時空編

平安時代

 藤原道長が権力を握る時代。都では鬼や妖怪の類が夜な夜な暗躍。稀代の大陰陽師・安倍晴明は、配下の十二神将に都を守るよう命じると共に、龍神の神子を守る八葉を影ながら支援する。


室町(戦国)時代

 織田信長が天下統一への道を歩み始めていた頃。ヒマラヤ山中で邪悪な妖術を身につけた大魔王ゴースン、西日本の地下に勢力を張るマントル一族が日本征服を目指し暗躍。さらには無数に飛び散った「四魂の玉」のかけらをめぐり、各地の妖怪たちが暗躍する。



文明崩壊後の超未来

 惑星ゾラとよばれる地球。かつて極限まで科学技術が発達した産業文明は、地球上に巨大産業社会を形成するに至った。やがて絶頂期に達し、大地の富をうばいとり大気をけがし、急激な衰退をむかえることになった巨大産業文明は、『火の7日間』と呼ばれる核戦争によって都市群は放射能と有毒物質をまき散らして崩壊し、複雑高度化した技術体系は失われ地表のほとんどは不毛の地と化したのである。その後の地球上の文明社会のレベルは大陸・地域によって復興の差があり、日本の弥生時代、中世ヨーロッパ、19世紀の産業革命当時、アメリカの西部開拓時代に似た状況、さらには暴徒が縦横無尽に闊歩する無法地帯など、それぞれに異なり互いの往来も遮断されたまま、永い黄昏の時代を人類は迎えることになったのである。

 

 既に滅んだ太古の巨大産業文明時代(我々から見た"現代")に永きに渡って繰り返されていた数々の正義と悪の戦いの歴史は包括して『黒歴史』と呼ばれる。黒歴史及びそれに伴うロストテクノロジーの記録は月にある『冬の宮殿』の奥で厳重に管理されていたが、月の民の女王ディアナ・ソレルの意向によって現在は広く民衆に解放されている。


30世紀の未来

 ネオクィーンセレニティが幻の銀水晶の力で平和に統治する30世紀の地球。未来都市クリスタルトーキョーを中心にして栄え、タイムワープ技術も確立されている。不法な時間移動や歴史修正を防止するための公的機関として「時間保護局」が設置されている。