アポリュオンワーム

 ラウール・エル・アディラス王子の正体。ワームの一種族であるネイティブの中の一体で、新約聖書『ヨハネの黙示録』に登場する奈落の王アポリュオン(アバドン)が従えている、サソリのような尻尾とライオンのような牙、人間の女性のような髪が生えた破滅をもたらすイナゴに酷似したワーム。
 ウルヤーヴ・ゼル・アディラスが主張するところによれば、10年前、アポリュオンワームは本物のラウール王子であるウルヤーヴを殺して擬態し、ウルヤーヴに成りすまして王子の座を奪い取ったのだという。だが、その直後に発生した火災によるショックでアポリュオンワームは記憶を失い、自分がワームである事を忘れて本物のラウール王子だと自己認識してしまったらしい。

全身キャラクターデザインは、あすらね様。

 

 以来、自分を人間だと思い込みネクナールの王宮で王子として育ってきたアポリュオンワームだが、成長と共に眠っていたワームの凶暴な本能が疼き出し、やがて恐るべき本性を現わすようになる…


  …ただし、以上の情報は全てウルヤーヴが家臣のモルゲグ・ヒルガノスから吹き込まれてきたものに過ぎず、果たして本当の真実であるかどうかは不明である。