者。

●モンスター(超電子バイオマン)
ドクターマンに忠誠を誓うビッグスリーの一人。スキンヘッド風の大男で
とてつもないパワーとモンスタートマホークを武器に持つ。ビッグスリーの
中では最も人間臭く、ボケキャラ。後に腕が5つのアタッチメントに換装
出来るように改造された。ジュウオウとは堅い絆で結ばれている。
一人称は「俺」もしくは「ボクちゃん」夢はファラとの結婚。

●ジュウオウ(超電子バイオマン)
ジューノイド五獣士の1体。モンスター直属の部下で「オヤビン」と
呼んで慕っているが時々、軽口を叩く。メタルメガスの攻撃で崖から
落ちてバラバラになるが、モンスターが破片を拾って再生を許されたので、
パワーアップ。胸から「バリバリロケット」を撃てる様になった。口癖は
「はいな」「ランラランララーン」 。


『強襲!極東基地』-3

作者・ユガミ博士

896

時空クレバスから現れたのは、全長7kmはあるだろう巨大な航空艦だった。
よく見ると、巨大な縄で8隻の艦が繋がれていた。両陣営はそれまでの戦闘を
停止して、警戒をする。

ベガ副指令「どうします、岡長官。」
岡長官「とにかく何者なのか、聞かなければ・・・私は地球連邦軍
 極東支部・伊豆基地の司令官を勤める岡だ。現在、我々は
 敵Gショッカーと交戦中である。済まないが、貴官らが何者なのか
 教えていただきたい。」

岡長官が外部スピーカーで通信を送る。

???『・・・地球連邦?我々は航空都市艦「武蔵」済まないが、
 我々は地球連邦というのを知らない。・・・聖連、三河、三征西班牙や
 英国という言葉に心当たりは無いか?』

声の感じからして、女性の返信が伊豆基地周辺に伝わる。相手は
地球連邦の事を知らないみたいだが、所々知っている単語を聞いてくる。

岡「何故、彼らは愛知の旧国名や英国の事を聞いてきたのだ?」
ベガ副指令「少なくとも、彼らが現代の地球人ではないみたいですが。」
通信兵「あちらから、映像が送られてきます。」

航空都市艦「武蔵」の周辺に巨大なウィンドウが出現し、何の映像が
出てくるのかと思いきや、映っていたのは・・・。

???『お、ようやく映像が映るようになったか。いや~、何時の間にか
 オレの服が脱げちまったぜ。』
一同「「「なっ!」」」

映っていたのはへらへらと笑う全裸の青年で、男性の股間に当たる部分は
「禁」と書かれたモザイクがかかっていた。

女性陣「「「いや~」」」
赤木「何じゃありゃ!?」
カイザーブルドント「う・・・頭が。」
マルチーワ「大丈夫!?ブルピー。」

いきなり全裸の人間が現れたので、戦っていた恵子やいぶき、郁恵達
映像を見ていた女性陣は悲鳴を上げる。カイザーブルドントも
そのショックで頭の回路がショートしそうだった。

???『こらー、葵!いきなり、そんな姿を見せるな!』
???『そんな事を言われても、服が脱げちまったんだぜ。所で何処何だよ?』
???『ああ~、また面倒くさい事になる。』

そこへ中性的な顔をした先程、返信した声の女性が映像に映り、
葵と呼ばれる青年を叱るが当の本人は全く気にせずにいた。
青年の行動に頭を抱えている姿に「ああ、苦労しているんだな」という事が
ひしひしと伝わってきた。

勝平「葵姉ちゃん、今いなくてよかったな。」
宇宙太「そうだな・・・。」

自分達の仲間にも、葵という名を持つ女性がいるので、この場にいたら
どうなっていた事やらと思う勝平と宇宙太。そういえばあっちの葵は
寝る時は全裸だったなぁと内心思い出す。

カイザーブルドント「ふざけおって~、全機あの航空艦に向けて一斉発射せよ!」

激昂したカイザーブルドントは、「武蔵」に攻撃命令を下す。

897
ドドドド、ババババ、ビューン

しかし、「武蔵」にはバリアが搭載されており効いていなかった。
そこへメイド服を着た無機質な女性が甲板に現れる。

???「武蔵さん!」
武蔵さん「正純様、本艦は、転移したショックによりシステムの一部が破損。
 間もなくバリアも解除されます-以上。」
正純「何だって!?」

「武蔵」の総艦長であり、女性型自動人形である“武蔵さん”がシステムの
破損を長い黒髪の女性-本多・正純に伝える。そして、バリアが解除され、
攻撃が甲板を襲った。

剣人「お、おい直撃したんじゃないのか!?」
弾児「どうなったんだ・・・。」

攻撃が晴れると、その場にいた面々は傷一つついていなかった。巻きロールが
特徴の少女-ネイト・ミトツダイラが攻撃を防いでいたのである。
そして全裸の青年-葵・トーリが口を開く。

ネイト「主は私が守ります。」
トーリ「信じていたぜ、お前らが来るのを。」

煙が完全に晴れると、その場には奇妙な井出立ちをした少年少女が
集まっていた。トーリの仲間である梅組の面々である。

カイザーブルドント「おのれ~、ならばバーロ兵よ。甲板に乗り込み
 直接、攻撃せよ!」

カイザーブルドントの命令にバーロ兵の軍団が「武蔵」の甲板に乗り込もう
とする。

ネシンバラ「やれやれ、こうなるだろうと思っていたけどね。」
点蔵「それで、いかが致すでござるか?」

眼鏡を掛けた少年-トゥーサン・ネシンバラがやれやれといったポーズをとり、
帽子で目元を隠し、忍者風の格好をした点蔵・クロスユナイトが正純に指示を
仰ぐ。

正純「はぁ~、こうなっては仕方が無い。こちらを攻撃するのなら、迎撃あるのみだ。」
梅組一同「-jud!(ジャッジ)」
トーリ「頼むぜ、お前ら。」
ホライゾン「・・・トーリ様。」

トーリの仲間である梅組の面々は一部を残して、バラノイアの軍団に向かっていく。
仲間を見送るトーリに自動人形のホライゾン・アリアダストが近づく。

トーリ「どうした、ホライゾン?」

ドゴ

トーリ「う!」
ホライゾン「いいかげん、服を着てしまってください。」

ホライゾンがトーリの股間にあるゴッドモザイク目掛けてぶん殴り、
いつまでも全裸であるトーリに服を着るように言い放つ。その様は
なお映像が中継されており、それを見ていたスーパーロボットの男性陣の
一同が己の股間を押さえたのは、言うまでも無い。

ナイト「行くよ、ガッちゃん。」
ナルゼ「ええ、マルゴット。」

それぞれ6枚の羽を持つ第3・第4特務の魔女マルゴット・ナイトと
マルガ・ナルゼは箒に跨り、タコンパスを超スピードで動き、魔術で
打ち落としていく。

点蔵「メアリ殿、行くでござる。」
メアリ「はい、点蔵様。」

点蔵は高速で甲板に侵入したバーロ兵を得意の忍術で仕留めていき、
彼の恋人であるメアリも王陽剣一型(ex.コールブランド)でバーロ兵を
斬っていく。

ベガ副指令「彼らは、バラノイアとの戦闘を始めたようです。」
岡長官「彼らが何者かを知るためにも、保護をしなければ。各機に告ぐ、
 我々は航空都市艦「武蔵」の援護を行う。」
スーパーロボットのパイロット達「「「「-了解!」」」」

岡長官の号令の下、勝平達もマシン獣との戦闘を再開するのであった。

898

「武蔵」での戦闘はまさに、合戦とも言うべきだろうか。

バーロ兵を次々と撃破していく。

カイザーブルドント「くっ、こうなったら私が出撃する。」
マルチーワ「私も一緒よ、ブルピー。」

バラクティカから出撃したカイザーブルドントとマルチーワは、トーリ達の
前に立ちはだかる。

トーリ「うへぇ、何なの。お前?」
カイザーブルドント「私は、バラノイア帝国皇帝カイザーブルドント!
 貴様のそのふざけた姿、斬ってくれるわ!」

カイザーブルドントはサーベルを振り上げるが、そこを総長連合副長である
本多・二代が自身の武器「蜻蛉切」で止める。

カイザーブルドント「人間風情が!」
二代「拙者、本多・二代!主と姫を守る為、いざ参るでござる!」
マルチーワ「だったら、私が!」

二代の槍さばきに、カイザーブルドントがたじろぐ。すかさず、
マルチーワは「マルチアロー」で攻撃する。

浅間「やらせない。」ビューン、ビューン
喜美「あら、さすがはズドン巫女やるじゃない。」
浅間「ズドン巫女って言わないで!」

浅間神社の巫女である浅間・智の弓矢でマルチアローの攻撃を防ぐ事に
成功した。そこをトーリの姉である喜美が茶化す。

ワッ太「ひゃー、あっちの兄ちゃん、姉ちゃんやるなぁ!」
万丈「それじゃあ、そろそろ僕らも彼らに負けないように終わらせるとしますか。」

「武蔵」の戦いを見ていて、万丈達もマシン獣との戦いを終わらせる為に
必殺技を放つ。

勝平「ザンボット・ムーン・アタック!」
万丈「日輪の力を借りて、今必殺のサン・アタック!」
ワッ太「トライダー・バード・アタック!」
赤木「ノット・・・パニッシャー!」
銀河&北斗「「コマンドインストール・・・閃光雷刃撃!」」
剣人「火炎十文字斬り!」

それぞれの必殺技に伊豆基地を襲っていたマシン獣は全て破壊された。

プリンス「・・・そろそろ潮時か。撤退だ!」
ジュウオウ「ええ!?」
モンスター「何で撤退するんですか?」
プリンス「バラノイアのマシン獣も全滅したんだ。だが、伊豆基地への
 被害も十分与えた事だし、これ以上の義理は必要あるまい。」
モンスター「・・・分かりました。よし、撤退だ!」
ジュウオウ「はいな!」
オーレッド「ま、待て!くっ。」
オーイエロー「隊長!」
オーブルー「大丈夫ですか、隊長!」

オーレッドは逃がすわけにはいかないと、立ち向かうが思ったよりも
ダメージを受けていたので、倒れてしまう。その間、プリンス達は撤退した。

マルチーワ「ブルピー、ギアの連中は撤退したみたいよ。」
カイザーブルドント「仕方が無い。我々も撤退だ。」

カイザーブルドントもマシン獣が全機倒されてしまったとあれば、
撤退を余儀なくされる。

ベガ副指令「終わりましたね。」
岡長官「うむ。各機格納庫へ収容した後、ただちに機体の修理にあたってくれ。
 そして・・・「武蔵」に基地へ来てもらうよう通信を頼む。」

岡長官はチラッと「武蔵」を見て、基地へ出頭してもらうように指令を出すのであった。

899 

***極東支部・伊豆基地***

しばらくして、格スーパーロボット達は格納庫へと収容され修理が行われる。
ダメージを負った星野吾郎も基地内の医務室で治療を受けた事により、
順調に回復している。そして、司令室に「武蔵」から代表として本多・正純、
シロジロ・ベルトーニ、護衛役として本多・二代が出頭する。

岡長官「改めて、私がこの伊豆基地の司令官を務める岡だ。こちらは、
 地球防衛組織GEARの副指令を務めるベガ副指令だ。ではそちらに
 ついて改めて話してもらう。」
正純「私は航空都市艦「武蔵」の代表として参った武蔵アリアダスト学院
 生徒会副会長を務める本多・正純。こちらの2人は同行者として来た
 会計のシロジロ・ベルトーニ。護衛役の総長連合副長の本多・二代だ。」

そして、岡長官とベガ副指令は「武蔵」のいた世界が遠い未来の世界であり、
神州(=日本)以外は住む事は出来ず、とある事情から日本史と世界史を同時に
再現している世界で、「武蔵」が極東に相当する事を知る。(さらに、政治や
軍事を取り仕切るのが、学生だという事も知る。)

ベガ副指令「という事は、一国家が転移してきたと考えていいわけね。」
岡長官「ブレイバーズが結成される時に、転移してくるとは・・・。
 (これも何かの予兆だというのか)事情は、分かった。まずはこの事態を
 日本政府と連邦政府に報告しなければ、詳しい事はその後にしよう。」

「武蔵」の転移に、この先大きな戦いを感じる岡長官は、事態を日本と
地球連邦政府に報告する事にする。

連邦兵「長官、大変です!」
岡長官「何事だ!」
連邦兵「は、緑ヶ浜がGショッカーの攻撃を受けています。機体からして
 妖魔帝国です。」
岡長官「何だと!」

緑ヶ浜-かつて宇宙を滅ぼす者と戦った地球の勇者が眠るその地を妖魔帝国
が襲う理由とは・・・?

○オーレンジャー→新帝国ギアと交戦し、取り逃がす。
○神勝平→マシン獣を倒す。
○破嵐万丈→マシン獣を倒す。
○竹尾ワッ太→マシン獣を倒す。
○赤木俊介→マシン獣を倒す。
○出雲銀河、草薙北斗→マシン獣を倒す。
○楯剣人→マシン獣を倒す。
○岡長官、ベガ副指令→正純達から「武蔵」について聞く。
○葵・トーリ→全裸を晒して、周囲を唖然とさせカイザーブルドントを怒らせる。
○ホライゾン・アリアダスト→トーリに罰を与える。
○本多・正純→「武蔵」の代表として、岡長官に会う。
○シロジロ・ベルトーニ→「武蔵」の代表として、正純に同行する。
○本多・二代→カイザーブルドントから、トーリ達を守る。その後、護衛として
       正純に同行する。
○点蔵・クロスユナイト→バーロ兵を倒す。
○メアリ→点蔵のサポート。
○マルゴット・ナイト、マルガ・ナルゼ→タコンパスを撃ち落す。
○ネイト・ミトツダイラ→バラノイアの攻撃を防ぐ。
○浅間・智→マルチーワの攻撃を防ぐ。
○葵・喜美→浅間を茶化す。
○武蔵さん→システムが一部破損した事を伝える。
●カイザーブルドント→トーリの全裸姿に激昂。二代に攻撃を止められる。
●マルチーワ→カイザーブルドントのサポート。
●プリンス、モンスター、ジュウオウ→オーレンジャーとの戦闘後、撤退。

900

【今回の新登場】
○葵・トーリ(境界線上のホライゾン)
武蔵アリアダスト学院総長兼生徒会長。聖連から与えられた字名は「不可能男」
無能であるが、人望は厚く、他人の素質を見抜いたり、頭の回転が速かったり、
前線で戦う者に渇を入れたりする。「自分の物を他人に分け与える」創作術式に
により、悲しみの感情を得ると死んでしまう。HNは「俺」

○ホライゾン・アリアダスト(境界線上のホライゾン)
松平・元信の娘で、十年前に元信が乗る馬車に轢かれて、死亡。その後、三河にて
大罪武装の一つである大罪武装統括OS・“全域焦がれ”を宿す自動人形の姿に
変えられ、物語の開始一年前、記憶を失って「武蔵」に帰ってきた。身元不明
だった所、青雷亭の女亭主に拾われウェイトレスをしていた。生前はトーリ・
喜美とは幼馴染で、梅組の面々とは小学校の同級生。HNは「ホラ子」

○本多・正純(境界線上のホライゾン)
武蔵アリアダスト学院の生徒会副会長。中等部の時に、三河から来た編入組で
歴史再現の為に襲名をしようと男性化手術を行うとするが、胸を削った状態で失敗。
戦闘は皆無だが、頭の回転は速く戦術を組み立てたり、他国との交渉を担当する。
(たいてい最後は戦争に発展してしまう)HNは「副会長」

○ネイト・ミトツダイラ(境界線上のホライゾン)
総長連合・第5特務。純血の人狼であるテュレンヌと人間の父の間に生まれた
ハーフで、獣化は出来ない。その代わり高い治癒能力と怪力。自分の意思で
自在に操る『銀鎖』を武器にしている。生まれは「六護式仏蘭西」の騎士の家系で、武蔵
に来てからは水戸松平を襲名して帰化した。トーリを自身の王と決めてからは
心酔し、現在浅間共々、正式な側室的立場となった。HNは「銀狼」

○浅間・智(境界線上のホライゾン)
浅間神社の娘で、巫女。弓矢による遠距離射撃を得意とするが「ズドン巫女」
という字名がついた。トーリやホライゾンの幼馴染で、同人誌「浅間様が射てる」
の主役モデル。幼い頃からトーリに恋心を抱いていた時期があり、現在ネイトと
共に側室的立場となった。武蔵における通神の契約を担っている。HNは「あさま」

○葵・喜美(境界線上のホライゾン)
トーリの姉。基本的なハイテンションな性格をしており、傍若無人にして自分中心主義。
エロ系とダンス系の神を契約している。HNは「賢姉」

○点蔵・クロスユナイト(境界線上のホライゾン)
総長連合・第1特務。サバイバル技術の高い先祖代々の忍者だが、パシリに
なる事が多い。「金髪巨乳の女性」が好みで、英国で惚れたメアリを救出し、
彼女の夫となる。HNは「+ZO」

○メアリ(境界線上のホライゾン)
英国女王エリザベスの双子の姉。歴史再現により異母姉である
「メアリ・スチュアート」とエリザベス暗殺未遂を起こし処刑される
「メアリ・チューダー」の二十襲名者。体中に傷があり、点蔵と出会い
処刑される所を助けられて、武蔵へと亡命。彼女と点蔵の子供が将来、
英国王を継ぐ予定である。HNは「傷有り」

○マルゴット・ナイト(境界線上のホライゾン)
総長連合・第3特務。金色の6枚の翼を持つ堕天の黒魔術師。一人称は
「ナイちゃん」金髪巨乳で常に朗らかな笑顔を絶やさない。ルームメイトの
ナルゼとは恋人同士。HNは「金マル」

○マルガ・ナイゼ(境界線上のホライゾン)
総長連合・第4特務。白魔術を使用する魔女。ルームメイトのマルゴットとは
恋人同士。世界各国で人気の同人作家で代表作は「浅間様が射てる」漫研に
所属。HNは「●画」

○トゥーサン・ネシンバラ(境界線上のホライゾン)
武蔵アリアダスト学院生徒会書記。歴史マニアで、その手に優れた軍師タイプ。
中二病全開な小説を書いている。かつて第十三無津乞令教導院に在籍しており、
一緒だった英国のシェイクスピアと再会。創作術式による相対戦に勝利し、
「拒絶の強欲」を受け取ったが、ストーカーの如く愛されるようになる。
なお、あやかり元は榊原康政。HNは「未熟者」

○シロジロ・ベルトーニ(境界線上のホライゾン)
武蔵アリアダスト学院生徒会会計。会計補佐であるハイディの夫で、
金銭にまつわる交渉事を担当する。「○べ屋」という店で商売をしており、
たとえ授業中でも、店の経営をするほどの守銭奴。
金欲しさに一回、裏切りかけた事がある。HNは「守銭奴」